クリニックで生徒たちと交流
NBA docomoは2025年からNBAの配信を行っている。2シーズン目となる今季は、NBA docomoのアンバサダーに日本代表でロサンゼルス・クリッパーズの河村勇輝選手が就任するなど関心が集まっている。
その中で行われたのが「MEET THE GAME CHANGERS」。日本とNBAの距離を近づけるブランドアクションを企画し、クリニックとファンミーティングの2本立てで、レジェンド3人と日本のNBAファンが直接触れ合える場を用意した。
9月25日夜に行われたのが、次世代向け育成プログラム「SCHOOL OF THE GAME CHANGERS」。日本でNBAが展開するNBA Basketball Schoolに通う主に中高生たちを相手にクリニックを開催し、3人とも参加した。
1990年代を代表するシューティングガードで、オールスターに6回選ばれてMVPも獲得しているリッチモンドさんは、練習の冒頭から参加して、生徒たちのシュートやドリブルを見守っていた。
練習の合間には、用意された大型スクリーンにリッチモンドさんの過去映像が映し出され、リッチモンドさん自ら、どういった考えでシュートまで持ち込むのか、相手選手とどういった駆け引きをしていたのかなどを細かく詳しく説明した。NBAの名手の教えを、生徒たちは熱心に耳を傾けていた。
途中からハワードさんが現れると、身長208センチな上に分厚い筋肉を備えた巨体に、会場の生徒たちは驚いていた。ハワードさんはとにかく陽気。トークセッションが始まる前にはアカペラで歌い始めたり、練習の合間ではかけ声の掛け合いを生徒たちに仕向けて、男子生徒らとお祭りさながら盛り上がりとなった。
NBAレジェンドたちから子供たちへの金言
トークセッションでは、司会から「小中学生のうちに身につけておきたいことは?」との問いに対して、ハワードさんは「この時期で一番大切なことはとにかく楽しむこと」と話し、リッチモンドさんは「とにかくバスケットボールをしっかり学ぶこと。好きな選手がいるなら、この選手がひとつひとつの動作で何をしているのかを研究して、自分のプレーに落とし込むことが大切。そして、やらないといけないという気持ちでやるのは良くない。ゲームを楽しんでほしい」と二人とも「楽しむこと」を強調していた。
トークセッションが始まってしばらくするとウィリアムスさんが合流した。日本に到着したばかりだったそうだが、疲れを見せずに参加した。
司会から、イベントのテーマである「ゲームチェンジャー」のタイミングはいつだったかと問われると、ウィリアムスさんは「NBA入りしたタイミング。高校を出たばかりの18歳でNBAに入ったが、自分にゲームチェンジャーになってもらいたいからこそ(ドラフト)で指名してもらったという気持ちを持って、自信を持ってプレーしていた。そして、もちろん楽しんで、そして恵まれたチャンスを大切にしてました」と明かした。
質疑応答は約20分と多くの時間が割かれた。中でも印象的なやり取りだったのが、男子生徒から「どんなことを考えてプレーしていましたか?」と質問されて、その3人の回答。
ウィリアムズさん
「何も考えていないのが理想的。なにかしらコート上で考えているのは上手くいっていない時。練習していることを信じて、コートで起きていることにたいしてリアクションしていく」
リッチモンドさん
「(試合開始の)ジャンプボールが上がるまでずっと緊張するタイプだった。上がったら全てを忘れて、デロン(ウィリアムズ)の言った様に、何も考えずにプレーしていた。何時間も体育館で過ごして練習してスカウティングのデータも頭に入れて、後は試合がきたら身を任せてプレーしていた」
ハワードさん
「本当に2人の言うように、コート上で何か考えていることは何か問題がある。僕自身もコート上で考えている時は、フリースローを打ってる時くらい。だからフリースローは僕は全くダメだった(笑)。考えずに無心することが大切」
3人とも「何も考えていない」とそろい、NBAで長年プレーするレベルの選手となると、その境地に達するものかと思いしらされた。
ちなみに、ハワードさんは好きな日本の食べ物について聞かれて、「和牛ステーキ。口の中でとろける美味しさ」と笑っていた。
ハワードさんがダンク連発
©️NBA docomo 翌9月26日は、NBAファンに向けたファンミーティング「LESSONS FROM THE GAME CHANGERS」が、東京・六本木ヒルズアリーナで開催された。第1部ではトークイベント、第2部ではNBA docomo会員向けに「ミート&プレイ」が行われた。
六本木ヒルズに作られた特設のコートとステージに3人が登場すると、会場を囲む多くのNBAファンから大きな歓声と拍手が送られた。3人は現役時代の思い出や、ファンからの質問などに答えるなど交流を楽しんだ。
ハワードさんは今年3月にいったん現役引退を発表したが、9月になってジョージアのクラブで現役復帰することが明らかになったばかり。司会からハワードさんに「日本にはBリーグがあるのですが・・・」と振られると「イェァイェァ!和牛とAirbnbを用意してくれたらいつでも!」とリップサービスした。
トークイベント後の「ミート&プレイ」は、NBA docomoの会員を対象に、レジェンド3人とのプレイ体験や写真撮影などを行った。リッチモンドさんはスリーポイントを何本も連続で決めてみせれば、ハワードさんはファンからのパスを受けて豪快にダンクしてみせていた。
ハワードさんは現役選手だけあってダンクを何度もしては、ファンから大歓声と拍手が起こっていた。さすがに最後はバテそうだったが、終始笑顔でファンを楽しませてくれた。
日本でNBAをより身近に
NTTドコモは今回の取り組みを通じて、NBA docomoの利用者だけでなく、バスケットボールに親しむ子どもたちや、これからNBAに触れる人々にも、NBAの魅力を届けようとした。
NTTドコモでNBA docomoの責任者である小田貴宣さんは、今回のイベントを通じてNBAをより身近な存在にする狙いがあるとした。
©️NBA docomo「昨シーズンからサービスを始めて一番大きかったのが、河村勇輝選手や八村塁選手の活躍。2人を通じて、非常に注目されていることを感じる1年でした。特に河村選手は、途中で(ケガから)復帰したタイミングで、(河村選手が当時所属の)シカゴ・ブルズの試合が、すごく見られた。関心の高さが伺えた。これまでNBAに触れてなかった方たちも河村選手を通じて見てもらえたのが非常に多かった」
逆に課題だったのが、NBAに興味があるけど、まだ本格的に視聴を始めて長くない人たちにどう見せていけばいいのか。だからこそ、今回のイベントが企画された。
「今シーズンに関してはデジタル上での配信をするだけではなく、今回の様なリアルなイベントを通じて、なるべく多くの皆さんに見ていただくとか、今回のクリニックで子どもたちに教えるといったような、こういったチャレンジもしていきたい。(子供向けのイベントは)NBAの視聴の裾野を広げていくためにも、少し時間はかかるかもしれないですが、こういった活動をデジタルだけではなく、リアルな場でも充実させていきたい」
NBAは10月21日に開幕する。NBA docomoを通じて八村選手や河村選手の活躍や、スーパースターたちによるスーパープレーを楽しめる日々が始まる。