#パラリンピアン
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パラリンピック
障害の垣根を越えて多様性を認め合う社会に向けて〜 東京2020パラリンピックが残したレガシーとは何か?
まさに隔世の感があった。8月24日に東京・有明アリーナで行われた東京2020パラリンピックの1周年記念イベントには、日中の第1部と夜の第2部を合わせて約9200人の観客が集まり、パラスポーツの単独イベントでは異例とも言える盛り上がりとなった。共生社会への寄与を旗印に開催された昨夏のパラリンピックは、51個のメダルを獲得した日本勢の躍進もあり、国民に大きなインパクトを残した。障害者理解も進み、大会関係者の中にも「正真正銘のレガシー(遺産)」との声は多い。5年後、10年後へ、この熱をいかに持続させていくか。まいた種を大切に育てていくことにこそ、未曽有の東京大会を開催した意義がある。
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パラスポーツ
内戦で右脚を失い祖国を追われても、それでもスポーツがしたい-。壮絶な体験を乗り越えたパラリンピアンの不屈の精神と、目指す「次なる夢」とは
昨夏の東京パラリンピックで難民選手団の一員として競泳男子に出場したシリア出身のイブラヒム・フセイン選手(33)が6月20日の「世界難民の日」に合わせて来日した。ちょうど同時期にパラ競泳の世界選手権がポルトガルで開催されていたが、「いち競泳選手ではなく、障害者難民の代表として、何万人もいる仲間の声を届けに来た」と言葉に力を込める。シリア内戦で右脚を失い、祖国を追われながらも不屈の精神でパラリンピアンになったフセイン選手が目指す次なる夢とは何なのか。