バルサ、故ティト・ビラノバに捧げる逆転劇
執筆者 JOAN POQUÍ FCバルセロナは、4年前のCLベスト16対ミラン戦の逆転劇を起こした。カンプ・ノウにおける歴史的瞬間だ。マッシミリアーノ・アッレグリ監督率いるミランとの試合がそうだったように、2―0はそこまで大きな差ではない。過去の偉業の特徴を満たしている。 2017年3月8日、CLベスト16セカンドレグ(第2戦)対パリ・サンジェルマンFC戦が行われる。その試合に挑む、リオメル・メッシ、ジェラール・ピケ、セルヒオ・ブスケツ、アンドレス・イニエスタ、ハビエル・マスチェラーノ、ジョルディ・アルバ。 彼らは2013年2月20日のスタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ(サンシーロ)での2―0という敗戦スコアを、逆転しなければならない状況を迎えていた。 3週間後の2013年3月12日第2戦、カンプ・ノウのスコアボードは4―0の勝利を表示。メッシ率いるバルサは、6シーズン連続のベスト8進出を決めた。 この試合の際、監督だった故ビラノバ氏はニューヨークで療養中だった。だがバルサはミランを相手に、最も感動的な功績の一つを成し遂げた。 選手たちはビラノバ監督が3月末には戻ってくることを知った。これはチームを勝利へと導く後押しとなった。 バルサがミラン戦の前に逆転に挑んだのは、2010年のCL準決勝。アウェイでジョゼ・モウリーニョ監督率いるインテル(イタリア)に、3―1で敗北した後の、カンプ・ノウでの第2戦になる 。 結果は 1―0で勝利を獲得したが、2試合の合計は2―3で敗北。決勝進出とはならなかった(ちなみにこの試合はロスタイムにバルサのボージャン・クルキッチの“幻のゴール”もあった)。 バルサは2013年の対ミラン戦で、この試合の記憶を払拭したかった。そしてそれを成し遂げた。 ミラン戦は、ほぼ満員となったカンプ・ノウでのキックオフとなった。試合が始まった瞬間から、バルサは60分間試合を支配し続けた 。メッシは前半のうちに2ゴールを決め、ダビド・ビジャも後半にゴールを挙げた。 試合の終盤、ミランは内容を改善しようと試みてきた。しかし、ロウラ監督代行は選手交代をし、ディフェンスを修正。ジョルディ・アルバがダメ押しのゴールを挙げ、療養中のビラノバ監督に逆転勝利を捧げた。 2017年3月8日、CLベスト16セカンドレグ、対パリ・サンジェルマンFC戦がカンプ・ノウで行われる。バルサはミラン戦同様、大逆転勝利を狙う。
