関東唯一の空白県の不名誉払拭なるか?埼玉県勢初の優勝を目指す花咲徳栄

広陵、花咲徳栄のどちらが勝っても初優勝というフレッシュな対決となった決勝だが、花咲徳栄には埼玉県勢初の夏の甲子園制覇という悲願がかかる。浦和学院(12回出場)、春日部共栄(5回出場)、そして近年の花咲徳栄など、“野球強豪県”のイメージが強い埼玉県勢だが、夏の甲子園では思うような成果を得られていない。

春のセンバツでは、2013年の浦和学院、1968年の大宮工業がそれぞれ優勝を果たしているが、不思議と夏は勝てない。決勝進出は第75回記念大会(1993年)の春日部共栄以来24年ぶり3度目となる。

夏の甲子園を制覇している都道府県は、全部で27。茨城、栃木、群馬、千葉、東京、神奈川と、埼玉を除く関東1都5県はすべて優勝経験があることからも、埼玉県勢としては夏の優勝は、喉から手が出るほど欲しいタイトルだ。

花咲徳栄に勝つと優勝できる?

3年連続で夏の甲子園に出場している花咲徳栄だが、2015年、2016年と続けて、後に優勝校となる高校に敗れている。2015年は、東海大相模(神奈川)に3対4、2016年は作新学院(栃木)に2対6。いずれも接戦だっただけに、「あそこで勝っていれば」という思いが強いのは間違いない。

裏を返せば、ここ2年、花咲徳栄に勝てば全国制覇ができるという公式も成り立つわけで、今回の決勝進出で、花咲徳栄自ら優勝を決めない限り、名誉とも不名誉とも言えないそのジンクスが継続することが決まった。

4度目の決勝で初優勝を!広陵も悲願の優勝を目指す

一方の広陵は、10年ぶりの決勝進出。広島県勢は、夏の優勝7回と、県別優勝回数を見ても大阪(12回)、愛知(8回)に続いて3位タイ(和歌山、東京、兵庫、神奈川、と並んで7回)につけている。センバツでは優勝3回、準優勝3回の好成績を残している広陵だが、夏では3度の準優勝とあと一歩のところで大旗を逃している。

夏の甲子園での広島と埼玉の過去の対戦成績は2勝2敗の五分。ホームランで盛り上がった今年の夏を制するのはどちらか? 決勝は、本日23日14時から行われる。


VictorySportsNews編集部