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「テレビさんたちの、チケッツのことは、すごくしんぱいやよ!
でも、でも、まえをむいて、すすむしか、ないやよ…」

しかし、そううまく助けてくれる人に出会えるわけもなく、
ベイスたんたちはハマスタの方向にトボトボと歩き出しました。

「だれか、たすけてほしいやぉ~。」


そうこうしているうちに、試合が始まります。

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最後の最後まで、何一つ諦めない横浜DeNAベイスターズ。
その立派な戦いっぷりに、ベイスたんは何かを感じたようです。

「たちどまっては、いられないやよ。
ベイスたんも、ちょうせん、するやよ…」

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ちょっと、無茶だよベイスたん!
この前だって、慣れない地球で走り回って、
おいのちメーターがずいぶん減っちゃったんだよ?

しかし、ベイスたんは意を決したように走り出しました。

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「ベイスたん、はますたで、おうえんするやよ!
『がんばってください』って、おうえんするやよ!

そしてそして、『ありがとう』って、つたえるやよ!
おおきなこえで、『ありがとう』って、ぜったいぜったい、つたえるやよ!」

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いのちをへらしながら、ベイスたんは走り続けました。

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あれは、横浜の灯。

ベイスたん、ハマスタまで、もうすぐだよ!

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カネシゲ タカシ

漫画家・コラムニスト。1975年生まれ、大阪府出身。 「週刊少年ジャンプ」にてデビュー。 現在は「週刊アサヒ芸能」や「スポーツナビ」に連載を持つほか、テレビ・ラジオ・トークイベントに出演するなど活動範囲を拡大中。 著書・共著に『みんなのプロ野球川柳』、『みんなの あるあるプロ野球』(ともに講談社)、『ベイスたんやよ!』(KADOKAWA)、『野球大喜利 ザ・レジェンド』(徳間書店)などがある。 元よしもと芸人。