「テレビさんたちの、チケッツのことは、すごくしんぱいやよ!
でも、でも、まえをむいて、すすむしか、ないやよ…」
しかし、そううまく助けてくれる人に出会えるわけもなく、
ベイスたんたちはハマスタの方向にトボトボと歩き出しました。
「だれか、たすけてほしいやぉ~。」
そうこうしているうちに、試合が始まります。
最後の最後まで、何一つ諦めない横浜DeNAベイスターズ。
その立派な戦いっぷりに、ベイスたんは何かを感じたようです。
「たちどまっては、いられないやよ。
ベイスたんも、ちょうせん、するやよ…」
ちょっと、無茶だよベイスたん!
この前だって、慣れない地球で走り回って、
おいのちメーターがずいぶん減っちゃったんだよ?
しかし、ベイスたんは意を決したように走り出しました。
「ベイスたん、はますたで、おうえんするやよ!
『がんばってください』って、おうえんするやよ!
そしてそして、『ありがとう』って、つたえるやよ!
おおきなこえで、『ありがとう』って、ぜったいぜったい、つたえるやよ!」
いのちをへらしながら、ベイスたんは走り続けました。
©カネシゲ タカシあれは、横浜の灯。
ベイスたん、ハマスタまで、もうすぐだよ!