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ベイスターズの最終戦を見届けるやいなや、
突然ぱったりと倒れてしまったベイスたん。

気がつけば「ゴーゴーヨコハマ号」の船内にいました。

©カネシゲ タカシ

「勝手な行動ばかりして、いい加減にしたまえ!」

アゴ割れ船長はカンカンです。

しかしそんなことよりもベイスたんは、
昨日の自分に起こった異変が気になる様子でした。

「あやや~、ベイスたん、きゅうに、おねむになったやよ。
いったい、どうしたやろか?」

「まったく…、キミは何も知らないんだね」

アゴ割れ船長は言いました。

©カネシゲ タカシ

急に眠くなったのには、そういうわけがあったのです。

「惑星ベイスターに帰って、来年の春までゆっくり眠って。
またおほしさまを貯めて、ハマスタに来るといいさ。」

「ベイスたん、かえるの、いややよ…」

「ダメダメ、そうはいかない。
ベイスたんにとって、地球の環境はとても過酷なんだ。
それに家もなければ、食料もないだろ。
ここに残ることは、許されないよ」

「……」

「それよりも、ちゃんとおみやげは買ったかな?」

©カネシゲ タカシ

ベイスたんは、大きな袋からカチューシャを3つ取り出し、
船長に渡しました。

「これ、おばなてんちょうと、マリンせんせいと、くるまやさんのやよ!
なくさないように、あずかっておいて、ほしいやよ!(ぺこり)」

「ああ、いいとも。じゃあ出発しよう!」

©カネシゲ タカシ©カネシゲ タカシ

ベイスたんたちを乗せたゴーゴーヨコハマ号は
どんどんスピードを上げて宇宙へと向かいます。

©カネシゲ タカシ©カネシゲ タカシ©カネシゲ タカシ©カネシゲ タカシ

横浜の空にきらめく 白い流れ星。
その星の名は、ベイスたん!

~つづく~

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カネシゲ タカシ

漫画家・コラムニスト。1975年生まれ、大阪府出身。 「週刊少年ジャンプ」にてデビュー。 現在は「週刊アサヒ芸能」や「スポーツナビ」に連載を持つほか、テレビ・ラジオ・トークイベントに出演するなど活動範囲を拡大中。 著書・共著に『みんなのプロ野球川柳』、『みんなの あるあるプロ野球』(ともに講談社)、『ベイスたんやよ!』(KADOKAWA)、『野球大喜利 ザ・レジェンド』(徳間書店)などがある。 元よしもと芸人。