ベイスターズの最終戦を見届けるやいなや、
突然ぱったりと倒れてしまったベイスたん。
気がつけば「ゴーゴーヨコハマ号」の船内にいました。
「勝手な行動ばかりして、いい加減にしたまえ!」
アゴ割れ船長はカンカンです。
しかしそんなことよりもベイスたんは、
昨日の自分に起こった異変が気になる様子でした。
「あやや~、ベイスたん、きゅうに、おねむになったやよ。
いったい、どうしたやろか?」
「まったく…、キミは何も知らないんだね」
アゴ割れ船長は言いました。
急に眠くなったのには、そういうわけがあったのです。
「惑星ベイスターに帰って、来年の春までゆっくり眠って。
またおほしさまを貯めて、ハマスタに来るといいさ。」
「ベイスたん、かえるの、いややよ…」
「ダメダメ、そうはいかない。
ベイスたんにとって、地球の環境はとても過酷なんだ。
それに家もなければ、食料もないだろ。
ここに残ることは、許されないよ」
「……」
「それよりも、ちゃんとおみやげは買ったかな?」
ベイスたんは、大きな袋からカチューシャを3つ取り出し、
船長に渡しました。
「これ、おばなてんちょうと、マリンせんせいと、くるまやさんのやよ!
なくさないように、あずかっておいて、ほしいやよ!(ぺこり)」
「ああ、いいとも。じゃあ出発しよう!」
ベイスたんたちを乗せたゴーゴーヨコハマ号は
どんどんスピードを上げて宇宙へと向かいます。
横浜の空にきらめく 白い流れ星。
その星の名は、ベイスたん!
~つづく~