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【4月23日(火)】

©カネシゲタカシ

あと一歩! あと一打が届かなかった!本当に残念!!

でも、すごい試合になりました。
首位ジャイアンツさんを あと一歩の所まで追い詰めたのは、ミラクルベイスターズ!


一時は8対1と7点差をつけられたこの試合…
誰だってあきらめてしまうような この展開…


チームを奮い立たせてくれたのは、やっぱり我らがブランコ選手でした。
なんと5試合連続となる、2本のホームラン!


「ブランコせんしゅ、つおいやよ!やさしいやよ!みらくるやよ!
きっときっと、ベイスターズを、みたことのない、すてきなばしょへ、
つれっていってくれるやよ!」

©カネシゲタカシ

誰だ、それは?



ベイスたんには、今のブランコ選手がちょっと実物と違って見えるようです。


「あ、あ、ベイスたん、ベイスターズの、きせきを、おちかくで、みたいやよ!」
ベイスターズの、おそばに、いつだって、いたいやよ!
やっぱり、やっぱり、えんせい、したいやよ!」

©カネシゲタカシ


ここ数日、ベイスたんとベイスターズの戦いっぷりをずっと観ていたおサムちゃん。
おもむろに口を開きました。


「うむ…ベイスターズが強くなれば、侍ジャパンが強くなる。
ベイスターズが強くなるためには、ベイスたんの応援が必要なのやもしれぬ。
よし、おサムちゃん、遠征に連れていってあげよ。」

「あやや、おサムちゃん、ほんとう?ほんとう?
うわーい!うわーい!ベイスたん、えんせい、いけるやよ!(ぴょんぴょん)」

「だが、ベイスたん。貴殿はお掃除という任務を神さまから与えられておろう。
その任務を放り出すことは、おサムちゃん、許さぬで候。」

「あややぁ、きびしいやよぉ…(がっくし)」

「諦めるのは、まだ早い。
お掃除を代わりにやってくれる家電を手に入れればよかろ。」

「あやや!おそうじマシン?どこに、うってるやよか?」

©カネシゲタカシ


「えーっト、けんさく画面を、ひらいテ…
通信販売ノ、ページを、ひらいテ……(カタカタ)」

「あ、あ、テレビさん、おそいやよ!ベイスたん、ごじぶんで、さがすやよ!
(カタカタ、ばんばん、もっちもち)」

待ちきれないベイスたんは、キーボードをでたらめにたたきました。

「あ、あ、これやよ!これやよ!」

©カネシゲタカシ

「やきゅうじょうせんようの、おそうじマシンと、かいてあるやよ!
ベイスたん、これ、ごちゅうもんするーーー!!(カタカタもちーん)」

ベイスたんは、住所欄に「はますた」と入力し、購入ボタンを押しました。

「うわーい、うわーい、ベイスたん、これで、えんせい、いけちゃうやよ!
おそうじからも、かいほうされちゃうやよ!」

©カネシゲタカシ

惑星ベイスターは遠い遠いところにある、おほしさま。
あのマシン、早く届くといいね、ベイスたん!

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カネシゲ タカシ

漫画家・コラムニスト。1975年生まれ、大阪府出身。 「週刊少年ジャンプ」にてデビュー。 現在は「週刊アサヒ芸能」や「スポーツナビ」に連載を持つほか、テレビ・ラジオ・トークイベントに出演するなど活動範囲を拡大中。 著書・共著に『みんなのプロ野球川柳』、『みんなの あるあるプロ野球』(ともに講談社)、『ベイスたんやよ!』(KADOKAWA)、『野球大喜利 ザ・レジェンド』(徳間書店)などがある。 元よしもと芸人。