
東京2020オリンピック・パラリンピック
高橋和樹の“教科書”は東京パラで結実する。「2人」でつくり上げたボッチャとは?
重度の脳性まひ、あるいは同程度の四肢機能障がいのある人がプレーするパラリンピック種目、ボッチャ。ジャックボール(目標球)と呼ばれる白いボールに、赤、青それぞれ6球ずつのボールを投球し、いかに近づけるかを競う競技だ。強い決意を持ち、ボッチャでの東京2020パラリンピックの出場を目指しているのが、高橋和樹選手だ。全国大会に出場するほどの腕前を誇った柔道の事故で、高校生の時に頚椎(けいつい)を損傷し、四肢にまひを負った高橋選手。ボッチャでは、4つのカテゴリー(BC1〜4)のうち、障がいの程度が最も重いBC3クラスに属する。同クラスの選手は自己投球ができないため、アシスタントが付き、ランプと呼ばれる投球台を用いて競技に臨む。現在は、アスリートとして企業に所属し、アシスタントの峠田(たおだ)佑志郎さんとトレーニングに打ち込む日々だ。そんな2人の関係性や、パラリンピックへの思い、そしてボッチャの醍醐味について伺った。(取材・構成=吉田直人)
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