幻冬舎の創立メンバーで報道番組のコメンテーターとしてもお馴染みの舘野氏。シンガーソングライター・さだまさし氏の「解夏」、150万部のベストセラーとなった俳優・唐沢寿明氏の「ふたり」などを世に送り出した人物だが、サッカー元日本代表の中田英寿氏、プロ野球・元巨人の清原和博氏、同・桑田真澄氏らスポーツ界とも縁の深い編集者だ。

池田氏とは2016年8月に発売した「空気の作り方」(池田純著、幻冬舎刊)でタッグを組んだ。スタジアムに閑古鳥が鳴くほどの不人気球団だったベイスターズにプロ野球界屈指の盛り上がりをもたらし、年間約25億円あった赤字を解消して黒字化を実現した「池田式マーケティング」のメソッドを記した同著は、舘野氏が「5刷くらいいきましたよね。かなり売れた本」というほど。野球界のみならず、あらゆる業界に通じる“経営者の参考書”として大きな話題を呼んだ。

「とにかくエネルギー過剰で、出会った当時からインパクトが強かった。何か楽しいエンターテインメントをつくろう、人々を熱狂させるエンターテインメントをつくろうという思いが非常に強い人」と舘野氏は池田氏を表現する。

そんな舘野氏が勧めるのが神奈川・箱根にある「富士屋ホテル」。ヤクルトスワローズのファンクラブ名誉会員でもあるさだまさし氏(ほか名誉会員には作家・村上春樹氏、お笑いタレント・出川哲朗氏も名を連ねる)のイベントがあり、スタッフとともに泊まった思い出があるという。

「いろいろなところに行っていますが、やはり老舗で、落ち着くし、つくりもゆったりしていて、日本ではないような雰囲気がありますよね」

富士屋ホテル 外観富士屋ホテル ロビー

1878(明治11)年創業で世界各国の国賓も宿泊した、日本を代表するクラシックリゾートホテル。建物は登録有形文化財に指定され、アンティーク家具・調度品でまとめられた重厚感あふれるロビーには、古き良き時代の香りが漂っている。

この富士屋ホテルは毎年1月2.3日に行われる正月の風物詩、箱根駅伝との縁も深い。富士屋ホテルのある「箱根・宮ノ下温泉郷」は知る人ぞ知る応援スポットで、往路なら5区、復路なら6区に相当する。往路5区といえばスター選手、いわゆる「山の神」が走る区間。例年だと1月2日の午後0時40分頃が通過の予想時間となる。

また、1月2日には富士屋ホテル前で「温泉シチューパン」が応援客に無料(数量限定)で振る舞われる「宮ノ下スタイル」と呼ばれる“おもてなし”も。このシチューパンは駅伝開催日以外も富士屋ホテル近くの渡邊ベーカリーで購入が可能。週末ともなると大勢の人が訪れる。

箱根駅伝の開催に合わせて訪れるもよし、静かな雰囲気の中で歴史を感じるもよし。富士屋ホテル、箱根・宮ノ下温泉郷は四季折々の楽しみ方ができる魅力いっぱいのスポットとして人気を博している。



【富士屋ホテル】
■住所
〒250−0404 神奈川県足柄下郡箱根町宮ノ下359

■アクセス
車 :東名厚木ICから小田原厚木道路経由で約50分、東名御殿場ICから約35分
電車:箱根登山電車・宮ノ下駅から徒歩7分

■公式サイト
https://www.fujiyahotel.jp

※耐震補強・改修工事で休館中。2020年夏にリニューアルオープン予定
 (別館・菊華荘、レストラン、ベーカリーショップ「ピコット」は営業中)




取材協力:文化放送

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文化放送「池田純 スポーツコロシアム!」(毎週月 20:00~20:30)
パーソナリティ:池田純
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富士屋ホテル 公式サイト

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VictorySportsNews編集部