NewsPicksのCCOを務める佐々木氏。東洋経済新報社出身で、2014年から昨年4月まで編集長としてNewsPicksを無料会員300万人、月額1500円の有料会員6万人超の一大メディアへと成長させた手腕が大きな注目を集めている。経済メディアで責任ある立場を務める一方、高校までプレーしていたサッカーをはじめ、野球、プロレスなどスポーツ愛も深い同氏は、スポーツジャーナリズムの現状に危機感を抱いているという。

「収益がなかなか成り立たないことで、質が徐々に下がってきているように思います。以前はフジテレビ系のスポーツニュースで『マンデーフットボール』なんていうコアなファンが喜ぶコンテンツも放送されていましたが、民放のテレビを見ても盛り上がりが少ないように思います」

そこで思い立ったのが新たなスポーツメディアの創出。スポーツ版NewsPicks、いわば「SportsPicks」の実現に向けて動いているという。そのアイデアを「ここで思いつきました」と笑って明かしたのが鹿児島・霧島市に広がる妙見温泉。中でも、お気に入りは天降川渓流沿いにある温泉旅館「妙見石原荘」だ。

外観(妙見石原荘)

「ひと月ほど前に訪れたのですが、お湯も素晴らしいし、食べ物も素晴らしい。仲居さんがフランス人の男性で、そこも印象深かったですね」

デザインやインテリアへのこだわりが随所に見られる高級旅館で、豪華列車「ななつ星 in 九州」の指定旅館になったことも。川沿いの野天風呂「椋の木」など趣の異なる5つの風呂があり、炭酸成分を含んだシュワシュワとした湯が自慢。全席半個室の「レストラン石蔵」では鹿児島の旬の食材が堪能できる。

レストラン石蔵(妙見石原荘)

池田氏とは過去に3度顔を合わせたくらいだというが、スポーツビジネスの改革者として以前から注目しており、NewsPicksが配信するビジネス動画番組への出演を依頼するなど、その取り組みを経済メディアとしての目線で世に伝えている。スポーツジャーナリズムの発展には「しがらみのなさ」が何より大切になると強調する池田氏に対し、佐々木氏は「既存メディアにも、まだまだ大きな力があります。そうしたメディアが切磋琢磨していくことが大切だと思います」とした上で「私たちは経済メディアがベースなので、逆にスポーツ界から何を言われようと関係ないというのが強みになると思っています」と応じた。

経済メディアの可能性を広げた佐々木氏が次に見据えるのは、日本のスポーツ界をより発展させ得るスポーツメディアの新たな形。コンテンポラリーな和風旅館でのひと時が、そのアイデアの“源泉”となる。

七実の湯(妙見石原荘)睦実の湯(妙見石原荘)天降殿(妙見石原荘)

【妙見石原荘】
■住所
〒899−5113 鹿児島県霧島市隼人町嘉例川4376番地

■アクセス
車 :九州自動車道・溝辺鹿児島空港ICから約15分
電車:JR日豊本線隼人駅からタクシーで約15分

■公式サイト
https://www.m-ishiharaso.com




取材協力:文化放送

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文化放送「池田純 スポーツコロシアム!」(毎週月 20:00~20:30)
パーソナリティ:池田純
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妙見石原荘 公式サイト

VICTORY スポーツ湯めぐり紀行 第十二回 鹿児島『指宿温泉』

VICTORYでは、同番組内の人気コーナー「スポーツ湯めぐり紀行」の特別版として、アスリート、スポーツにまつわる「とっておきの温泉話」を掲載。第十二回は、サンケイスポーツで野球デスクを務める志田健氏の語ったサッカー日本代表をめぐる温泉話を紹介する。

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VICTORY スポーツ湯めぐり紀行 第十一回 箱根『富士屋ホテル』

VICTORYでは、同番組内の人気コーナー「スポーツ湯めぐり紀行」の特別版を掲載。アスリート、スポーツにまつわる「とっておきの温泉話」を紹介する。第十一回の“相方”は、幻冬舎専務取締役で統括編集長を務める舘野晴彦氏。ベストセラーを連発する編集者が推したのは正月の風物詩と深くかかわる温泉だった。

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VictorySportsNews編集部