会場には報道陣だけでなく、RB大宮アルディージャのファンクラブ会員約40人も招待された。DJが流す音楽に合わせて光線が走り、まるで海外クラブのローンチイベントを思わせる演出の中、新たなパートナーシップとユニフォームがお披露目されると、客席からは拍手が沸き起こった。
イベント冒頭では、RB大宮株式会社代表取締役社長兼CEOのマーク・オーブリー氏と、アディダスジャパン株式会社マーケティング事業本部副社長の山本健氏が登壇。スクリーンに両社のロゴが映し出される中、クラブの未来像が語られた。
オーブリー氏は「アディダスとレッドブルという二つのグローバルブランドは、スポーツへの情熱と深いDNAを共有している」と強調。「日本のフットボール界で長い歴史を持つアディダスは、我々の成長プランを力強く後押ししてくれる存在になる」と期待を口にした。
さらに「ファンへ、エキサイティングな体験を提供するとともに、チームのパフォーマンスをさらに高め、次世代の選手たちにも翼を授けられる」と語り、レッドブルらしい表現で新たな挑戦への思いを示した。
一方の山本氏も「スポーツには人々の人生を変える力がある」とアディダスの理念を説明。「RB大宮アルディージャが掲げる、スポーツを通じて夢と感動を与えるという考え方に非常に共鳴した」と話した。
また、今回の提携決定については「我々はリーディングフットボールブランドであり続けなければならない。その中でJリーグとのパートナーシップは非常に重要」と説明。「レッドブルとアディダスという強力なグローバルブランドのコラボレーションに、大きな可能性を感じた」と語った。
熱い握手を交わし、新ユニフォームを共に掲げ、今後の共闘と飛躍を誓い合う両氏 2024年にレッドブルグループ傘下となったRB大宮アルディージャは、名称変更やエンブレム刷新など、大規模なブランド改革を進めてきた。今回のアディダスとのタッグは、その変革をさらに加速させる象徴的な一歩と言える。
その一方で、RB大宮アルディージャはピッチ外だけでなく競技面でも“世界基準”への歩みを加速させる。男子トップチームは新シーズンへ向け、今夏にドイツ・ライプツィヒでの合宿を予定。さらに女子チームのRB大宮アルディージャWOMENは、7月25日に埼玉スタジアムでFCバイエルン・ミュンヘン・レディースとの国際親善試合を行うことも決まっている。レッドブルグループと欧州フットボールとのネットワークを生かしながら、クラブは新たなフェーズへ進もうとしている。
そして、この日最大の注目を集めたのが新ユニフォームだ。
ホーム用の1stユニフォームのコンセプトは「Sonic Boom」。ネイビーを基調に、クラブカラーのオレンジで描かれた5本の閃光が印象的なデザインとなった。クラブによると、そのラインは旧中山道など大宮宿から伸びる“五街道”を表現。さらに、クラブが秘めてきた力が“音速の壁を超えて解き放たれる瞬間”をイメージしており、「RB大宮アルディージャは駆け上がる」というメッセージが込められている。
アウェー用の2ndユニフォームは「Through the Clouds」がテーマ。白を基調に、雲を突き抜ける光の柱を思わせるストライプが入ったデザインで、「雲を超えて、もっと高みへ」というクラブの意志を表現した。
ネーム&ナンバーには昨季から継続してクラブオリジナルフォントを採用。クラブカラーとレッドブル体制の世界観を融合させたデザインとなり、新生RB大宮のアイデンティティーを強く打ち出した。
華やかな演出とともに、3種類の新ユニフォームを身に纏って登場した選手たち ステージには新ユニフォームをまとった選手たちも登場した。RB大宮アルディージャからはDFガブリエウ、MF神田泰斗、GKトム・グローバー、RB大宮アルディージャWOMENからはDF杉澤海星、DF佐藤百音、GK服部茜汐香の計6選手が姿を見せ、新ユニフォームへの高揚感を口にした。
ホーム用ユニフォームをまとって登壇したDFガブリエウは「新ユニフォームはとてもきれいで素材も良く、モビリティーが発揮できる。このパートナーシップがクラブに幸運を与え、自分たちの目標へ向かう大きな力になれば」と期待を込めた。
同じくホーム用を着用したDF杉澤は「第一にすごくかっこいい。軽くて動きやすく、今からこれを着てサッカーをするのが楽しみ」とコメントした。
アウェー用ユニフォームで登場したMF神田は「今までとは違う縦のラインが入っていてすごくかっこいい」とデザインを絶賛。DF佐藤は「スパイクも提供してもらっている中で、このユニフォームを見て早くプレーしたいという気持ちが強い」と語った。
GKユニフォームを着用したグローバーも「世界的ブランドとともに歩むことで、さらにクラブが躍進できると思う。アディダスを着るのは子どもの頃からの夢だった」と意気揚々。GK服部も「とても軽くて動きやすそう。たくさんシュートを止めたい」と新シーズンへの意欲をのぞかせていた。
新ユニフォームを着用する喜びとともに、来シーズンへの期待を膨らませる杉澤選手さらにイベントでは、2024年フリースタイルフットボールのアジア・パシフィックチャンピオンでありレッドブルアスリートの伊豆優李さんによるパフォーマンスも実施。報道陣、ファン問わず、至近距離で披露される圧巻のリフティング技術をスマホに収める人も多く、選手からも拍手が起きていた。
レッドブルアスリートの伊豆優李さんが選手も見惚れるほどの圧巻のパフォーマンスを披露RB大宮アルディージャは世界基準のブランドづくりを推し進めており、今回のローンチイベントも従来の「新ユニフォーム発表会」のイメージを超えるエンタテインメント性が感じられるものだった。レッドブルのグローバル戦略と、アディダスの持つフットボールカルチャー。その二つが融合した先に、RB大宮アルディージャはどんな景色を描くのか。新シーズンの楽しみが増す発表会だった。