同大会は今年が2回目の開催となるが、昨年よりもチケットの販売開始時期を約1カ月早めたという。その理由をツアー関係者は次のように説明する。

「昨年は8月中旬から15種類の券種を販売しましたが、それが複雑な印象を与えてしまい、お買い求めにくいところがあったのかなと思います。今年はそれをシンプルにしました」

 今年販売する券種は、基本4種類+プレミアム2種類の計6種類(プレミアム2種類については、今回の記事では割愛する)。

 基本4種類は、1-Dayチケット(1枚)、ペアチケット(2枚)、グループチケット(3枚)、グループチケット(4枚)。ペアチケットは約5%オフ、グループチケット(3枚)は約10%オフ、グループチケット(4枚)は、約15%オフになる。

 対象日程は、本戦1日目の10月8日(木)から本戦4日目の10月11日(日)までの4日間に加え、公式練習日の10月5日(月)と10月6日(火)の計6日間。

 1-Dayチケットのレギュラー価格は、10月5日(月)が3000円、6日(火)が4000円、8日(木)が6500円、9日(金)が7500円、10日(土)が10500円、11日(日)が13000円。

 このチケットをまとめ買いすると割引が適用される。たとえば本戦1日目(6500円)のチケットをペアで購入すると12400円(1枚あたり6200円)、グループ(3枚)で購入すると17550円(1枚あたり5850円)、グループ(4枚)で購入すると22100円(1枚あたり5525円)になる。

 「さらに今年はチケットの販売期間を3つのフェーズに分け、『早くお買い求めいただくと、そのぶん安く購入できますよ』という形にしました」

 販売期間は、第1フェーズが7月10日(金)~21日(火)。第2フェーズが7月22日(水)~9月27日(日)。第3フェーズが9月28日(月)~10月11日(日)。

 第1フェーズで購入すると“イーグル価格”(超早割)、第2フェーズで購入すると“バーディー価格”(早割)で入手できる。

 具体的には、“イーグル価格”は1-Dayチケットが1000円引き、“バーディー価格”は500円引きになる。これはチケット1枚の割引額なので、ペアチケットやグループチケットはさらにお得な料金で購入できる。

 先ほどと同じ6500円のチケットで具体例を示すと、“イーグル価格”で購入すると1枚5500円、2枚10500円(1枚あたり5250円)、3枚14850円(1枚あたり4950円)、4枚18700円(1枚あたり4675円)になる。

「この大会は昨年からPGAツアーの主催になりましたので、チケット戦略もツアーサイドでコントロールできるようになりました。PGAツアーは今季45試合が開催されますが、主催大会は8試合です。アジアで開催される唯一の大会ですから、できるだけ多くのお客様にご来場いただきたいと思っており、チケット価格は分かりやすく下げております」

 ゴルフファンであれば、この大会の前身が2019年にスタートした「ZOZO CHAMPIONSHIP」(ゾゾ チャンピオンシップ)であることはご存じだろう。世界最高峰ツアーの公式大会が日本で初開催され、第1回大会でタイガー・ウッズが優勝し、松山英樹が2位という試合展開に多くのギャラリーが熱狂した。一方で、「観戦チケットが高くて観に行けない」という声も聞かれた。

 2024年10月にZOZOとの6年契約が満了し、PGAツアーの日本開催はなくなってしまうのかと心配したが、日本発祥の大手コンサルティング会社である株式会社ベイカレントが冠スポンサーに名乗りを挙げた。戦いの舞台もアコーディア・ゴルフ習志野カントリークラブ(千葉県)から橫浜カントリークラブ(神奈川県)に場所を移した。

 そのタイミングで大会自体の構造が変わり、PGAツアーが主催者となり、アジア太平洋エリア全域にツアーの魅力を広めるためのフラッグシップトーナメントになっていたのだ。

 2019年の大会設立当初は、「ZOZO CHAMPIONSHIP」の前週に韓国で「THE CJ CUP@NINE BRIDGES」、翌週に中国で「World Golf Championships-HSBC Champions」が開催されていた。

 ところが翌2020年に新型コロナウイルスが世界的に大流行。「THE CJ CUP」と「ZOZO CHAMPIONSHIP」は米国開催になり、「HSBC Champions」は中止になってしまった。2021年に「ZOZO CHAMPIONSHIP」は日本に戻ってきたが、「THE CJ CUP」は米国での開催を続け、2024年に「バイロン・ネルソン選手権」と統合する形で消滅した。

 この展開はPGAツアーにとって誤算だったかもしれないが、その間に松山英樹が2021年4月にアジア人選手として初めて「マスターズ」優勝を達成。2024年2月には「ザ・ジェネシス招待」でPGAツアー9勝目を挙げ、8勝で並んでいたチェ・キョンジュ(韓国)の記録を上回った。現在は勝利数を11まで伸ばしている(2026年7月10日時点)。

 PGAツアーの長い歴史の中で、松山が最も活躍したアジア人選手として確固たる地位を築いた今、PGAツアーが日本に一点集中投資をするのは当然の流れなのだろう。その松山英樹もすでに大会出場を表明している。

 松山英樹のプレーを現地で観戦すると決めている人は、7月21日(火)までに観戦チケットを購入したほうが絶対にお得だ。まだ迷っている人は、ゴルフ仲間と早めに相談したほうがいいかもしれない。


保井友秀

著者プロフィール 保井友秀

1974年生まれ。出版社勤務、ゴルフ雑誌編集部勤務を経て、2015年にフリーランスとして活動を始める。2015年から2018年までPGAツアー日本語版サイトの原稿執筆および編集を担当。その他、ゴルフ雑誌や経済誌などで連載記事を執筆している。