一番の理由は、松山とそれ以外の選手の実力差が圧倒的に離れているからだろう。女子選手は日本ツアーからのスポット参戦や米女子ツアー参戦1~2年目でメジャータイトルを手にしているが、男子選手は松山でさえ2014年のPGAツアー本格参戦からメジャー勝利まで8年近い月日を要している。そう考えると、松山の次に海外メジャーを勝つ選手が出てくるには、もう少し時間がかかるのかもしれない。
メジャーを勝つ選手と、そうではない選手はいったい何が違うのか。それを確かめるため、PGAツアーの日本開催が始まった2019年から、なるべく現地で観戦するようにしている。昨年からタイトルスポンサーが変わり、「Baycurrent Classic Presented by LEXUS」(ベイカレントクラシック プレゼンテッド バイ レクサス)は戦いの舞台が橫浜カントリークラブ(神奈川県)に移った。個人的には千葉よりも神奈川のほうが近いので、とても便利でありがたい限りだ。
PGAツアーを生で観ると、メジャー優勝者とメジャー未勝利者に明確な違いがあるわけではないが、ある一定のレベルを超えていないとメジャーに勝つチャンスは訪れないのだろうということが何となく分かる。
その違いは言葉でうまく言い表せるものではない。ドライバーの飛距離の話ではなく、アイアンの精度の話でもない。アプローチショットのバリエーションでもなければ、ロングパットの距離感、ショートパットの決定力でもない。
でも逆にいうと、それらすべてが高い水準に到達していないと、1年に4試合しかないメジャートーナメントで、世界のトッププロたちの誰もが一生に一度は手に入れたいと願うタイトルをつかみ取ることはできないのだと実感する。
PGAツアーの日本開催は過去に6回行われ、そのうち5回をメジャーチャンピオンが制している。2019年の優勝者はメジャー15勝のタイガー・ウッズ。2021年の優勝者はアジア人初のマスターズチャンピオンになった松山英樹。2022年の優勝者はメジャー1勝のキーガン・ブラッドリー。2023年の優勝者はメジャー2勝のコリン・モリカワ。2025年の勝者はメジャー2勝のザンダー・シャウフェレ(2020年大会は新型コロナウイルスの影響で米国開催。2024年の優勝者はニコ・エチャバリア)。
そして7回目となる2026年大会は、歴代優勝者の中から松山英樹、コリン・モリカワ、ザンダー・シャウフェレの3人がすでに出場を表明している。また、メジャー2勝、ツアー通算16勝の実績を誇るジャスティン・トーマスの出場も決定した。
さらに、メジャータイトルこそ手にしていないものの、ツアー通算6勝のリッキー・ファウラー、ツアー通算1勝のミンウー・リー、PGAツアー初勝利を目指す久常涼も参戦を予定している。最終的な出場人数は、PGAツアーから60名、日本ツアーから8名、スポンサー推薦4名の合計72名となる。
かつては日本のトーナメントの招待選手としてメジャーチャンピオンが出場していた時代もあったが、今は国内でこれだけ豪華なメンバーのプレーが観られるのは、この大会しかない。試合が開催されるのは10月8日(木)~11日(日)の4日間だが、すでに観戦チケットの発売を開始しており、7月21日(火)までに購入すると、超早割の特別価格で入手できる。メジャーチャンピオンのプレーを生で観たことがない人は、この機会にぜひ一度、現地に足を運んでほしい。
ジャスティン・トーマスの出場が決定! アジア唯一のPGAツアーが7月21日まで超早割チケット発売中
女子ゴルフは2019年8月に渋野日向子が「AIG全英女子オープン」で海外メジャー制覇を果たしてから、笹生優花、古江彩佳、西郷真央、山下美夢有が立て続けに快挙を達成しているが、男子ゴルフは2021年4月に松山英樹が「マスターズ」でメジャータイトルを獲得した後、これに続く選手が現れないのはなぜだろうと思うことがある。
Baycurrent Classic Presented by LEXUS