開発の舞台となるのは、クボタが約130年間にわたり本社を構え、事業の拠点としてきた約24,000平方メートルの跡地だ。同社は社屋の老朽化に伴い2026年5月に本社機能を梅田へ移転したが、長年歩みをともにしてきた浪速区・なんばエリアへの感謝を念頭に、今後も街全体のにぎわい創出に加え、グループのレガシー継承に資する取り組みを実施していくとしている。こうした背景から、開発される街区全体の名称を「Kubota field(クボタフィールド)」とし、同社が培ってきた地域貢献活動や独自のサステナブルな技術の活用も検討されている。
この新たな街区の核となるのが、スポーツイベントや音楽コンサート等を行う多目的アリーナ「(仮称)Kubota LaLa arena(クボタららアリーナ)」だ。現在関西圏でスポーツイベントや音楽コンサートなどを開催できるアリーナが不足する中、人々が集い、熱狂し、交流する場を生み出し、感動体験と新たなにぎわいを創出することを目指す。アリーナの事業主体である三井不動産は、収容人数5万人規模の「東京ドーム」や収容人数2万人規模の「(仮称)新秩父宮ラグビー場 SMBC Olive SQUARE」、1万人規模の「LaLa arena TOKYO-BAY」など、全国で多様なアリーナを運営してきた実績を持つ。本事業でも、これまでに培った施設運営やイベント誘致のノウハウを惜しみなく投入し、スポーツ観戦などの「リアルな体験価値」を最大化する計画だ。
また、アリーナに加えて、遠方からの来客やインバウンドの宿泊需要に対応するホテルや、イベントがない日常でも地域ににぎわいをもたらす商業施設の建設を計画している。
今回の基本協定締結により、2032年以降の開業を目指す具体的な設計や検討が進行していく。130年の歴史が紡いだ企業の想いを継承しながら、なんばの地が多様な人々を惹きつける新たなにぎわいの創出拠点へと生まれ変わる。
1.25万人規模「クボタららアリーナ」誕生へ 大阪なんばのクボタ旧本社跡地の複合開発、三井不動産らと基本協定を締結
大阪・なんばエリアに、スポーツ・エンターテインメントの新たな拠点が誕生する。クボタ、三井不動産、関電不動産開発の3社は8月5日、大阪市浪速区にあるクボタの旧本社跡地を有効活用するための基本協定を締結したことを発表した。2032年以降の開業を目指し、収容人数約1.25万人の多目的アリーナを核に、ホテルや商業施設を融合させた複合開発が始動する。
資料:位置図(画像提供:三井不動産)