メキシコオリンピックで銅メダルを獲得した男子サッカーのメンバーで、国際オリンピック委員会(IOC)委員や日本サッカー協会会長を務めた岡野俊一郎氏が肺がんのため亡くなったことがわかった。享年は85歳だった。
【岡野俊一郎】1931年8月28日、東京都台東区に生まれる。都立小石川高卒業後、東京大に進学。デットマール・クラマー氏の指導を受け、1968年のメキシコオリンピックで男子サッカー初となるメダル獲得に貢献した。1970年には日本代表監督に就任。退任後に日本サッカー協会の理事を務めた。日本オリンピック委員会(JOC)の理事も務め、サッカーだけでなく日本スポーツ会に寄与するようになる。1990年には、国際オリンピック委員会(IOC)委員に就任し、活躍の幅を世界に広げる。1998年に日本サッカー協会会長に就任し、2002年日韓ワールドカップ開催の陣頭指揮を執った。その後、会長職を川淵三郎氏に譲り、さまざま活動を行う。2012年にはサッカー界初の文化功労者に選ばれている。