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あ、あれは流れ星?

いいえ、ちがいます。ベイスたんです!

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ブランドン投手の魂の一球はベイスたんたちを
無事ハマスタに送り届けたのでした。
ナイスコントロール!

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じつは上空で持っていたシウマイを全部たべて、
飢えをしのいでいたベイスたん。
なんとかプロ野球開幕の前日に、ぎりぎり間に合いました。
よかったね!

「でも、さっき、なにかに、ぶつかったやよ!
なんか、ぽよよんって、いうたやよ!
なまあたたかくて、へんてこやったやよ!」

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なんとぶつかったのは神さま!
久しぶりのご対面です。

去年、惑星ベイスターに帰るゴーゴーヨコハマ号から脱走したベイスたん。
あのとき、神さまはすごく怒っていました。

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「…まあ、よい。心配せんでもよい。
WBCでのキミたちのはたらき、しかと見ておったぞ。
その一生懸命な応援っぷりに免じて、特別に無罪とする」

「あっ、あっ、ほんとう!?(おめめを、くりくりっ)」

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しかし、大喜びするベイスたんたちを注意するように
神さまは言いました。

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「よいか、ベイスたん。
ただでさえキミたちは招かれざる客なのだ。
しっかり働いてベイスターズに貢献しなければ
地球にいることは許されないぞよ。」

「あやや~、きびしいやよ!」

「テレビさんは、選手専用のテレビとして、
冷ぞうこさんは、シウマイ専用の冷蔵庫として、
すでに、はたらいておる。」

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「ひとまず4月2日の本拠地開幕戦から、
 場内の清掃係をしてもらおうかの。では、さらばじゃ!」

神さまはいつものように遠くの空へ去っていきました。

「あやや…ベイスたん、ベイスターズの、おやくに、たちたいやよ!
でも、じしん、ないやよ!」

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さあさあ、ベイスたんたちの2013年のシーズンが
もうすぐはじまります!

人々のためにはたらきながら、
一生懸命ベイスターズを応援しようね!

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カネシゲ タカシ

漫画家・コラムニスト。1975年生まれ、大阪府出身。 「週刊少年ジャンプ」にてデビュー。 現在は「週刊アサヒ芸能」や「スポーツナビ」に連載を持つほか、テレビ・ラジオ・トークイベントに出演するなど活動範囲を拡大中。 著書・共著に『みんなのプロ野球川柳』、『みんなの あるあるプロ野球』(ともに講談社)、『ベイスたんやよ!』(KADOKAWA)、『野球大喜利 ザ・レジェンド』(徳間書店)などがある。 元よしもと芸人。