プロ野球チームがなく、1軍の公式戦が開催される機会もほとんどないため、池田氏はこれまで三重県に「なかなか行く機会がなかった」という。昨年夏に伊勢神宮を参拝しようと家族で出掛け、その際に宿泊したのが、伊勢神宮から車で約40分の距離にある志摩市賢島の『志摩観光ホテル』。2016年5月に先進国首脳会議(G7伊勢志摩サミット)が開催されたことで有名な老舗ホテルだ。

陽が傾き、潮が満ちはじめると、志摩半島の英虞湾に華麗な黄昏が訪れる-。こんな一節で始まる作家・山崎豊子さんの小説「華麗なる一族」は、まさにこのホテルで執筆され、物語の舞台にもなっている。

そんな“華麗なる歴史”を持つ志摩観光ホテルには「“華麗なる人たち”が食べたという1万円くらいするカレーがあるんです」と池田氏。それが、レストラン「ラ・メール ザ クラシック」で味わえる贅沢に海産物を使った「伊勢海老カレー」と「鮑(アワビ)カレー」。「伊勢海老カレー」は1万2200円(税・サービス料別、以下同)、「鮑カレー」は1万1000円と破格だが、「海の幸カレー」4300円もあり、この味を求めて遠方から訪れる人も多い名物メニューだという。

カレーといえば、池田氏との“縁”も深い。ベイスターズの球団社長時代、横浜スタジアム運営会社の友好的TOB(株式公開買い付け)に成功した2016年に、球場名物となる飲食の改革に力を注ぐ中で開発したのが、球団オリジナルのカレー(青星寮カレー)だった。若手選手寮「青星寮」で代々提供されていた名物メニューのレシピを再現したカレーは、オリジナルのビール(BAYSTARS ALE&LAGER)、ホットドッグ(BAYSTARS DOG)とともに人気を博し、観客動員増に大きく貢献した。

飲食における「三種の神器」ともいえるほど、日本人はカレー好きな国民。志摩観光ホテルにおいても、「華麗なる一族」「伊勢志摩サミット」などのキーワードとともに、「カレー」が心に引っかかるエッジとなっているというわけだ。

また、池田氏が志摩観光ホテルの食事で特に感動したのが、こちらも名物メニューの「鮑ステーキ」だという。

「女性総料理長(樋口宏江さん)になられて、以前の華麗なる一族のテイストにプラスして少し若い人向けの要素も感じられましたね。サミットで使われたテーブルや参加国の国旗なんかもあって、部屋からは真珠の養殖が盛んな英虞湾も見える。伊勢神宮への参拝はもちろん、帰りには鳥羽水族館にも寄りましたが、何よりぜひここで「鮑ステーキ」を味わってほしいです。カリッと焼かれていて、なかなか味わえない美味しさでした」

ラ・メール ザ クラシック/志摩観光ホテル

ホテル内に温泉施設はないが、ホテル宿泊客であれば同じ賢島にある温泉旅館「賢島宝生苑」の温泉も利用でき(有料)、海を間近に感じられる絶景の湯が楽しめる。

ちなみに、プロ野球界に三重県出身の選手は多く、東克樹投手、伊藤裕季也内野手、中井大介内野手(いずれもDeNA)、谷口雄也外野手(日本ハム)らがいる。さらに、あの日本プロ野球史上に残る伝説の名投手、沢村栄治氏(元巨人)の生まれ故郷でもあり、伊勢市の近鉄宇治山田駅前にはブロンズ像が建立されている。


【志摩観光ホテル】
■住所
〒517-0502 三重県志摩市阿児町神明731

■TEL
0599-43-1211

■アクセス
車:東名阪・伊勢自動車道 伊勢西ICから伊勢道路で約40分
電車: 近鉄志摩線・賢島駅からシャトルバスで約2分


※同ホテル内に温泉はありません。サービス内容や施設案内については公式サイトよりご確認ください。




取材協力:文化放送

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文化放送「池田純 スポーツコロシアム!」
火曜後8・40〜50、Podcastで拡大版配信中
パーソナリティ:池田純
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VictorySportsNews編集部