新島、八丈島、青ヶ島と、訪れるには“時間”と“熱意”が必要な温泉の紹介が続いた本連載だが、今回は同じ東京都内でも都民にとってはグッと行きやすい品川区にある銭湯を舘谷アナが推した。それが『武蔵小山温泉 清水湯』。施設名に「温泉」とつくように、銭湯でありながら天然温泉が楽しめる稀有なスポットだ。
「銭湯特集みたいな番組の取材で訪れたのですが、その後にプライベートでも行っています。銭湯なのですが、2種類の天然温泉があるのが特長です」と舘谷アナ。大人470円の“銭湯価格”ながら、温泉は贅沢なかけ流し。リピーターが多いのもうなずける。
自慢の天然温泉のまず一つ目が、深さ200メートルから湧き出ている「黒湯温泉」。澄んだ濃い目の琥珀色の湯が特徴だ。ミネラル、イオン分が豊富で、泉質は肌の軟化作用に優れ、保湿保温に効果がある「美肌の湯」としてだけでなく、不定愁訴(イライラ、疲労感)などにも効くといわれる「重炭酸ソーダ泉」。さらに、髪や頭皮への効能を口にする人もいる高濃度のナノバブル発生装置も設置されている。
もう一つが、さらに深い地下1500メートルから湧出している「黄金の湯」だ。銭湯初の大深度温泉で、初の療養泉にも認定されている。切り傷、擦り傷などに効果があるヨード成分が豊富で、初期段階の喉の痛みにも効くという。温泉成分表では有馬温泉、草津温泉にも引けを取らない屈指の高濃度天然温泉なのだとか。
最近では銭湯をランニングの拠点、いわゆる「ランニングステーション」として使用する愛好家も増えているが、東京マラソンに出場予定だった舘谷アナもその一人。「『清水湯』さんもランニングステーションとして利用できるかなと思って聞いてみたところ、事前にロッカーを使うことはできないのですが、フロントの方に声を掛けたら荷物を預かってくれるとのことでした。その間に走って、帰ってきたらお風呂に入ってください、と」。また『清水湯』の公式ブログでは、周辺のおすすめランニングコースとして、徒歩10分ほどの距離にある東京都目黒区下目黒と品川区小山台にまたがる都立公園「林試の森公園」が紹介されている。
この『清水湯』、池田氏にも思い出があるという。「あの辺りに住んでいたので、行ったことがあります。プロ野球横浜DeNAベイスターズの球団社長になる以前、ディー・エヌ・エーの本体にいた頃、本社が渋谷区初台にあったので、『清水湯』の前を通って走って会社に行っていました。林試の森公園はワタナベボクシングジムが近いので世界チャンピオンがロードワークをやっていたり、有名なサッカー選手が走っていたりしましたね」と、懐かしそうに振り返った。
ちなみに、舘谷アナのお気に入りは湯上りのビール。「お湯がいいのはもちろん、生ビールがおいしいんです。キンキンに冷えたジョッキで飲むビールは最高です」。東京・品川区には、そんな至福の時間を過ごせる天然温泉がある。
【武蔵小山温泉 清水湯】
■住所
〒142-0062 東京都品川区小山3-9-1
■TEL
03-3781-0575
■アクセス
電車:東急目黒線・武蔵小山駅から徒歩5分
車:首都高速2号目黒線・荏原出口より約1キロ(12台分の駐車場あり、2時間無料)
■営業時間
平日:12:00~24:00
土曜:12:00~24:00
日曜: 8:00~24:00
祝日:12:00~24:00
■定休日
平日月曜日
■料金
大人:470円、中学生:300円、子供:180円、幼稚園児:無料
岩盤浴:1,400円(女性専用)
サウナ:400円
取材協力:文化放送
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