#東京五輪
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東京オリンピック・パラリンピック
東京五輪・パラリンピックの功罪 ~レガシーとは何か
新型コロナウイルス禍の中で2021年夏に開催された東京五輪・パラリンピックは、大会期間中も実施の賛否が分かれる特殊な状況だった。コロナ感染拡大や真夏の酷暑、原則無観客での開催…。あれから1年余りが過ぎ、10月半ばには1周年記念イベントが東京・国立競技場で実施される。同時に、五輪・パラの大会組織委員会元理事が絡む大規模な汚職事件が発覚し、東京大会のイメージが損なわれている。アスリートたちの頑張り以外に、東京五輪・パラリンピックの残したレガシー(遺産)は何か。あえてこのタイミングで検証した。
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サッカー
未完のドイツ、勢い得たスペイン W杯開幕まで2カ月切る
欧州ではUEFAネーションズリーグが各地で行われ、サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会で日本と対戦するドイツやスペインもチームづくりは大詰めを迎えている。
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公営競技
「競輪界がさらに発展するために」1億円プレイヤー松浦悠士が語る競輪のあるべき姿
約2200名もの「プロ」がいる競輪競技。その中でも上位9名にあたるS級S班の地位につき、昨年は年間獲得賞金が1億円をこえた松浦悠士選手。そんなトッププレイヤーである彼が、今回は、SNSのなどの普及により獲得した新規ファンにも受け入れられる、競輪の「あるべき姿」について語った。(ライター:松浦悠士 / 編集:VICTORY編集部)
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水泳
明暗が分かれたブダぺスト大会 自国開催世界水泳福岡で期待される日本勢の活躍
来年7月に開催されるFINA世界水泳FUKUOKAの開幕1年前イベントが14日、博多駅前広場で行われた。山笠で盛り上がる福岡の中心地に特設ステージを設置。大会組織委員会副会長を務める高島宗一郎福岡市長はハッピ姿で登壇し「日本では50万人が観戦に来て、世界では約40億人がテレビで観戦するオリンピックに次ぐビッグイベント。素晴らしい形で世界中から多くのお客様を迎えられればと思います」と意気込みを語った。
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陸上
東京マラソンで日本のランニング文化は大きく進化した【早野RDインタビュー後編】
2007年に始まった東京マラソンは日本に〝新たな風〟を吹き込んだ。これまでの常識を変えたと言ってもいいだろう。第1回大会(2007年)の参加費は10,000円。当時は高額に感じた人が非常に多かった。しかし、すぐに定員(当時のフルマラソンは2万5000人)に達して、抽選倍率は3.1倍になった。制限時間は「7時間」と初心者でもチャレンジでき、東京のど真ん中を走れるため、人気は年々高まっていく。第7回大会以降の一般倍率は10倍を超えた。
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体操
東京五輪出場のあん馬のスペシャリスト亀山耕平が現役引退 「いろいろな人に引っ張り上げられてきた競技人生でした」
30年間の体操競技人生にピリオドを打った男の表情は清々しかった。2013年世界選手権の種目別あん馬で金メダルを獲得し、2021年東京五輪にもあん馬のスペシャリストとして出場した亀山耕平(徳洲会)が、このほど引退。6月19日に全日本種目別選手権の会場である東京体育館でセレモニーが行われた。
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陸上
注目の学生スプリンターは誰だ? 異色の経歴を持つ若き実力者たち
5月19~22日に行われた陸上競技の関東インカレ。男子1部100mで期待のスプリンターが颯爽と鮮烈デビューを飾った。昨年、高校生ながら東京五輪の男子4×100mリレー代表補欠になった柳田大輝(東洋大1)だ。
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冬季五輪
求められる五輪開催の意義 東京五輪のトラウマを払拭し、札幌五輪は実現することができるのか?
2030年冬季五輪・パラリンピックの札幌招致へ向けた動きが本格化している。今月20日、国際オリンピック委員会(IOC)は年内に開催候補地を一本化し、来年5~6月にインドのムンバイで行われる総会で正式決定する見通しを示したからだ。
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陸上
日本陸上界が抱える報奨金の大幅減額問題~選手の活躍と反比例するボーナス
陸上のトラックシーズンが本格化し、花形種目と言える男子100㍍をはじめ、楽しみな季節になってきた。今季のメインイベントは7月に米オレゴン州ユージンで開催される世界選手権。9月に予定されていた杭州アジア大会(中国)が延期になった分、余計に注目が集まりそうだが、大会を前にして残念な知らせが舞い込んだ。日本陸連が世界選手権の成績優秀者に与える報奨金が大幅に減ったのだ。長引く新型コロナウイルス禍の影響を受けた形で競技団体の苦悩が垣間見えるが、選手のボーナスカットは安直な印象も与える。若手には2024年パリ五輪を見据えて有望株が出てきており、報奨金の減額を意に介さないような活躍ぶりが待望される。
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体操
体操ニッポンの覇権奪還へ、国内での熾烈な戦いを制するのは誰か-。東京五輪金の橋本が魅せた圧巻の演技と進化とは
“体操ニッポン”の2024年パリ五輪を見据えた戦いが始まった。4月24日まで東京体育館で行われた全日本体操個人総合選手権で、男子の橋本大輝(順大)が東京五輪で個人総合と種目別鉄棒の2冠に輝いた実力を発揮。2位以下に3点近い差を付ける大差で2連覇を達成した。
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バレーボール
滝沢ななえ「カミングアウトした元バレーボール選手は、なぜ雑誌創刊に携わるのか」
りんとした表情に、日常生活への充実感が漂う。レズビアンであることを公表している元バレーボール選手の滝沢ななえさん(34)がセクシャルマイノリティ(LGBTQ+)の仕事環境をテーマにした雑誌創刊に携わる狙いをハキハキとした口調で語った。
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サッカー
逆境を乗り越えてつかんだ悲願のW杯出場、アジアでの203日間を振り返る
サッカー日本代表は3月24日、W杯アジア最終予選オーストラリア戦に勝利し、7大会連続7度目のW杯出場を決めた。序盤は1勝2敗と窮地に立たされたが、最後は6連勝。9試合目で決着がついた。激動の203日間をハイライトで振り返りたい。
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体操
体操界の「キング」内村航平の引退とその意思を引き継ぐ選手とは
比類なき実績だけでなく、その立ち振る舞いと言葉で体操ニッポンをけん引し続けてきた体操界の「キング」が自身の意思を引き継ぐ後進に思いを託し、フロアを去った。
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スノーボード
北京五輪前独占インタビュー ~平野歩夢の生き方にまで溶け込むLifeWearとしてのユニクロ
ソチ、平昌五輪で銀メダルを獲得し、東京五輪ではスケートボードで出場し“二刀流ライダー”として注目を集めた平野歩夢。21年10月下旬、北京五輪への出場に向けてスイスでトレーニングを行う平野にインタビューを行った。その模様を前編・後編の2回にわたって紹介する。
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陸上
田中&廣中の東京五輪入賞組にはない〝フワちゃん〟の魅力とは!?
2021年夏の東京五輪は日本女子長距離界の〝若い力〟が爆発した。当時21歳の田中希実(豊田自動織機TC)と同20歳の廣中璃梨佳(JP日本郵政グループ)だ。田中は五輪の女子1500mに日本人で初めて参戦。予選で4分02秒33、準決勝で3分59秒19と日本記録を連発する。女子5000m予選も自己新の14分59秒93(日本歴代4位)で駆け抜けて、五輪の舞台で3レース続けてパーソナルベストを更新した。女子1500m決勝は残り1周で引き離されるも、粘り抜いて、8位でゴール。再び3分台(59秒95)をマークして、今度は〝入賞〟を勝ち取った。日本勢女子中距離の入賞は93年ぶりの快挙だった。
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箱根駅伝
予選会に沈んだ名門校が2年で準優勝! 順大が躍進できた理由と来季の可能性
群雄割拠の箱根駅伝。かつて栄華を極めた大学も時代の波に飲み込まれてきた。1990年代に覇者となったのは大東文化大学、山梨学院大学、早稲田大学、中央大学、神奈川大学、順天堂大学。そのうち早大以外の5校は2000年代に入り、正月の晴れ舞台から弾きだされた経験をしているのだ。大激戦が続くなかで〝劇的復活〟を遂げつつある大学がある。4連覇(86~89年)を含む11度の総合優勝に輝いている順大だ。前々回の箱根駅伝は14位に終わったが、前回は予選会をダントツトップで通過。本戦で7位に食い込んだ。今季は全日本大学駅伝で20年ぶりのトップ3入り(3位)を果たすと、箱根駅伝では準優勝まで盛り返している。予選会校から再スタートして、わずか2年。名門・順大はなぜここまで躍進できたのだろうか。
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体操
「僕が示してきたものを受け継いで欲しい」栄光と苦難の16年間でキング内村航平が示したものとは。
4度の五輪と9度の世界選手権で獲得したメダルは実に28個で、半数近い13個が金メダル。全日本個人総合選手権とNHK杯ではいずれも10連覇を果たした“キング”内村航平(ジョイカル)がとうとう現役を退いた。
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東京オリンピック・パラリンピック
東京オリンピック・パラリンピックはスポーツの価値を示すことが出来たのか、異例づくめのオリンピックがもたらした価値とは?
2021年の世相を一字で表す「今年の漢字」は「金」だった。1995年から日本漢字能力検定協会が応募投票で決定し、京都市東山区の清水寺で発表する年末の風物詩。「金」は2000年、2012年、2016年に続く最多4回目の選出となった。夏季五輪イヤーの定番となりつつあるが、コロナ禍で東京五輪の開催に賛否あっただけに、今回は過去3回以上のインパクトを持つ。