#田中希実
-
陸上
日本陸上界が抱える報奨金の大幅減額問題~選手の活躍と反比例するボーナス
陸上のトラックシーズンが本格化し、花形種目と言える男子100㍍をはじめ、楽しみな季節になってきた。今季のメインイベントは7月に米オレゴン州ユージンで開催される世界選手権。9月に予定されていた杭州アジア大会(中国)が延期になった分、余計に注目が集まりそうだが、大会を前にして残念な知らせが舞い込んだ。日本陸連が世界選手権の成績優秀者に与える報奨金が大幅に減ったのだ。長引く新型コロナウイルス禍の影響を受けた形で競技団体の苦悩が垣間見えるが、選手のボーナスカットは安直な印象も与える。若手には2024年パリ五輪を見据えて有望株が出てきており、報奨金の減額を意に介さないような活躍ぶりが待望される。
-
陸上
田中&廣中の東京五輪入賞組にはない〝フワちゃん〟の魅力とは!?
2021年夏の東京五輪は日本女子長距離界の〝若い力〟が爆発した。当時21歳の田中希実(豊田自動織機TC)と同20歳の廣中璃梨佳(JP日本郵政グループ)だ。田中は五輪の女子1500mに日本人で初めて参戦。予選で4分02秒33、準決勝で3分59秒19と日本記録を連発する。女子5000m予選も自己新の14分59秒93(日本歴代4位)で駆け抜けて、五輪の舞台で3レース続けてパーソナルベストを更新した。女子1500m決勝は残り1周で引き離されるも、粘り抜いて、8位でゴール。再び3分台(59秒95)をマークして、今度は〝入賞〟を勝ち取った。日本勢女子中距離の入賞は93年ぶりの快挙だった。
-
陸上
14年ぶりの日本記録の衝撃 20歳の田中は日本中長距離界の常識を変えるか?
8月23日に新国立競技場で開催されたセイコー・ゴールデングランプリ。来夏に延期された東京五輪のメインスタジアムで日本中長距離界〝希望の星〟が強烈な輝きを放った。女子1500mに出場した二十歳の田中希実(豊田自動織機TC)だ。