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【5月3日(金)】

©️カネシゲタカシ

「ベイスたん、えんせいに、いったら、いっしょうけんめい、おうえんするやよ!
ベイスたん、ベイスターズの、おそばに、いたいやよ!(じたばた)」

じだんだをふんでいた そのときです。
ベイスたんが待ちに待ったものが ついにやって来ました!

©️カネシゲタカシ


どうやら「首を長くして待っていた」と言いたいようです。

ベイスたんは、お代の おほしさま3つを支払い、
おおよろこびで 包みをあけました。

©️カネシゲタカシ

ベイスたんが遠征に行っているあいだに ハマスタのお掃除をかわってくれる、
「自動お掃除マシン」の そうじきさんです。

©️カネシゲタカシ

「これで、いつだって、えんせいに、いけるやよ!
おサムちゃん、さっそく、なごやどーむまで、おねがいするやよ!(ぱたぱた)」

「うむ、連れて行くのは よかろ。
しかし、野球観戦には、チケットが必要で候」

「あやや!チケッツ、たしかに、いるやよ!」

忘れていました。
ベイスたんたちがハマスタを自由に出入りできるのは、ハマスタで働いているから。
他の球場では、チケットがいるのは当然です。

「でもでも、WBCのときみたいに、
おサムちゃんの、ふしぎなアレで、きゅうじょう、いれてほしいやよ!」

「いやいや、そうはいかん」

©️カネシゲタカシ

そのとき、ゆうびん屋さんが言いました。

「そうだ、忘れるところだった。
ノジマの尾花店長から、こんなものを預かっていますよ。」

ゆうびん屋さんはカバンの中からお手紙と小さな機械を取り出し、
ベイスたんに渡しました。

「あやや!ノジマの、おばなてんちょう、おひさしぶりやよ!」

©️カネシゲタカシ

どうやらベイスたんたちを心配した尾花店長からのサービスのようです。


「あやや!ごしんせつが、こころにしみるやよ!
ベイスたん、おばなてんちょう、すきーーっ!!(ぴよよ~ん)」

さっそくベイスたんは、その小さな装置を冷ぞうこさんに取りつけました。

©️カネシゲタカシ©️カネシゲタカシ

「あ、あ、なごやどーむの、チケッツ、でたやよ!
『おほしのこ 1まい』、『かでん 2まい』、『せいなるそんざい 1まい』やよ!
みんなでみられるやよ!うわーい、うわーい!(みんなでぴょーん)」


冷ぞうこさんに すごい機能がつきました。
おほしさまやシウマイと いろんなものが“物々交換”できる機能です。

とりあえずシウマイ2個で1試合分のチケットと交換ができるようですね。

今年はブランコ選手がどんどんホームランを打ってくれるから余裕だと思うけれど、
大切なことだから しっかり覚えておこうね。




さあ、そうじきさんも届きました。チケットも手に入りました。

©️カネシゲタカシ

いざ、決戦のナゴヤドームへ!

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カネシゲ タカシ

漫画家・コラムニスト。1975年生まれ、大阪府出身。 「週刊少年ジャンプ」にてデビュー。 現在は「週刊アサヒ芸能」や「スポーツナビ」に連載を持つほか、テレビ・ラジオ・トークイベントに出演するなど活動範囲を拡大中。 著書・共著に『みんなのプロ野球川柳』、『みんなの あるあるプロ野球』(ともに講談社)、『ベイスたんやよ!』(KADOKAWA)、『野球大喜利 ザ・レジェンド』(徳間書店)などがある。 元よしもと芸人。