◇アーリング・ブラウト・ハーランド(ノルウェー)
2000年7月21日生まれ(18歳)
所属:レッドブル・ザルツブルク(オーストリア)
U-20W杯成績:3試合出場9得点

グループステージ最終戦のホンジュラス戦で、大会新記録となる1試合9得点の大爆発。ペナルティエリア内で力を発揮するタイプの典型的なストライカーだが、大柄な割に足もとが柔らかくフィニッシュパターンも豊富。U-20ワールドカップでは決勝トーナメント進出を逃したものの、クラブレベルでは母国の名門モルデから冬にレッドブル・ザルツブルクへとステップアップを果たした。来シーズンの活躍しだいでは欧州主要リーグへのステップアップも近いか。

◇ウセイヌ・カビン・ディアニュ(セネガル)
1999年6月5日生まれ(20歳)
所属:ル・マン(フランス)
U-20W杯成績:5試合出場1得点

セネガルの中盤で圧倒的な存在感を発揮したセントラルMF。細身ではあるが、190cmの長身と長い手足を生かしたボール奪取力はすさまじく、前線へ飛び出していく推進力も備える。スペインのマラガやカディスの下部組織で育成され、フランス3部のル・マンでプロデビューを飾った変わり種。U-20ワールドカップでのパフォーマンスは上位リーグからの注目に値するものだったが、準々決勝の韓国戦での敗退に直結したPK失敗が痛恨だった。

◇エンツォ・ロイオディーチェ(フランス)
2000年11月27日生まれ(18歳)
所属:ディジョン(フランス)
U-20W杯成績:3試合出場0得点

大会屈指のタレント集団だったフランスの中盤で18歳ながらレギュラーを務めた逸材。アンカーのポジションから長短のパスを駆使して積極的にビルドアップに絡んだ。ディフェンスラインからパスを引き出し、ボールを前進させる当たり前のことを高いクオリティでこなしつつゲームの緩急をコントロールできる賢さは図抜けている。後半戦は尻すぼみ感もあったが、前半戦はディジョンの主力としてすでにフランス1部リーグでも存在感を発揮し始めていて今後の成長が楽しみな存在だ。

◇ブライアン・ロドリゲス(ウルグアイ)
2000年5月20日生まれ(19歳)
所属:ペニャロール(ウルグアイ)
U-20W杯成績:4試合出場2得点

もともとは左ウィングが主戦場の選手だが、U-20代表では右ウィングとして猛威を振るった。切れ味鋭いドリブルでサイドを蹂躙し、ラストパスやシュートに持ち込む。2人くらいなら簡単に剥がしてしまう突破力は大きな魅力だ。名門ペニャロールのトップチームでも徐々に出番を増やしており、近い将来の欧州上陸は間違いなし。すでにリバプールやリーズ、ベシクタシュなどが獲得に動いているとの報道もある。 
 
◇ユヒム・コノプリア(ウクライナ)
1999年8月26日生まれ(19歳)
所属:シャフタール・ドネツクII(ウクライナ)
U-20W杯成績:6試合出場0得点

ウクライナの初優勝に貢献した右ウィングバック。非常に攻撃意識が旺盛で、大会を通じて4アシストを記録した。右足から繰り出されるクロスは精度が高いだけでなくパターンも豊富で、単純なハイクロスはない。その全てにはっきりとメッセージが込められ、受け手は合わせるだけでいいようなボールをゴール前にどんどん供給していく。そして相手にクロスを十分に意識させたところで、内側へカットインしてのスルーパスもお手の物だ。所属するシャフタールではまだトップチームデビューを飾っていないが、早々に西欧クラブへと引き抜かれてもおかしくない。

◇山田康太(日本)
1999年7月10日生まれ(19歳)
所属:横浜F・マリノス(日本)
U-20W杯成績:4試合出場1得点

予選の際は中盤の控えでしかなく、今大会も同じだと思われていた。しかし、開幕戦で先発に抜てきされると日本を敗戦の危機から救う同点ゴールで波に乗る。そして敗退までの4試合全てにフル出場した。プロ入りから2年間で、本職のトップ下のみならずアンカー、サイドバック、ウィングなど左右問わず様々な役割をこなしてきた。それだけに当初は複数ポジションをこなせるマルチロールのイメージが強かったものの、世界の舞台ではハードワークを怠らず攻守に適切なポジションを取れる賢さを存分に披露した。まずはこの貴重な経験を持ち帰って所属クラブで定位置を勝ち取りたい。

◇マルコ・カルネセッキ(イタリア)
2000年7月1日生まれ(18歳)
所属:アタランタU-19(イタリア)
U-20W杯成績:2試合出場1失点

イタリアにはアレッサンドロ・プリツァーリという絶対的な守護神がおり、カルネセッキは第2GKに過ぎない。だが、大会初出場となったグループリーグ最終戦の日本戦でPKを止め、難しいコースのシュートもことごとくセーブ。もう一度チャンスを与えられた3位決定戦のエクアドル戦でも、延長戦でセットプレーから失点こそしたものの、ファインセーブ連発で能力の高さを示した。特に足もとに飛んでくるシュートへの対応が秀逸で、素早く足を刈って体を地面に落とす動きに無駄がない。ハイボール対応も安定しており、総合力の高いGKへと育っていきそうだ。


VictorySportsNews編集部