現在はサンケイスポーツの野球デスクを務める志田氏だが、池田氏との出会いは横浜DeNA担当の記者として取材を始めた2015年に遡る。「池田さんのスポーツビジネスに対する取り組み、考え方に影響を受けました」と志田氏。横浜スタジアム運営会社の友好的TOB(株式公開買い付け)を1面でスクープするなど、池田氏の取り組みを積極的に世の中に紹介してきた人物だ。

そんな志田氏が推薦するのが、ベイスターズ以前に15年間担当記者として取材に当たってきたサッカーに縁のある温泉「フォンテヴェルデ」だ。イタリアのトスカーナ州にある温泉リゾートで、ローマから160キロ、フィレンツェから140キロほどの距離に位置する。

「中田英寿選手がフィオレンティーナに在籍していた当時(2004~05年)、取材でイタリアに滞在していた際のオフに訪れた思い出の場所です。今では当たり前のようになった日本のサッカー選手の欧州挑戦ですが、中田選手はそのパイオニアとして道を開き、日本中、世界中の注目を集めていました。スポーツ新聞でも大きなスペースを割いて連日報道しており、数カ月間にわたる欧州での現地取材も当然だった時代。現地で貴重な休みをもらった時に、現地の友人に連れていってもらったのが、この温泉です」

イタリアのルネサンスを支えたメディチ家によって17世紀に建てられた別荘が起源。ホテルにはスパが併設され、理学療法士による食事なども含めた総合的な施術プログラムや美容トリートメントなども受けられる本格的な施設となっている。トスカーナの田園風景を堪能でき、オリーブ畑や小川などに囲まれた場所で、心身ともにリフレッシュするには最高の環境。スポーツ選手もオフシーズンに体のオーバーホールで訪れることが多々あり、実際にフィオレンティーナの選手や関係者も当時、利用していたという。

イタリアは、実は温泉大国。大ヒット漫画で、映画化もされた「テルマエ・ロマエ」で古代ローマ時代から続く温泉文化を知った人も多いはず。日本同様の“火山国”で、北から南まで、各地に「テルメ」とよばれる温泉保養施設が点在しており、「フォンテヴェルデ」と同じトスカーナ州にある「モンテカティーニ・テルメ」やシエナ近郊の「テルメ・サトゥルニア」などには世界各国から多くの湯治客が訪れている。

ちなみに、海外の温泉の多くは水着着用が原則なのは注意すべき点。温度は源泉でも50度前後と日本の温泉にくらべてやや低めで、春から夏がベストシーズンといえる。美食や芸術に目が行きがちなイタリア旅行。2度目以降の訪問なら、温泉めぐりも一つの選択肢に加えてはいかが?



【フォンテヴェルデ】
■住所
Località Terme 1, 53040 San Casciano dei Bagni Siena, Toscana, Italy

■アクセス
車 :ローマ、フィレンツェから車で約2時間

■公式サイト
https://jp.lhw.com/hotel/Fonteverde-San-Casciano-dei-Bagni-Italy




取材協力:文化放送

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文化放送「池田純 スポーツコロシアム!」(毎週月 20:00~20:30)
パーソナリティ:池田純
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フォンテヴェルデ 公式サイト

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