18台のカメラに囲まれて。3人同時の振り付けに四苦八苦

ーマルチアングルでの撮影はいかがでしたか?

本田望結選手(以下、望結):打ち合わせで、カメラが18台と聞いてびっくりしました!

本田真凜選手(以下、真凜):今日の会場の新横浜スケートセンターは大会や練習でも使うことがあるのですが、いつもとは全く違う雰囲気でした。試合のときにはリンクサイドに大きいカメラが4台あるくらいですが、こんなにたくさんのカメラの中で演技をしたことはないので。でも、たくさんのお客さんが見てくれているという気分で滑れました。

本田紗来選手(以下、紗来):私は普段あまりカメラを意識して滑ることはないので、今回はものすごく圧を感じました。よく映るように頑張りました。


ー3人で一緒に滑るプログラムは初めてだったようですが、いかがでしたか?

真凛:練習や遊びで滑ることはあっても、しっかりプログラムを作って滑るのは初めてですね。フィギュアスケートは、私たち3人が1つになれるもの。こんな機会は最初で最後かもしれないので、大切にしたいと思って臨みました。

望結:3人で滑れる時間があまり多くは取れなかったので、陸上での練習も入れながら何度も飛ぶ練習をしました。無事に終えられたのはほっとしていますが、今日で最後かと思うと寂しい気持ちもあります。

紗来:普段はあまり3人で滑ることはないので、この日が楽しみでした。練習もすごく楽しくて、みんなの演技を見ながら、一緒に自分も滑れたので楽しかったです。


ー振り付けのメイン担当は望結さんだったそうですが、3人で滑る難しさはどんなところにありましたか?

望結:2人揃ってのプログラムは何度か作ったことがあったのですが、3人の動きを合わせるのは難しくて。自分だけで考えていると3人のイメージがなかなか湧かないんです。はじめはすごく悩みました。

姉妹だから完成できた演技を楽しんで

(C)KDDI

ー姉妹ならではのチームワークを感じたのはどのようなところですか?

望結:一番スケートをわかってる真凜が綺麗に見える動きの案を出してくれて助かりました。自分の振り付けの技術がないんじゃないかと落ち込んだんですが、真凜と紗来が踊ると素敵な振り付けに変わるんです!大丈夫かなって思っていた部分も、二人が踊るとまとまってくれて、結果的に自分の中で納得がいくものになるのが面白かったですね。

あと、実は紗来の記憶力がすごくよくて。たとえば、真凜がその場で提案した動きをすぐに覚えてささっとできちゃう。紗来がソロで踊る曲は3分くらいだったんですが、練習時間20分くらいですぐに完成したんです。

紗来:普段は、足を引っ張っちゃうタイプなので、そこだけは気を付けました(笑)望結が振り付けをするときにイメージしたものを形にできるように頑張りました。


ーそれぞれだけが知っている姉妹の魅力は?

真凜:今回もそうですけど、望結は裏で頑張るというのがすごい人。今回も3人で練習できる日がわかった段階で、すでにプログラムが全てできている状態でした。こんなに忙しいのに、いつやってくれてたんだろうって。
今回に限らず、普段からそういうところがあるので尊敬しています。


ー望結さんからみた真凜さんは?

望結:なんて言ったらいいんだろう・・・。惹きつけるオーラがある感じ。話した人みんながホッとする笑顔とか、相手に距離を感じさせないところがすごいなって思います。
スケートに関しても、「真凛ちゃんの演技を見たい」とか、「真凜ちゃんの演技が好き」って思わせる魅力があるんです。言葉にできないけど。

自分では気づいていないかもしれないけど、みんな感じているはず。もし本人が自信を無くすようなことがあっても、絶対に消えない魅力です。


ー紗来さんに関してはいかがですか?

真凜:紗来は、う〜んなんだろ。自分の良さをわかってるところかな。末っ子なので、うまく頼ったり、わがままを言ったり。周りを見て行動できているなと思います。

望結:最近なんか癖なのかなと思うけど「ちょうだい」て言えばいいのに「おいしそ〜」とか

真凛:あるある!!

望結:髪くくって!って頼めばいいのに「なんか決まらんな〜」とか・・・(笑)ゲームしようっていう時も、部屋まで来てドア開けて「真凜いるんや」また来て「まだ起きてるんや」で閉めていくんです。
「ゲームしたいの?」っていうと「うん!」って言うけど、自分からは言わないんですよ。


ー何で自分からは言わないんですか?

紗来:う〜ん。無意識だとは思うんですけど、絶対にしてくれるって確信してるから遠回しに言ってます。

全方位向けの演技を、様々なアングルから味わってほしい

(C)KDDI

ー今回のプログラムの見どころは?

真凜:見てくださるお客さんが、自由に角度を調節してくれるので、1つ1つの動きに対してどこから見ても綺麗な動きに見えるように心がけました。

望結:私も、いつも以上にどこから見ても綺麗に、というのを意識しました。また、普段はあまり選ばない明るい曲調で、テンポが早い曲を選んでいるのも今回の挑戦です。

紗来:私が滑る曲は、真凜がノービス時代の演技で使っていた曲なので、その曲に望結が振り付けをしてくれてすごい嬉しかったです。次のシーズンでも使いたいと思えるくらい、楽しかったです!あまり今回のようにテンポが遅い曲は滑ったことがなかったのも新鮮でした。


ーマルチアングル動画をどう楽しみたいですか?

紗来:真凛の顔とか?眉毛とか?(笑)やっぱり真凜は魅せるのが上手なので、どこから見ても綺麗な演技をマルチアングルで見てみたいです。


ー今後マルチアングル動画コンテンツが広がることでどんな影響がありそうですか?

真凜:見る側からすると、カメラワークはすごく大事だなと感じています。ここが見たいのに、と思う部分でめちゃめちゃ引きの背中の映像になっていることも(笑)マルチアングルで、見たい角度を自分で選べるのは楽しみですね。

最近大きな試合では、天井カメラが追加されたなと感じていました。直前の6分間練習でもカメラを意識して顔を決めるんですが、4年前の全日本選手権では天井カメラがあるのが見えてそこに向けて顔を作ったこともありました。これからは360度も増えてくるのかなと思うので、それを最初に体験できて嬉しいです。


ーこれからチャレンジしたいことを教えてください。

真凜:自分がしたいことを全力で頑張れる年にしたいです。また、自粛期間に始めたYouTubeは、最近多くの人に見てもらえるようになって嬉しいです。シーズン中は撮影していなかったので、2月からまた更新していきたいです。私たちの素の様子を見てもらえたらなと思います。

望結:私は、スケーター兼役者でもあるので、その部分をYouTubeもうまく組み合わせて伝えたいです。YouTubeも360度できたらいいですね。

紗来:YouTubeは撮影していてすごく楽しいので、頑張るというのが合っているかわからないけど、頑張りたいです。
真凜はスケートで、望結は芸能界で活躍しているけど、自分にはまだどっちの要素もないと感じています。ちゃんと二人のいいところを近くで見て、いろんなところを真似して活かしていけたらと思ってます。



今回のオリジナルプログラムは、「auスマートパスプレミアム」で3月2日(火)より公開中。撮影当日の様子は、3姉妹が口を揃えて頑張りたいと話すYouTube チャンネル『本田姉妹やで』でチェックできる。
マルチアングル映像では、フィギュアスケーターとしての姿を。YouTube密着映像では、彼女たちの素の魅力を、合わせて楽しんでほしい。

小田菜南子

著者プロフィール 小田菜南子