「運命に導かれたように感じる」橋本さんがスケートを始めたきっかけ

―競技を始めたきっかけを教えてください。
橋本:母親の勧めで、夏の体験教室に参加したのがきっかけです。

―それまでスポーツはされていましたか。
橋本:それまでは特にやっていませんでしたが、そのスケート教室に参加したのをきっかけに、サッカーの体験教室に行ったり、スカッシュをやったりしていて、スカッシュはハマって、小学生になってからも週1くらいでやっていました。

―貴族の遊びみたいですね。
橋本:確かにそうですね。スケートで足を使うことが多くて、上半身を使うことがなかったので、「上半身を使うスポーツをやった方が良いんじゃない」と言われて、スカッシュをやっていました。

―今でもスカッシュはやられますか。
橋本:今は全くやっていないです。

―夏のスケート体験教室に行ったのは何歳くらいでしたか。
橋本:小学生になる少し前くらいでした。幼稚園の時の友達と一緒に行って、僕はハマりましたね。その頃から周囲の人がやっている競技と違う競技に興味を持っていて、上手にできたわけではありませんでしたが、「面白い」と思って、母親と相談して通うようになりました。

―なぜ他の人と違う競技をやりたいと思うようになりましたか。
橋本:その頃からそういう欲があったのだと思います。あまり、当時の記憶はありませんが、素直に反応して、「これが良い」と思いましたね。

―家族でスケートをやられていた方はいましたか。
橋本:父親が、昔北海道で、スピードスケートを遊びでやっていたらしいですが、その話を聞く前にスケートを始めていたので、本能的にハマったのかなと思います。

―スケートをやるために生まれてきたみたいですね。
橋本:本当にたまたま巡り合わせで出会いましたが、今こうやってサンクスツアーなどに出ていると、あの時にスケートと出会ったのは、運命に導かれたように感じますね。

「自由に過ごしていた」競技を始めた頃

―競技を始めた瞬間はいかがでしたか。
橋本:大会に初めて出たのが、小学3年生くらいだったのですが、それまでは、レンタルシューズで習いに行っていて、周りの皆が放課後に校庭で遊ぶような感覚で、スケートリンクに行って遊んでいました。でも、自分のシューズを持ち始めた時から、自分の中で意識が変わって、レッスンもそれまで団体教室だったのが、個人レッスンに切り替わったので、本格的に集中して頑張らなければいけないという意識になりましたね。大会という目標ができてからは、楽しむというより、競技者という心構えになりました。

―急に意識がプロになったのですね。
橋本:コーチも「1人で何でもできるようにならなければいけない」という指導方法だったので、小学1,2年生くらいから、1人で学校から直接バスでリンクに向かって、レンタルシューズを借りて、自分で靴ひもを縛って練習をするという生活をしていました。

―できることは全部自分でやらせるような指導方法なのですかね。
橋本:その方が、選手としての自覚が持てるのかもしれませんね。

―小学1,2年生の間はどのくらい練習をしていましたか。
橋本:週2,3回くらいだったと思います。スケート教室だったので、教室が開いているのが週2,3回くらいでした。それ以外は、学校で勉強をしたり、その頃は近くに児童館があったので、それに行ったり、家でゲームをするなど自由に過ごしていましたね。

―小学生っぽいこともしていたのですね。
橋本:そうですね。緩くやっていました。

「朝4時に起きていた」本格的に競技を始めてから

―小学3年生の時から、本格的に競技を始め、大会を目指すようになったきっかけはありますか。
橋本:「ここまで頑張って通っているなら、上を目指したら?」と母親に言われて、「じゃあ、やってみよう」と思いました。

―それから意識が大きく変わりましたか。
橋本:変わりました。それからはクラブに所属して、クラブに所属すると朝と夜にリンクを貸切にできて、個人レッスンができるようになりました。朝6時から8時までと、夜7時半くらいから練習があるので、生活がガラッと変わりました。

―どのような生活になりましたか。
橋本:朝4時に起きて、4時40分に家を出て、山手線の始発に乗りました。朝練習が終わった後、学校に行かなければいけないので、始発の電車にランドセルを背負って乗っていましたね。それだけ早く起きているのに、スケートリンクに着くのは5時40分くらいで、それから10分くらいアップして、着替えて、6時からリンクで練習をしていました。そして、7時15分くらいまで練習をして、それから電車で学校まで行って、授業を受けて、終わったらまたすぐ練習に行くという生活でした。

―夜の練習は何時に終わりましたか。
橋本:一番遅くて10時くらいですね。一回、貸切が終わった後、僕がたるんでいて、説教を受けた時は、家に着いたのが深夜でした。

―ランドセル背負っていましたよね。
橋本:今では考えられないですね。都会でランドセルを背負った子が一人で歩いていて、酒臭い電車で1人でいました。

―またその後に朝練習に行っていましたか。
橋本:そうですね。それを繰り返して、土曜日の昼から日曜日は丸々OFFでした。それ以外は朝練習と夜練習があって、たまに一般練習をする日もありました。そのため、友達と遊ぶことはありませんでしたね。

―アスリートあるあるですね。
橋本:中学や高校の文化祭も参加できなくて、体育祭も出ていませんでした。遊びは制限していましたね。

【橋本誠也インタビュー】Vol.2「手紙は全部残している」ファンの方々と向き合う気持ち

プロフィギュアスケーターとして活躍してきた橋本誠也さん。今はオンラインサロンや、『氷滑』といったアイススケートの輪を広げるための活動をしている。そんな彼が今回、PasYouに参加してくれた。Vol.2では、橋本さんがファンの方々へ想ってきたこと、そして今後の目標を語ってくれた。

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VictorySportsNews編集部