ジャパンツアーの様子やPSGの歴史、今後の世界戦略などを1冊にまとめた特別号『NumberPLUS「パリ・サンジェルマンのすべて」』(文藝春秋、税抜き1800円)が8月17日に1万部の数量限定で発売され、同誌の付録特典として、Number編集部が撮影したジャパンツアーの写真のNFT化が実現。同誌購入者全員にQRコードを通じてプレゼントされる。Numberの中村毅編集長は「今回はパリ・サンジェルマン許可のもと、撮りためた写真の中から“ベストショット”をNFTにして付録にすることにしました。これはNumber初の試みになります。他では決して手に入らないため、価値があるものだと考えています」とコメントした。
アルゼンチン代表FWメッシ、ブラジル代表FWネイマール、フランス代表FWエムバペらを擁し、世界的な人気を誇るスター軍団は、もちろん日本でも注目の的。7月18日に東京・秩父宮ラグビー場で行われた練習は、大人4500円、小中高生2000円の有料公開だったにも関わらず、1万3370人ものファンを集めた。日本での3試合(20日・川崎、23日・浦和、25日・G大阪)は、一般席でも最高5万円(G大阪戦)と高価ながらプラチナチケット化。27年ぶり2度目の来日を果たしたスター軍団は、それだけ日本のファンに熱狂を持って迎えられており、その模様を収めたNFTはコレクター垂涎の“レアアイテム”となることが予想される。
NFTは、スポーツ界を盛り上げる新たな“ツール”として期待されている存在だ。「Non-Fungible Token(非代替性トークン)」の略称で、偽造できないデジタルデータを指す暗号資産の一種。デジタルアートの世界で一点ものの価値を創出する技術としてスポットライトを浴びた。
一方で、多くの選手や試合の写真・動画を管理するスポーツのチームやクラブは、強力なIP(Intellectual Property=知的財産)ホルダーであり、NFTとの親和性は明らかに高いといえる。米プロバスケットリーグNBAでは「NBA Top Shot」というサービスでシュートシーンなどを動画NFTとして販売し、2次流通を含む総売上がリリースから1年弱で約760億円を突破。米大リーグ(MLB)でも、老舗カードメーカーToppsがNFTの野球カードを発売するなど、実際に北米のスポーツを中心に大きな動きが出てきている。日本でもプロ野球の横浜DeNAベイスターズやJリーグなどがサービスを開始。コロナ禍の影響で観客動員などこれまでの集客ビジネスに陰りが見える中、ファントークンなどとともにデジタルの世界におけるスポーツ市場変革の旗手として関心が向けられている。
そうした潮流の中で実現するのが、今回のPSGの取り組みだ。サッカーでも大手暗号資産(仮想通貨)取引所を運営するバイナンスがポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(マンチェスターU)とNFTコレクションのリリース契約を締結したり、イングランドプレミアリーグ・リバプールも同市場に参戦したりと動きが出始めているが、日本を巻き込んだビッグクラブによるNFT戦略は極めて異例。紙媒体とデジタル資産の融合という異色の組み合わせでもあり、スポーツ界、メディア業界を巻き込んで、大きな注目、期待を集めそうだ。
■『NumberPLUS「パリ・サンジェルマンのすべて」』概要
会社名:株式会社文藝春秋
雑誌名:NumberPLUS「パリ・サンジェルマンのすべて」
発売日:8月17日(水)
販売価格:1,800円+税
発行部数:1万部
掲載内容:PSGジャパンツアー密着レポート、PSG全選手の紹介PSGの歴史、PSGの世界戦略
NFT特典:PSG×NumberオリジナルNFTを購入者全員にプレゼント
【受け取り手順】
1.スマートフォンのカメラアプリで誌面付録掲載のQRコードを撮影し読み込む
2.サイトにアクセスし、必要な情報を入力
3.NFT取得。後日NFTを送付
※付録のQRコードから取得できるNFTは1つ限り。一度NFTを取得したQRコードは無効