若い世代の関心を喚起することを目指し、2020年東京五輪では5つの追加種目が採用された。その一つがサーフィン。千葉県の釣ヶ崎海岸で7月26日から8月2日のうちの4日間の日程で開催される。サーフィンが趣味の池田氏は、この開催地として、ある“東京の島”が選ばれることを期待していたという。

「私は個人的に冬でも出かけるほどサーフィンが好きなのですが、2024年のパリ五輪のサーフィン会場にタヒチが選ばれたというニュースが最近印象に残りました。良い波が期待できることなどからフランス本国から遠く離れた場所が選ばれたんです。もちろん千葉も素晴らしい場所です。ただ、これを聞いて、一つの可能性として、日本にも“サーフィンの島”と呼べる場所があり、そういうところで五輪が開催される光景も見てみたかったなと思ったんです」

パリ五輪ではタヒチの他に、フランス本土南西部にあり、世界選手権が何度も開催されているビアリッツや北西部のラ・トルシュなどが候補地として挙がっていた。しかし、最終的に選ばれたのは本国から飛行機で23時間かかるフランス領ポリネシアの島だった。

タヒチでのサーフィンの開催は世界的な話題となったが、確かに東京五輪で東京の島が選ばれれば、こちらも負けないくらい話題になったはず。世界が抱くイメージとは違う「東京」の側面を発信できるとともに、サーフィンという競技自体に日本国内の一般層が興味を抱く、一つの接点になったかもしれない。

東京都心から南へ160キロ、伊豆諸島に位置する新島は、日本を代表するサーフアイランド。過去に世界最高峰のプロツアーWCTの開催実績があり、ケリー・スレーターらスター選手もたびたび訪れるほどワールドクラスの波質を誇る場所として、愛好家には知られている。

そんな新島にあるのが、今回池田氏が「海を見ながら気軽に入れて、景色も良いし、熱さもちょうどいい。ぜひサーフィンをやった後に入ってほしい」と推す『湯の浜露天温泉』だ。港から南へ徒歩10分ほどの距離にある露天温泉で、古代ギリシャをモチーフにした建物が目印。大小6つの湯があり、24時間利用可能で、満天の星空を眺めながら温泉に浸かるという最高の贅沢も味わえる施設となっている。 さらに池田氏が温泉とともに勧めるのが「焼酎」と「くさや」だ。

「私が行ったときは台風に当たってしまって、船が欠航になって帰れなくなってしまったんです。カンヅメになって、やることもないので、新島の焼酎とくさやを楽しみながら天気の回復を待った思い出があります」

くさやとは、ムロアジやトビウオなどの魚を発酵液(くさや汁)に浸けて干物にした加工食品で、その匂いを敬遠する人もいる一方、その旨味にハマる人も多くいる。特に発祥の地とされる新島産はくせ、個性が強いといわれる。

「新島の人にいわせると、これこそが『くさや』だと。次の機会には八丈島の温泉も紹介したいと思っているのですが、八丈島産よりにおいが強い。それを現地で食べると、またおいしいんです。新島といえばサーフィン、温泉、くせの強いくさや…ですね」

温泉と独特の文化にどっぷり浸かれる新島。極上の“サーフ天国”が、東京にはある。

湯の浜露天温泉

【湯の浜露天温泉】
■住所
〒100-0400 東京都新島村

■問い合わせ先
04992-5-0284(新島村役場産業観光課)

■アクセス
新島港から徒歩10分

*新島へのアクセス
船:東京・竹芝桟橋から東海汽船の大型船で約10時間35分、高速船で約2時間20分
飛行機:東京・調布飛行場から小型機で約35分

■料金
無料(水着着用)

■利用時間
24時間、年中無休(清掃時除く)



取材協力:文化放送

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VictorySportsNews編集部