いよいよ開幕を迎えるプロ野球。最初は無観客で行われるものの、状況を見ながら徐々に観客を入れることも視野に入れているという。

「リスクを十分に考慮する必要はありますが、私はなるべくどんどん観客を入れるべきだと思いますし、黙って座って生で観戦するなんてありえなくて、そうではなく、みんなが“騒げる環境”を作っていったほうがいいと思います。

私自身も感じていることですが、やはり長く続いた自粛生活でどうしても日本国民の中に鬱憤がたまっている。そういうものを思い切り吐き出す場所を作らないと、そのストレスが爆発するような形で、突発的な事件など、何か良くない事態も起こりかねないと思うんです。日本社会の秩序を保つためには、やはりスポーツだと私は思います」

今、新型コロナウイルスの蔓延によって多くの人がストレスを抱えている状況であることは間違いない。

「このような状況が長く続いている中で、やはり平和的に騒げる場所があったほうがいいのではないかと思います。秋になれば、コロナの第二波がやってくる可能性もある。ならば、騒げるのはこの夏しかない。海水浴場も閉鎖されていますし、スポーツがその場になるべきではないでしょうか。

スタジアムにそこまで多くの人数を入れることができないのであれば、ライブハウスみたいなところに集まって、サテライトで、リアルタイムの映像を観ながら応援するスタイルもあっていいと思います。

“3密”を避ける工夫をして、各地に騒げる場所をつくることで、少しでも社会的なストレスが発散できればいいなと思っています。そのために多少料金をあげても、今は需要があるので、お客さんは集まると思いますよ」

スーパープレーに熱狂し、ひいきの選手を応援する。日常だったスポーツが非日常になった今、そんな小さなことにもよろこびを感じるだろう。今こそスポーツの力を見せるべきとき。

スポーツが平和な社会を作るといえば、大げさかもしれない。でもスポーツが日常を取り戻す大きな一歩になるのは間違いない。野球、サッカー、バスケットボール……歓喜はもう目の前にある。




取材協力:文化放送

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VictorySportsNews編集部