「今考えると、とてもハードだった」中学時代の練習環境について

―中学はどのチームに在籍していましたか。
田口:僕は横浜Fマリノスのジュニアユースに所属していました。

―どうやって入られましたか。
田口:小学生の時に、マリノスのジュニアユースを目指す子が集まるスペシャルクラスに合格して入ることができていたので、その内部選考で内定をいただきました。

―内部選考は何回かありましたか。
田口:何回かチャンスはありました。僕はありがたいことに最初の内部選考で合格をもらうことができました。

―中学校に入っていかがでしたか。
田口:小学生の時にスペシャルクラスで一緒にプレーをしていた仲間もいましたし、マリノスのプライマリーの選手はトレセンで一緒になって顔見知りだったので、新しい顔ぶれだなという感じではなく、この選手たちと同じチームになれたという思いが強かったですね。

―中学1年生の時はどんな生活を送っていましたか。
田口:当時、みなとみらいにマリノスタウンというものがあって、そこで育成からトップチームまでの練習がありました。練習が6時半からなので、学校を3時過ぎに出て、練習の準備をし、駅まで自転車で行き、そこから電車に乗って横浜駅に向かい、歩いて練習場に向かっていました。練習が終わるのが、9時近くなので、家に帰るのは10時くらいで、帰るとすぐに寝ていました。今考えると、とてもハードですね。

―週どのくらい練習をしていましたか。
田口:平日は週3回で、土日が練習試合でした。

「対戦するたびにいろいろな発見があった」中学一年生のころの思い出

―中学1年生で印象に残っていることはありますか。
田口:Jリーグのチームに所属したので、対戦相手が、ヴェルディや浦和レッズ、柏レイソルなど、自分が今までJリーグで見てきたチームになり、神奈川だけでなく違う地域にはこんなうまい選手がいるのかと、対戦するたびにいろいろな発見があり、負けたくないなと思いました。

―負けず嫌いなのですね。
田口:同じポジションの人には負けたくなかったですし、ナンバーワンになりたいという思いはずっと持っていました。

―それが芽生えた瞬間は覚えていますか。
田口:中学の最初にエリートプログラムに選ばれて、日本の代表として活動させてもらってからは、自分が少しでも調子が悪かったり、成長してなかったりしたら、次は呼んでもらえないだろうとか、大会に出て良いプレーをしないと声がかからないだろうという危機感がありました。

―どんな仕組みでしたか。
田口:東アジアの国が集まって、公式戦ではありませんが、各代表と総当たりの試合をしました。10日間くらい、同じキャンプ地で寝泊まりして、近くのグラウンドで試合や練習をしました。その時に初めて外国人の方と試合をして楽しかったですし、ホテルのリラックススペースに夜集まって、勉強したての英語を使って会話をして面白かったです。

―競技面では通用しましたか。
田口:韓国や北朝鮮のパワーと迫力に衝撃を受けました。今でも日韓戦は話題になると思いますが、当時の僕の年代でも、韓国の選手から「日本にだけは負けるな」という意識を強く感じました。グラウンドを離れたらフレンドリーなサッカー仲間ですが、ピッチ入ったら目の色が変わって殺気立っているのがわかりましたね。

「とにかくサッカーがしたかった」

ー中学1年生の時に悩んでいたことはありますか。
田口:ジュニアユースに入った時からユースを意識していて、今考えると「そんなこと考えずに頑張れ」と思いますが、当時の僕は、プロになるためにはユースに上がらなければという思いがあって、簡単なミスをして失点してしまう自分が許せなくて、「こんなだったらユースに上がれないや」とうまくいかない度に考えていた記憶があります。

―さすがですね。
田口:学校の進路相談のアンケートで、「ユースに上がれるか不安」と書いたのを覚えています。そのくらい意識はしていましたし、自分を責めながらやっていましたね。

―他に嬉しかったことや、悔しかったことなど、感情が揺れ動いた瞬間はありますか。
田口:サッカーがとても楽しくて、当時、中学校のサッカー部にも所属していて、選手登録はできませんでしたが、ジュニアユースの練習がオフの日は部活の練習に参加していました。夜遅くにジュニアユースの練習から帰って、次の日サッカー部の朝練に参加していましたね。
今考えるとよくやっていたなと思いますが、ジュニアユースの練習が休みの日は、サッカー部の練習が、走るトレーニングの日で、「こいつ走りの日だけ来ないのずるいな」と思われたくなくて、練習に参加しました。その頃はとにかくサッカーがしたかったですね。

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VictorySportsNews編集部