見事KO勝ちを果たした先日の試合について

―3月27日の試合に勝った瞬間の心境を教えてください。
大岩:勝った時は、嬉しさというよりほっとした感じでした。生きるか死ぬかの戦いだったので、生き延びた感覚がずっと続いていて、もしも負けていたら今頃どうしていたんだろうと思いますね。毎回、「生き延びて良かった」とか、「おいしいものを食べられる」という感情が大きいです。

―勝った瞬間、どのような人を思い浮かべましたか。
大岩:トレーナーや、いつも一緒に練習をしている仲間、支えてくれるスポンサーさん、ファンの方々はもちろんですが、格闘技以外で支えてくださっている人達を思い浮かべましたね。

―特にこの人という人はいますか。
大岩:龍矢会という、ファンクラブのような、僕を応援してくれている人たちの会があって、その中でファンの方をまとめてくれている平田元気さんの支えは大きかったです。あとは、いつも一緒にいる武尊、入場曲を作ってくれている名古屋のアーティストのTWO-Jさん、YouTubeメンバーのみつぐとイムですね。

「格闘技界で一番ファンとの距離が近い自信がある」龍矢会について

―平田元気さんとの出会いを教えてください。
大岩:僕の実家が焼肉屋なのですが、そこのアルバイトの方でした。僕が生まれた時くらいにオープンしたのですが、元気君は高校生の時にアルバイトを始めて、バイトなのにベビーシッターのように、僕らの面倒を見てくれました。僕が幼稚園や小学生になった時には、野球や、サッカー、元気君が得意だったスノーボードに連れて行ってもらった記憶があります。僕が思春期になってからは、会ってもよそよそしくなってしまっていました。ですが、元気君はスポーツが好きで、僕が格闘技を本格的に東京で始めてから、1回観に来てくれました。その日は普通に勝つことができたのですが、3戦目くらいで格上の相手と組まされた時に、番狂わせで勝って、名古屋に帰った時に実家で祝勝会をしてもらいました。その時に、「後援会を作ってほしい」という話をしたのですが、酔っぱらった勢いで、元気君が「俺が作るよ」と言ってくれて、後援会長としてスタートしてくれました。僕の親に感謝をしてくれているみたいで、その恩返しとして僕のことを支えてくださっているのかなと思います。自分の仕事もあるのに、無償で盛り上げてくれて、引っ張ってくれていますね。

―どんな風にコミュニケーションを取っていますか。
大岩:お兄ちゃんみたいな存在なので、わがままを言っていますね。「これやってほしいです」とか、「このグッズ作ってほしいです」、「こんなことやったら面白くないですか」など、やり取りをしています。

―密にやり取りをしているのですね。
大岩:そうですね。何かあればすぐに連絡を取っています。元気君からも、アイディアをもらっていますね。他の選手も応援会や、後援会などがありますが、大きくなってお金が入ると、結構揉めることが多いと聞きます。でも、僕のところは、龍矢会という名前で、格闘技界で一番ファンとの距離が近いと胸を張って言える応援会で、それを支えてくれているのが元気君です。

―龍矢会を支えてくれている方なのですね。
大岩:龍矢会も支えてくれていますし、自分を支えてくれている方ですね。それがあるから余計に、負けられないですし、負けたくないと思っています。

―龍矢会はどのような会ですか。
大岩:コロナになる前は、定期的に食事会を開いて、ファンの方とご飯を食べて、写真撮影やサイン会、グッズが当たるゲーム大会など、何でもやっていましたね。

―今は、寂しいですね。
大岩:そうですね。コロナになってからは全くできていなくて寂しいです。試合が終わった後は、祝勝会や残念会を開いてくれて、みんなが集まってくれていました。今は、リモート飲み会などをしています。

―それくらい距離が近い会なのですね。
大岩:そうですね。元気君が、「大岩龍矢を応援してくれている人たちに楽しんでもらって、より知ってもらえれば」という思いで動いてくれていて、本当に有難いです。

「一緒にチャンピオンになりたい」龍矢会をまとめる平田さんについて

―平田さんとの思い出はありますか。
大岩:試合で毎回泣いてくれています。僕が初めてK1出場が決まった時に、とても喜んでくれて、その試合に勝った際には、大号泣してくれました。

―号泣している平田さんに、どのような言葉をかけましたか。
大岩:僕はその姿を見て、恥ずかしいのもあって、笑ってごまかしてしまいました。

―喧嘩をしたことはありますか。
大岩:ありません。元気君は怒るのが嫌いらしく、一切怒りませんし、僕も怒るのが嫌いなので、揉め事がないですね。ファンの方も龍矢会に入ったら、距離が近くなる不思議な会です。

―試合前、平田さんとどのようなお話をされましたか。
大岩:毎回同じで、「たとえ負けようが、応援するのは変わりないから」と言ってくれています。僕が諦めない限り、ずっと応援してくれる存在で、常に僕のことを信じてくれていますね。

―試合後はどのような会話をしましたか。
大岩:「ほんとに良かったよ」と言ってくれました。僕が試合前まで、ずっと暗かったのですが、今はテンションが上がっていて、龍矢会の方に感謝を伝えるためにも、「何かやろう」という話をしています。

―楽しみですね。
大岩:毎回、試合前にグッズや仕事関係の物を送ってくれるのですが、段ボールに「勝つぞ」という言葉を書いてあって、それが胸に響いて、モチベーションになっています。

―死ぬ前に思い出す、平田さんの姿はどんなシーンですか。
大岩:泣いている姿でしょうね。初めてK1に出場して、試合に勝った時に、元気君が泣いていた姿が思い浮かびます。

―先ほど笑ってしまったと言っていましたが、特別な思い出ですか。
大岩:そうですね。笑ってしまいましたが、とても特別な思い出です。

―平田さんは、大岩選手にとって、どのような存在ですか。
大岩:格闘家の大岩龍矢を、引き立ててくれる方ですし、僕のことを誰よりも盛り上げてくれる方です。

―平田さんから見たら、大岩選手はどのような存在だと思いますか。
大岩:息子のような存在なのかなと思います。このインタビューを見たら、おそらく元気君は泣くと思いますね。とても涙もろい人なので。

―平田さんと今後、どのように進んでいきたいですか。
大岩:僕の格闘家人生が終わるまで、ずっとそばにいてくれるパートナーの一人だと思いますし、僕に何があろうと、応援して支えてくれる人だと思っているので、一緒にチャンピオンになりたいと思っています。格闘家が終わった後も、これだけ支えてもらっているので、恩返しができるような関係性でいたいです。

―平田さんに向けて、感謝の言葉とこれからの意気込みをお願いします。
大岩:自分が小さい頃から面倒を見てくれたお兄ちゃんみたいな存在から、大人になっても、応援して盛り上げてくれる存在で、なかなか稀な関係性だと思います。自分の家庭や仕事のこともあるのに、僕のために時間を使ってくれて、応援してくれて盛り上げてくれる方なので、僕の中で特別な存在の一人ですし、感謝しかありません。デビュー当時から応援してくれていて、どれだけ負けても、僕のことを信じてついてきてくれているので、元気君のもとにベルトを1日でも早く持っていきたいと思っています。それが僕の感謝と恩返しです。

―とても大きな存在なのですね。
大岩:元気君の存在は、僕が諦めずに格闘技を続けてこれた理由になっていて、ファンの人たちが離れずに僕のことを応援してくれているのは、僕の力だけではなく、龍矢会があって、元気君がいるからだと思っています。自分一人では、こんなにファンの方とうまく接することもできませんし、近い存在でもいれなかったと思いますね。大岩龍矢があるのは、平田元気さんのおかげです。

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