ひとつ前のお話はこちら©カネシゲタカシ

舵を失った「ゴーゴーヨコハマ号」はガタガタとゆれています。

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ベイスたん、もう船長は放っておこう!!



そうこうしている間に船は大気圏に突入!
いよいよ速度を増しています。

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このままじゃ、海にぶつかって、木っ端みじんだ!


…と、そのときです。

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地表から伸びた一筋の光が、
ゴーゴーヨコハマ号をしっかりとキャッチしました。

「あややーっ!おふね、おちるの、とまったやよ!
うわわーい!うわわーい!!」

その不思議な光は、船をやさしく着陸させてくれました。

「危ないところだったね。
宇宙からのS.O.Sをキャッチして、あわてて飛んできたんだ」

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「ベイスたん、ベイスターズ、すきーーー!!
ベイスたん、とおいところから、ベイスターズを
おうえんしにきたやよ!(きいて、きいて)」

「うんうん、口に出さなくてもわかるよ。
君たちからは隠し切れないベイスターズ愛を感じる。」

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ベイスたんは、すっかりライダーさんになついています。
ちなみに船長は大気圏突入のショックで気を失っています。

「む、いけない!もう行かなくっちゃ!」

DB.ライダーさんはいいました。

「本当はハマスタへ案内してあげたいんだけど、
いま横浜ファンの登山家がヒマラヤでS.O.S.信号を出している。
すぐに行かなくっちゃ!」

「あやや~、さみしいやよ!
でもでも、ちょっとまってほしいやよ!」

ベイスたんは、DB.ライダーさんを呼び止めました。

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「これは、とても大切なものじゃないのかい?」

「ベイスたん、おいのち、すくってもらったやよ!
だからだから、だいじなもの、あげるやよ!」

「そうか、ありがとう。
では友情の証に、このシウマイはもらっておくね。

必ずまた、ハマスタで会おう!」

そう言い残すと、DB.ライダーは夜空の彼方へ消えていきました。

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やっと目を覚ましたアゴ割れ船長。
とにかく、ベイスたんたちは地球に到着しました。

…でもいったい、ここはどこ?

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カネシゲ タカシ

漫画家・コラムニスト。1975年生まれ、大阪府出身。 「週刊少年ジャンプ」にてデビュー。 現在は「週刊アサヒ芸能」や「スポーツナビ」に連載を持つほか、テレビ・ラジオ・トークイベントに出演するなど活動範囲を拡大中。 著書・共著に『みんなのプロ野球川柳』、『みんなの あるあるプロ野球』(ともに講談社)、『ベイスたんやよ!』(KADOKAWA)、『野球大喜利 ザ・レジェンド』(徳間書店)などがある。 元よしもと芸人。