スポーツと「食」は切っても切れない関係にある。体が資本の選手にとって、食事は体づくりの重要な位置を占めるものであり、スポーツビジネスの世界でも、魅力的なスタジアムグルメは不可欠な要素となっている。
池田氏はベイスターズの球団社長時代に、球団オリジナルクラフトビール「BAYSTARS ALE&LAGER」や球団オリジナルホットドッグ「BAYSTARS DOG」など、次々と横浜スタジアムの名物グルメを生み出し、観客動員増につなげた。「食」に精通し、こだわりを持つからこそ、池田氏は「たとえ家にこもる生活の中でも『食』は大切。大戸屋の社外取締役をやっていて、飲食業界は利益率が低く、お客さんが減ると大変なことも知っています。収束後への思いも込めて、いろいろな『食』を紹介したいと思います」と、新コーナー『アスリート飯』をスタートさせた。
その第1回で紹介したのがハンバーグ。「やっぱり肉。一番パワーがつくし、免疫力も高まる。赤身の肉を食べればアンチエイジングにもなります」。中でも思い入れがあるのが、保土ヶ谷に本店をおき、横浜市を中心に神奈川県に10店舗(2020年5月現在)を展開するレストラン『ハングリータイガー』だという。
米国の大学で経営学を学んだ井上修一氏(現会長)が、ファミリーレストランの先駆けとされる「すかいらーく」が生まれる前年、1969年に横浜市・保土ヶ谷で創業したステーキとハンバーグの専門レストランで、「横浜ではみんな知っている」(池田氏)というほどの知名度を誇る。一番人気が牛肉100%のハンバーグで、粗く挽いた牛肉をラグビーボール型に丸め、炭火で焼き、アツアツの鉄板で提供するのが定番のスタイル。創業から50年以上たった今も神奈川県民に愛され続けている。
「私は小学生時代にジュニアオリンピックの決勝に出るほど水泳に打ち込んでいたのですが、何を間違ったか1校だけ中学受験をしたのです。水泳にのめりこんで、全く勉強をしていなかったのですから合格するわけがない。ある横浜の中学校を受けて、案の定落ちたのですけど、その時に元気づけようと親が連れていってくれたのが『ハングリータイガー』でした。これがおいしいんです。ベイスターズの選手と話していると、やはりみんな好きなようで、元気が欲しいときに行く店ですね」
新型コロナウイルスの影響で、特に5月は多くのお店が休業や営業時間の短縮、テイクアウトの実施などで対応していたが、池田氏が“おうち時間”を充実させるアイデアとして紹介したのが「家・ハングリータイガー」だ。
「まず、家族4人分の牛肉1.2キロを精肉店で買ってきます。ナツメグ、炒めたタマネギ1個分、タマゴ1個、パン粉、塩こしょうと牛乳を少し入れて、それを家族みんなで手ごねして、好きな大きさのハンバーグをつくる。丸めて冷凍庫に入れたら、凍らせないくらいまで冷やして焼きます。私は、なるべく生に近いのが好きなのでレアに仕上げます」
スポーツ、興行の世界のみならず、外食産業にも明るい未来が戻ってくる日を思い、「食」を楽しむ。それもまた、前向きな“お家時間”の過ごし方といえるかもしれない。
【ハングリータイガー(保土ヶ谷本店)】
■住所
神奈川県横浜市保土ヶ谷区星川3-23-13
■TEL
045-333-7023
■営業時間
11:00~22:00(オーダーストップ21:30)
■アクセス
車:横浜新道・藤塚ICから約3分(駐車場40台)
電車:相鉄線・星川駅下車徒歩18分
取材協力:文化放送
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パーソナリティ:池田純
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