サッカー選手っていうだけで終わりたくない

―サッカー選手としてのキャリアはどんな風に考えられていますか?

小松:人生の中で、サッカーをやっている期間なんていうのはもう人生の半分以下になるし。サッカーをやってない期間の方が、どう考えても長いわけで。どちらかといえばサッカーをしていない期間の方が大事というか。そっちを充実させるために、まず今サッカーを頑張っているって考えた方がいいのかなと思っているんですけど、それがなかなか難しいですよね。今はとにかく一生懸命サッカーだけを見てやっていますけど。その後何がしたいとか、こうしようっていうのを、具体的に自分の中であるかって言われたらなかなか出てこないですけど、常に考えていたいですね。

―引退後とかってどんな風に考えられていますか?

小松:僕自身が今年22歳になりますけど、22の歳で引退のことを考えていかなきゃいけないっていう発信をしたとしたら、多分あんまりいいイメージがつかないんですね。表立ってそういう発言をするっていうのはなかなかできないんですけど。でも、やっぱり僕自身としては、サッカー選手っていうだけで終わりたくないですね。あとはお金があったほうがもちろんいいですし。お金を稼ぐっていうのに、どうやって繋げていくかっていうところで、自分の立ち位置だと、サッカーで自分の認知度を上げて、給料も上げていくっていうふうにしていくのが、一番はやいですよね。多分こういう発言をしたら、いろんな人がいろんな意見を持つと思うんですけど。それがすごいなって思う人もいれば、「サッカーをやっていて、別のことを考えていたらサッカーでうまくいくわけないじゃん」って思う人もいるとおもうので。そこは賛否両論なのでなんとも言えないですね。反対意見を持つ人がいることもわかっていますけど、それはそれでその人の意見も一つの意見なんで。僕自身受け入れなきゃいけないし。自分の考え方とか、生き方とかを伝えていくことで、僕のことをちゃんと見てもらえると思ってます。小松蓮っていう人を応援したいなって思ってもらえるような、発信をしていければなと思いますけどね。

―Vol.1で話題にたくさんあがりましたけど、お父さんと話したことがプレー面とかでポジティブに作用したりすることってありますか?

小松:父と話すことによって何か劇的に変わるかって言われたらそういうわけではなくて。例えば、「この前の試合はよかったけど次の試合はよくなかった」っていう調子の波を作らないためにも、父と会話することで、メンタル面の安定はしますよね。そこはポジティブな部分かなとは思いますけど。やっぱり僕自身、だんだん成長していって、大人になってくると、「自分でできるし」とか、そういう考えが生まれてしまうんですけど、僕は小さいときから父と二人三脚でやってきたので。そこは別に何歳になろうが変わらないことだと思うし、なによりこうやって結果に表れているので。ポジティブな方向に進んでいると思いますね。

―周りの人とこういった真面目な話をする機会はありますか?

小松:同世代ではあんまりないっていうか、30歳以上の方達とはこういう話をしますね。(村田)和哉くんとかとはこういう話をしても楽しいし、和哉君の考え方とかは、聞いていてもすごく楽しい部分があるので。同世代と話しているよりは、意外とそういう人たちと食事したりしていた方が楽しいかもしれないですね。でも、普段から僕こういうふうに話したりしないし、しっかりしているふうに見られていないので(笑)。
だからこういう話をすると、みんな驚くというか、何を馬鹿なこと言ってんだよみたいな、そんな感じです。お前そんなこと考えてないだろうみたいな(笑)。

考えていないと3年でキャリアが終わる

―こんなに将来のことについて、若くから考えている選手のお話は聞いたことがなかったです。

プロサッカー選手はちゃんと考えている人もいれば、考えていない人もいますね。考えている人っていうのはサッカーにも影響してきて。考えていないと多分3年で消えていくし。プロになれたやったー、みんなにちやほやされる、3年契約おわりました、もう引退、って人がほとんどですよね。

―監督に何を求められているのか、とかっていうのを自然に考えているっていうことですかね

小松:そうですね。考えて生きている人は、サッカーの部分でも、こうしていくっていうのが自分で多分見えていると思うので。やっぱりベテランで残っている人はみんな頭いいですよね。自分の考えを持っているし。

―そういうところに、自分の過去とかを発信することで、いい影響を与えることにつながるかもしれないですね。

小松:人によるとは思いますけど、僕はやっぱりいろんなことを考えることで、サッカーの部分もそうですし、繋がってくるものがあると思っています。考えていない人よりは考えている人の方が多分上には行きやすいとは思いますよね。

―サッカー選手全員にこの話を届けたいですね。

小松:まだまだそんなことを言える立場ではないんで。サッカーで結果を出さなければ、口だけかよってなってしまうんで。そこはもう僕がサッカーで見せていくしかないし。僕が上に行けば行くほど僕の言葉がより多くの人に届くので、まずはピッチで表現して、結果を出して、それで伝えていければベストだと思います。

―この企画の中でやりたいと考えていることはありますか?

小松:知名度もそうなんですけど、そこだけにはしたくないですね。自分の知名度を上げることだけには使いたくないなあと思っていて。何か違うことに繋げられないかなっていうふうには考えているんですけど。このコンテンツで何か面白いことに繋げれば一番いいですよね。もちろん応援してくれている人が一番大事なんで、そういった人たちを増やすっていうことも目的の一つではあるんですけど、僕なりの繋げ方っていうのを、何か考えていければなと思っていますね。ただ今の段階では特に見つけられていない状態です。
これからいろいろやってみないことには、思い浮かばないと思うので。本格的に始まってから、いろんなことを考えるようになって、こういうふうに伝えられるんだろうか、このぐらい影響力があるんだっていうのを、自分自身わかれば、うまくそれをいろんな方向に繋いでいけるかなって思いますけどね。

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VictorySportsNews編集部