「1日でも早く勝つ姿を見せたい」今の心境

―試合が決まりましたが、今の心境を教えてください。
大岩:2連敗しているので、早く勝って、この負けを1日でも早く取り返したいと思っていたのですが、コロナの影響で、元々決まっていた1月の試合が流れてしまって、3月になったので、11月からの間はモヤモヤしていました。

―延期が決まった時の心境を教えてください。
大岩:合宿も挟んで身体もしっかり追い込んで、試合に向けて集中していたところに延期の連絡が来ました。でも延期については、このご時勢なので、仕方ないかなと思います。「さらに強くなる期間が増えた」とプラスに考えて練習に取り組んでいますね。延期が決まった瞬間は「くそ」と思いましたが、みんな同じような状況なので、すぐに切り替えないといけないと思っていました。

―何を原動力に切り替えていましたか。
大岩:「1日でも早く勝つ姿を見せたい」という気持ちですね。「勝ちます」などと、かっこいい言葉を並べても、結果が全てなので、言葉ではなくリングの上で結果を早く見せたいと思い、延期によって練習する時間が増えた分、「もっと強くなれる」と思いながら練習しています。その成果を結果として証明したいです。

―延期が決まってから今日まで、どんな風に身体を仕上げて来られましたか。
大岩:分析して、フィジカルや栄養面など、全てにおいて足りない部分を練習しています。

―新たに取り組んだことは、血液検査や食事などですか。
大岩:そうですね。栄養面が大きいです。

「どれだけ失敗しても諦めなければ叶うということを見せたい」

―2連敗した瞬間の心境を教えてください。
大岩:試合が決まる前に、いろいろな方に期待をしてもらって、応援もしてもらっていたので、あの結果で終わってしまい、試合が終わってすぐに「ダメだ」と思いました。でも、その日の終わった後の挨拶の時に、励ましの言葉や、「まだまだこんなものではないでしょ」とか、「負けてから這い上がる姿を見たい」と、勇気をもらえるような言葉を応援してくださる人たちに言われて、「こんなところで弱音を吐いていてはダメだ」と思いましたし、「チャンピオンベルトを巻く」と言ってから、ずっと待ってくれている人たちがたくさんいて、その人たちは諦めずに信用してくれているので、自分がそんな状態ではダメだと思いましたね。今は、どれだけ失敗しても諦めなければ叶うということを見せたいです。

―応援してくれる人の存在は大岩選手にとって大きな存在ですか。
大岩:それはもちろんですね。最近応援し始めてくださった方々もいらっしゃいますが、初期の頃からずっと応援してくれている方もたくさんいて、みなさんずっと僕を信用してくれて待ってくれているので、僕がここで折れていたら裏切ることになってしまいます。だからこそ、応援してくださる方々の期待に応えたいという気持ちが強いですね。

―共に戦っているという認識ですか。
大岩:そうですね。かなり強いと思います。僕はよく「一緒に戦ってください」と伝えています。

―試合前はどんな時に応援してくださる方々から力をもらっていますか。
大岩:直接お会いした時にいただく言葉や、メッセージをもらうことがパワーになっています。

―全部読んでいますよね。
大岩:全部読んでいます。僕は試合前にトイレに行くのですが、便器に座りながら音楽と共に、文章を読んで、気合を入れてトイレから出るのがルーティンになっています。直前まで応援メッセージを読んでいるので、それがゼロだったらと考えると怖いですし、気持ちが上がっていかないですね。僕は瞑想の時間を30分から1時間くらい作るのですが、その瞑想の時間で気持ちを落ち着かせて、試合に入ります。

「俺は強い」と自分に言い聞かせる

―どんな感じで試合に入って行きますか。
大岩:アップが終わって、瞑想をしながらいろいろ考えて、30分前になったらトイレに行くので、そこで音楽を聴きながら文章を読んで、腹を括って出て、グローブをつけますね。

―入場する時はどんな光景や声が聞こえてきますか。
大岩:みんながいるというパワーをもらいますね。一人ではなくみんなで戦っていると思いながら、「俺は絶対勝つ」、「俺は強い」と自分に言い聞かせています。たまにあるのですが、みなさんの応援を聞いていると、入場前に泣きそうになります。

―どんな怖さがありますか。
大岩:人生や生活がかかっている試合で、3連敗したら選手としても一気に落ちてしまうので、生きるか死ぬかの追い詰められた状態である怖さがあります。みなさんが応援してくださっているのは伝わっていますが、「またか」と思われていると自分の中で感じてしまう部分もあるので、負けることが怖いですね。

―生き残りをかけての戦いなのですね。
大岩:間違いなくそうだと思っています。

―その怖さをどうやって力に変えていますか。
大岩:僕は死んだことがないですが、生きるか死ぬかの戦いをしている気持ちなので、極限の「死にたくない」という気持ちで気合をいれて練習をしています。

「勝ち姿を見せて恩返しを」試合にかけた想い

―ここからどうやって試合に向けて調整していきますか。
大岩:コロナの影響もあって近場ですが、今度、1泊2日の走り込み合宿があります。
―減量はありますか。
大岩:減量はあります。

―減量はどうやって準備しますか。
大岩:いつも通り食べながら、練習量を増やしていきます。徐々に落としていくので、減量のストレスをあまり感じなくなりましたね。ただ、10日前からは、減量も一気にしますし、練習の質も落とすので、10日前くらいはピリピリしています。

―練習のペースも落としながら減量をするのですね。
大岩:そうですね。疲労回復をしながら減量もしていきます。

―10日前までは追い込むのですね。
大岩:そうですね。10日前までは追い込みをして、10日からは練習を軽めにして、ケアを多めにしながら、動かなくなる分、食事の量を減らしていきます。

―試合の数日前はどうやって過ごしていますか。
大岩:10日前から真逆で、軽いジョギングが多くなったり、ジムで試合運びの確認作業をしたりしています。

―試合への意気込みをお願いします。
大岩:勝ち姿を見せて恩返しをしたいです。

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