「死ぬ気で癌と戦うから、たっちゃんも試合頑張って」TWO-Jさんの存在が大きな力に

―TWO-Jさんとの出会いを教えてください。
大岩:ずっとオリジナルの入場曲が欲しいと思っていたところに、知り合いの方が紹介してくれて、TWO-Jさんと出会いました。TWO-Jさんは名古屋に住んでいるので、電話で「自分がどんな想いで格闘技をやっているのか」をお話し、何回か打ち合わせを重ねてできたのが、今の入場曲になっています。
そこから試合を観に来てくれるようになったのですが、ある時、TWO-Jさんが癌になってしまいました。まだ元気だった頃に、僕の実家に名古屋の有名なアーティストを集めて、「TWO-Jさんを励ます会」のようなものを開きました。そこで、いろいろとお話して、「僕も死ぬ気で癌と戦うから、たっちゃんも試合頑張って」と言ってくれて、「自分も死ぬ気で頑張ろう」と思いましたね。
僕がK-1出場が決まって試合を重ねているうちに、TWO-Jさんの容態はどんどんひどくなってしまい、TWO-Jさんを紹介してもらったスポンサーさんからも、「TWO-Jも頑張って戦ってるから、おまえも負けるなよ」と言われました。
TWO-Jさんの傍にはいれませんが、入場曲を聴くと、TWO-Jさんと一緒に戦っている気持ちで、モチベーションが上がりましたし、練習が辛い時にも、「TWO-Jさんも頑張ってるから、こんなところで弱音を吐いてはいけない」という気持ちになりました。負けることもありましたが、気持ちが腐ることなく試合に挑むことができましたね。
そして、TWO-Jさんが退院できることになり、AK-69さんの武道館でのライブで、復活ライブをすることが決まり、そのライブと同じ日に僕の試合が決まりました。「これは縁があるね」という話になり、TWO-Jさんは「最高のライブをする」、僕は「この試合に勝って、TWO-Jさんにトロフィーを持ってくる」と約束をしました。
僕はその試合に勝つことができて、TWO-Jさんも癌が治ったわけではなく、ステージに上がれないかもしれないと言われていましたが、僕との約束を実現するためにも、ステージに上がって歌いました。実際には声が出ていなかったみたいですが、何がなんでもライブまで頑張ってくれて、その日の夜に会って、お互いの健闘を称え合ったのが思い出に残っています。

―すごいですね。
大岩:それから、僕も良い勝ち方ができるようになって、初めてK-1の本選出場が決まりました。それが両国大会での芦澤選手との試合で、その日に初めてTWO-Jさんと一緒にリングに立つことができました。体調は万全とは言えない状態ではありましたが、僕について会場まで来てくれて、一緒に歌って入場できて、本当に嬉しかったです。どれだけ大変だったかを知っているので、TWO-Jさんが傍にいるだけで、グッとくるものがありましたね。
結果は勝利して、次の大阪の皇治戦が決まりました。それもK-1のメインイベントなので、TWO-Jさんを呼べて、「TWO-JさんをK-1のメインイベントまで連れてこられた」という想いが自分の中で大きかったです。リハーサル中も、「死ぬ気でやるぞ」という気持ちになりました。結果は負けてしまいましたけどね。

―素人目で見ると、大岩選手が勝っていたように感じました。
大岩:周りにもそう言われました。結果は負けてしまいましたが、応援してくれるスポンサーさんも増えてくれて、環境が良くなったので、あの試合があるから、今の僕があります。
その試合のTWO-Jさんは、まだ声の状態が100%ではない中で、一緒に戦ってくれたことが、僕の中で心強かったです。試合中だけではなく、練習中もTWO-Jさんの音楽を聴くと、TWO-Jさんが癌と診断されて「治らない」と言われていたところから、復活して、一緒にK-1のリングに上がったことを思い出します。僕の中で本当に大きな存在ですね。

「早く二人でリングに上がって会場を盛り上げたい」二人のストーリーをたくさんの人に知ってもらうために

―とても強い絆で結ばれているのですね。
大岩:この前、TWO-Jさんはワンマンライブをして、成功させ、今度YouTubeを始めるらしいです。だんだん、僕の知名度が上がってきて、「入場曲がとても良い」と言ってくださることが増えてきたので、ミュージックビデオを撮って、「二人のストーリー」や、「どのような想いで入場曲を作ったのか」をたくさんの人に知ってもらえるように動いています。
コロナで、今は一緒に入場ができませんが、コロナが落ち着いたら一日でも早くTWO-Jさんとリングに上がって、会場を盛り上げたいです。

―本当に濃いストーリーですね。
大岩:そうですね。選手一人ひとりにいろいろなストーリーがあって、入場曲も好きな曲を使っていることが多いですが、僕の場合は、想いをぶつけた入場曲になってますし、そこに二人の乗り越えた物語があります。そのストーリーを知ってもらえたら、もっと大岩龍矢を知ってもらえるし、TWO-Jさんのことを知ってもらえるのではないかと思っています。これからも、二人の戦いは続いていくので、応援してくれたら嬉しいです。

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VictorySportsNews編集部