ある日の食事

 おはようございます、田島翔です。

 日記を書いているうちに、深夜1時になってしまったので、昨夜の日記は途中でおしまいにしてしまいました。アスリートにとって身体はなによりの資本ですので、ちょっと興が乗ったからといって、睡眠時間を削ることは難しいのです。
僕は、昔から寝つきが悪く、睡眠に関してはとても神経質です。例えば、次の日が朝5時に起きなければならないとしたら、逆算して22時くらいには寝たい。しかし、寝つきが悪いため、結局は午前1時くらいになるので、やっぱり睡眠不足になってしまいます。ただ、朝はめちゃくちゃ強く、寝坊も絶対にしませんし、朝から機嫌は良いのでご心配なく。

 元メジャーリーガーで、広島カープでの活躍も記憶に残る黒田博樹さんが(現役時代に)睡眠導入剤を飲んでいた、という記事を読んだ事があり、どうしても睡眠時間を確保したい時は、僕も睡眠導入剤を飲むことにしました。

 よく、テレビを観ながらいつの間に寝ちゃったとか、目を閉じたらすぐに寝れる人がいますが、僕には信じられませんね。テレビや電気を消して、歯を磨き、お手洗いを済ませて、やっと寝る許可を自分に与えます。それでも、すぐには寝られないのです。マットレスの硬さにこだわりはありませんが、枕は低反発のものを使っていて、海外にも持参します。

 そんなわけで、僕はどれだけ忙しくても、深夜1時までには床につき、朝7時に起きるルーティンだけは死守。本当はこれだと、回復時間としてはやや短く、サッカー専業だった頃には昼寝もするようにしていましたが、それだとデュアルキャリアを続けられないので、ぎりぎりのところで踏ん張っている感じです。

プロの練習時間

 昔のスポーツ漫画では、スパルタが当たり前。雨の日も、雪の日も練習。休日など「とんでもない」という世界観ですが、現代科学では「休むことの重要性」が説かれます。たとえば、ロアッソ熊本に在籍していたとき、チーム全体でのトレーニングは朝の10時から正午までに、約2時間でした。もちろん、午後には各自で自主トレをする前提ではあるのですが、「休息がなければ育たない」のが「身体」なのです。

 昨日の日記でご紹介したように、僕は麻雀プロとしての活動とプロサッカー選手としての活動を並行しておこなっています。加えてコーチングもあるので、平日の昼間は麻雀、夕方以降はサッカーというルーティンです。

 ただし、それだけでは十分ではないので、週に1日はかならず、自費で雇っているトレーナーとマンツーマンでトレーニングする日を設けています。麻雀の関係者の皆さんからはサッカー選手としての僕を、サッカーの関係者の皆さんからは麻雀プロとしての僕を応援していただき、とても励みにもなっています。

 休みの日は、ポルトガル語の勉強、大好きなプロレスとアニメでリラックス。とくにプロレスのファン歴は長く、小学生の頃から試合会場に足を運んでいました。今でも、暇があれば後楽園に顔を出します。

 とくに好きなのは、新日本プロレス。もう引退しましたが、長州力、闘魂三銃士(武藤敬司、蝶野正洋、橋本真也)の大ファンです。長州さんのイベントが都内であれば、もちろん行きますし、サインを貰っては大はしゃぎです。今はお孫さんもいて優しいおじいちゃんになりましたが、昔の長州さんはめちゃくちゃ怖く、それがカッコよかったんです。

 東京ドームで行われた武藤さんの引退試合も行きました。そういえば、去年、グレートムタのTシャツも買って……ちょっと書き始めると止まらないですね。プロレスの話は大好きなので、人と話す時も興奮しすぎないよう、セーブするよう心がけています。

 アニメは「葬送のフリーレン」、「薬屋のひとりごと」が好きですね。それから「昭和元禄落語心中」は落語の物語ですが、とても面白かったです。「あの花」や「四月は君の嘘」では号泣しました。

 海外で生活をしていると日本のアニメ文化は本当に凄いと実感します。ブラジルでは、「ONE PIECE」と「NARUTO」が大人気とのことです。

春菊とコーヒー

 年齢的なこともありますので、普段から食事には気を遣っています。食事で欠かさないのは、栄養満点で免疫力アップにも期待できる春菊! 普通は鍋や炒め物が多いと思いますが、僕はサラダにして生でも食べます。

 全体のバランスとしては、タンパク質は多め、炭水化物は少なめ。猫舌なので、昔はあまり味噌汁を好まなかったのですが、消化吸収がスムーズになるので、最近は飲むことを心がけています。そういえば、コーヒーも飲めなかったのですが、海外で生活をしているうちに好きになり、今では毎日飲むようになりました。

 FC琉球に所属していた頃、監督だった与那城ジョージさん(ブラジル出身の日系二世)に毎日のようにランチに連れて行ってもらっていました。ジョージさんと数名のブラジル人選手はランチを終えてからも、コーヒーを飲みながら平気で2時間くらいお喋りをするんです。当時の僕はコーヒーが飲めない上に、ポルトガル語も分からないので、ランチ後のこの時間が苦痛でした(笑)。

 海外生活では、たくさんの美味しいものに出会います。シンガポールは炒飯、スペインはにんにくスープ、ニュージーランドはキングサーモン、韓国はスンデ(豚の腸の中にもち米や春雨などを詰めて蒸した料理)、サンマリノ共和国はピザとエスプレッソが美味しくて印象に残っています。

 これから向かうブラジルはなんといっても、フェジョンとシュラスコが有名です。僕は普段から自炊と外食の半々くらいですが、ラスベガス時代にブラジル人からフェジョンの作り方を教わり、たまに作ることもあります。本場のフェジョンとシュラスコが今から楽しみです。それでは、また。

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田島翔

北海道北斗市出身。 函館工業高校卒業後、シンガポール、クロアチア、スペイン、ニュージーランド、アメリカ、韓国を渡り歩き、2020年には日本人初となるサンマリノ共和国でプレー。国内ではFC琉球、ロアッソ熊本に在籍。 2024年、自身8カ国目となるブラジルでプレーすることが決まった。また、サッカー界で初めてプロ競技麻雀団体・RMUに入会し、麻雀プロとしても活動している。