#体操
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体操
体操女子にニューヒロインが誕生 渡部葉月が最年少金メダリストになれた理由とは
絵に描いたようなシンデレラストーリーだった。英国のリバプールで今月6日まで開催された体操の世界選手権の種目別女子平均台で、予選を5位通過した渡部葉月(中京ジムナスティッククラブ)が決勝で13・600点を出して初優勝を果たした。全種目を通じて日本女子4人目の金メダル。18歳2カ月の頂点は、昨年大会の平均台を18歳7カ月で制覇した芦川うらら(日体大)の最年少記録を更新する快挙だ。「今までで一番緊張して、演技中の脚の震えもすごかった。元々補欠でこの舞台で演技することも想像してなかった。驚きとうれしさで涙が出た」。大会開幕2週間前に補欠から繰り上がった無名のヒロインが、巡ってきたチャンスをものにし、世代交代した日本女子の「顔」へと羽ばたこうとしている。
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体操
サッカーW杯前にこっそり行われている世界体操を知るために…
サッカーW杯の日本代表26人が発表され、4年に一度の大舞台にスポーツ界が盛り上がりを見せる中、2年後に迫った24年パリ五輪に向けての大事な戦いである体操世界選手権が、11月6日まで英国リバプールで開催されている。 リバプールと言えば昨季まで南野拓実(モナコ)がプレーしていたリバプールFCの本拠地がある、英国北西部マージーサイド州の港湾都市。体操世界選手権の女子団体決勝が行われた11月1日には、ホームのアンフィールド・スタジアムでUEFAチャンピオンズリーグの「リバプール対ナポリ」戦が行われ、夕刻の街中にはリバプールFCのユニホームを着て首から赤いマフラーを下げているサポーターが大勢見受けられた。これからアンフィールドに向かうサポーターたちだった。 そんな中、マージー川に面する収容人員1万1000人の「M&S BANKアリーナ」も満員の観衆で埋め尽くされていた。試合開始前にはスタンドでウェーブが起こるなど、盛り上がりもすごかった。
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体操
東京五輪出場のあん馬のスペシャリスト亀山耕平が現役引退 「いろいろな人に引っ張り上げられてきた競技人生でした」
30年間の体操競技人生にピリオドを打った男の表情は清々しかった。2013年世界選手権の種目別あん馬で金メダルを獲得し、2021年東京五輪にもあん馬のスペシャリストとして出場した亀山耕平(徳洲会)が、このほど引退。6月19日に全日本種目別選手権の会場である東京体育館でセレモニーが行われた。
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体操
“内村航平は「正解に導いてくれる師匠」” 体操界に現れた新星、土井陵輔の可能性とは
2人のレジェンドからの教えを胸に急成長を遂げ、体操男子にまた一人楽しみな新星が現れた。今月15日まで行われたNHK杯で20歳の土井陵輔(日体大)が、萱和磨や谷川航(ともにセントラルスポーツ)といった東京五輪代表勢を抑えて3位に食い込んだ。
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体操
体操ニッポンの覇権奪還へ、国内での熾烈な戦いを制するのは誰か-。東京五輪金の橋本が魅せた圧巻の演技と進化とは
“体操ニッポン”の2024年パリ五輪を見据えた戦いが始まった。4月24日まで東京体育館で行われた全日本体操個人総合選手権で、男子の橋本大輝(順大)が東京五輪で個人総合と種目別鉄棒の2冠に輝いた実力を発揮。2位以下に3点近い差を付ける大差で2連覇を達成した。
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体操
体操界の「キング」内村航平の引退とその意思を引き継ぐ選手とは
比類なき実績だけでなく、その立ち振る舞いと言葉で体操ニッポンをけん引し続けてきた体操界の「キング」が自身の意思を引き継ぐ後進に思いを託し、フロアを去った。
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体操
「僕が示してきたものを受け継いで欲しい」栄光と苦難の16年間でキング内村航平が示したものとは。
4度の五輪と9度の世界選手権で獲得したメダルは実に28個で、半数近い13個が金メダル。全日本個人総合選手権とNHK杯ではいずれも10連覇を果たした“キング”内村航平(ジョイカル)がとうとう現役を退いた。
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東京オリンピック・パラリンピック
東京オリンピック・パラリンピックはスポーツの価値を示すことが出来たのか、異例づくめのオリンピックがもたらした価値とは?
2021年の世相を一字で表す「今年の漢字」は「金」だった。1995年から日本漢字能力検定協会が応募投票で決定し、京都市東山区の清水寺で発表する年末の風物詩。「金」は2000年、2012年、2016年に続く最多4回目の選出となった。夏季五輪イヤーの定番となりつつあるが、コロナ禍で東京五輪の開催に賛否あっただけに、今回は過去3回以上のインパクトを持つ。
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体操
世界体操金メダルで有終の美を飾り現役引退した村上茉愛が進む、次の一歩
10月に北九州市立総合体育館(福岡県)で開催された世界体操の種目別ゆかで金メダル、平均台で銅メダルを獲得した後、現役引退を表明した村上茉愛。有終の美を飾る形で現役生活を締めくくった。
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体操
東京五輪後、日本国内で初めて開催された世界大会 その価値と課題とは
東京オリンピック・パラリンピック後、日本国内で初めての世界大会となった「世界体操・新体操選手権」(福岡県北九州市、10月18~24日、27~31日)は、当初の予定通りに観客数を制限することなく全日程を行い、約2週間にわたる開催を無事に終えた。
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体操
体操世界選手権で種目別平均台で金メダル獲得は67年ぶり快挙 18歳の芦川うららは新たな女子体操界のエースとなるのか。
女子体操界に数々の偉業を残して引退した村上茉愛に続く新たなヒロインが誕生した。10月24日に閉幕した体操の世界選手権。種目別平均台で18歳の芦川うらら(静岡新聞SBS)が14・100点で優勝した。この種目での日本選手の金メダルは、1954年ローマ大会の田中敬子(現姓・池田)以来67年ぶり。村上が敷いた“世界一への道”を継承する選手の誕生に、日本の女子体操界が沸いている。
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体操
東京五輪2冠の橋本大輝が世界体操で見せた決意とキング内村から学んだこと
東京五輪の体操競技で男子個人総合と種目別鉄棒の2冠に輝いた橋本大輝(順天堂大学2年)。高難度技をつぎつぎと繰り出す思い切りの良さと、ライバルの演技に感情をこめて拍手を送るさわやかさでスポーツファンの心を一気につかんだ20歳は、24日に閉幕した体操世界選手権で銀メダル2個に甘んじたが、笑顔で勝者を称える姿には、勝った時となんら変わらないスポーツマンシップがあふれていた。
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体操
Tokyo2020後のスポーツイベントの在り方は ひとつの試金石となる体操と新体操の世界選手権
新型コロナウイルス禍で1年延期となり、開催是非を巡る議論が最後まで続いた中で実現にたどり着いた東京オリンピック・パラリンピックは、日本勢のメダルラッシュで幕を閉じた。その余韻がまだ残る9月中旬、北九州市で10月に予定されている体操と新体操の世界選手権について、収容人数については今後決定するとしたものの、「観客を入れて通常開催する」との方針が決まった。
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体操
一度は引退も考えた亀山耕平。回り道をして得た初のオリンピック出場で金メダルに挑む
32歳にして初の五輪出場を射止めた男が、テンションをマックスにして金メダル獲りに挑む。体操競技・種目別あん馬代表の亀山耕平(徳洲会)が、7月24日に行われた予選で15・266の高得点をマーク。2位タイで8月1日に行われる決勝に進出した。日本の男子体操はすでに団体総合で銀メダル、個人総合では19歳の橋本大輝が金メダルを獲得し、大いに意気が上がっている。大会2つ目の金メダルをーー。亀山は最高の舞台で最高の輝きを見せようと、大いに意気込んでいる。
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体操
体操歴代最強メンバーで挑む東京オリンピック 栄光の架け橋はかけられるか?
「伸身の新月面が描く放物線は、栄光への架け橋だ」ー。2004年、アテネオリンピックの体操団体の決勝。冨田洋之の鉄棒でピタリと止まる着地とその名実況は歴代オリンピックの中でも象徴的なシーンとして未だに語り継がれている。体操男子団体はオリンピックで最も注目される種目と言ってもいいだろう。体操男子団体は今回の東京オリンピックでは過去最強のメンバーで戦うことになる、そう語るのは当時アテネオリンピックの体操団体でキャプテンをつとめた米田功氏だ。米田氏に今回のメンバー、そして東京オリンピックでの体操への期待を聞いた。
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体操
ルール改正がもたらす分岐点、ひねり王子の引退
「ひねり王子」。 その愛称は体操界を大きく超えて日本に広く知られた。白井健三はこの6月、24歳にして現役生活を終える決断を下した。16年リオデジャネイロオリンピックでは日本の団体総合金メダルに貢献し、跳馬でも銅メダルを手にし、内村航平の後任を担う体操ニッポンのエースの座を期待されてから5年。突出していた跳躍力がもろ刃の剣となっていく流れに抗する事ができず、東京オリンピックの出場を逃す形で勝負の場を去った。引退会見でにじませた充実感の影に、変化に対応できなかった諦念も感じさせた。
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体操
体操ニッポンの歴史に新たな名を刻む 新たなエース北園丈琉への期待
数々の名選手に彩られてきた体操ニッポンの歴史に新たな名を刻む、そんなスター誕生を予感させる大逆転劇だった。今月6日に群馬県の高崎アリーナで行われた全日本種目別選手権で世界選手権代表経験もない18歳の北園丈琉(徳洲会)が東京五輪の団体総合メンバー4人の最後の1枠をつかみ取った。4月に両肘の靱帯損傷と右肘の剝離骨折という大けがを負いながらの奇跡のカムバック。代表を率いる日本体操協会の水鳥寿思強化本部長も「誰も想像できなかった」と驚嘆した。
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体操
才能と努力で新たなエースへ。体操のホープ北園丈琉が目指す”達成”とは
18年ユース五輪で5冠に輝いた体操界のホープが、スーパースター候補へと見事に変貌を遂げている。大阪・清風高校3年の北園丈琉(きたぞの・たける)だ。