#東京五輪
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東京2020オリンピック・パラリンピック
日本競泳陣メダルの可能性。世界水泳での結果が東京五輪に及ぼす影響
東京オリンピックを翌年に控えて行われた世界水泳で、瀬戸大也をはじめとする競泳日本代表は大きな成果を残した。その成果は来年のオリンピックでどのような影響を及ぼすのだろうか。シドニーオリンピック以来、多くのメダルを獲得してきた日本競泳陣の未来を考察する。(文=田坂友暁)
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東京2020オリンピック・パラリンピック
ゴールボール女子3大会ぶり金へ、欠端瑛子は回転投げで飛躍を誓う
目隠しをしたまま鈴の入ったボールを相手ゴールに投げ入れ、得点を競うゴールボール。1チーム3人で行われる視覚障がい者のスポーツで、守備側は音を頼りに全身を使ってゴールを守る。この競技において、日本は2012年のロンドンパラリンピックで初の金メダルを獲得した。次のリオパラリンピックでは5位に終わったものの、強豪国として世界に名を馳せている。そして2020年、2大会ぶりの金メダル獲得に向けてキーマンとなるのが、欠端瑛子だ。彼女の武器である回転投げは、世界屈指の技術レベルを誇っている。そんな欠端選手に、ゴールボールとの出会いや過去2大会のエピソード、そして2020年への想いを伺った。(取材・構成=竹中玲央奈)(写真・市川亮)
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東京2020オリンピック・パラリンピック
川崎から世界へ。篠山竜青が東京五輪で伝えたい“バスケの魅力”
Bリーグの開幕、今年8月31日から始まるW杯への13年ぶりの出場、そして東京五輪への開催国枠での出場権獲得と、ここ数年で急激な成長を遂げている日本のバスケットボール界。その中で、男子バスケットボール日本代表の主将としてチームの先頭に立ったのが川崎ブレイブサンダースの篠山竜青選手である。8歳上の兄と5歳上の姉がともにバスケットボールをしており、母親もミニバスケットボール(小学生)のチームのコーチをしていたこともあり、物心ついた際には既にコートにいた。バスケとともに育ち自国開催となる東京五輪にも中心選手としての活躍が期待されている彼に、これまでのバスケ人生や2020年に向けての思いについて語っていただいた。(取材・文:高木遊)(写真:山本晃子)
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競泳
世界水泳から占う五輪のメダル数
水泳の世界選手権は2001年福岡大会から、五輪の前後年に開催されるようになった。このため、特に五輪前年は、翌年を占う意味合いが色濃くなり注目度が高い。今年は7月に韓国の光州で開かれ、日本競泳陣は金、銀、銅を二つずつ獲得して合計6個のメダルに輝いた。中でも男子の個人メドレーで2種目制覇した瀬戸大也(ANA)の活躍が光った。2004年アテネ五輪の前年に実施された世界選手権バルセロナ大会以降のデータを比較しながら、20年東京五輪の動向を探ってみた。
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東京2020オリンピック・パラリンピック
新国立競技場の民営化にサッカー協会が乗り出す!? いまさら議論が始まっている「アフター2020問題」
東京五輪・パラリンピックのメインスタジアム、新国立競技場の大会後の民営化について、日本サッカー協会の田嶋幸三会長が運営権取得に関心のある事業者への日本スポーツ振興センター(JSC)の意向調査に応募したことを明らかにした。「本来、建設前に決めておくべきことをなぜいまさら……」と、横浜DeNAベイスターズ初代球団社長であり、スポーツビジネス改革実践家の池田純氏がこの問題について語る。
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バスケ
バスケ人気最高潮のタイミングで 必要なのは、“ナショナルアリーナ”計画だけ?
Bリーグの大河正明チェアマンが2026年に1万5000人規模の“聖地”ナショナルアリーナを完成させるという構想を発表した。八村塁のドラフト1巡目指名、代表チームの東京五輪出場など、人気の爆発、定着が見込めるバスケットボール界に必要はなのは巨大なアリーナなのだろうか? 横浜DeNAベイスターズ初代球団社長であり、スポーツビジネス改革実践家の池田純氏がこの問題に切り込んだ。
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サッカー
ゆるーく明るいコパ・アメリカ運営にみる、東京五輪へのヒント
サッカーの歴史ではワールドカップ(W杯)よりも古いコパ・アメリカが、王国ブラジルで行われている。同国では、2014年のW杯、16年リオデジャネイロ五輪に続く国際大会の開催となったが、大会運営などには「ブラジルらしさ」がちらほら。1年後に迫った東京五輪へ参考となる課題や事例はあったのか-。今大会の裏側にスポットを当てた視点で見ていきたい。
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レスリング
伊調vs川井にみる女子レスリング界の健全な新陳代謝
1対1で対戦する格闘技は往々にして独特の緊迫感に包まれるが、ここまでの見応えのある闘いは最近では珍しい。レスリング女子57㌔級。35歳の伊調馨(ALSOK)と24歳の川井梨紗子(ジャパンビバレッジ)による世界選手権(9月・カザフスタン)代表の座を懸けた激闘である。世界選手権は東京五輪予選を兼ねるだけにいつも以上に熱を帯びている。2人の五輪女王による争いは高いレベルでの切磋琢磨であり、スポーツの発展や活性化に不可欠な「健全な新陳代謝」の要素もちりばめられている。
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東京2020
東京五輪 間違いだらけの「お・も・て・な・し」
先月、アメリカのトランプ大統領の来日では、しきりに「おもてなし」という言葉が使われた。 国賓として天皇陛下に最初の会見、高級ゴルフ倶楽部を貸し切り、大相撲の枡席にはソファー、そして炉端焼きディナー、あの歓迎ぶりをみれば「おもてなし」という言葉はぴったりだ。でも、多くの国民は「おもてなし」という言葉の裏に「やり過ぎ」という皮肉を込めていたのもまた事実だろう。ご存知の通り「おもてなし」は1年1か月後に迫った東京オリンピックのひとつのキーワードなのだが、アメリカ大統領の来日という大イベントひとつを見てもやり方を間違っているのではないかと不安になった。
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柔道
柔道日本一はもはや五輪王者ではないのか 〜伝統とスポーツの狭間で揺れる全日本選手権
東京都千代田区の北の丸公園にある「日本武道館」は、1966年にビートルズの来日公演の会場となったのをはじめ、著名なアーティストがコンサートを開くなど、人々に広く親しまれている。そんな「武道の聖地」がひときわ熱気に包まれる日がある。毎年4月29日。体重無差別で日本一強い柔道家を決する全日本選手権だ。
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水泳
競泳日本代表の吉凶を占う。ピーキングからみる2020
2020年東京五輪で活躍が期待される日本の競泳にあって、首脳陣が危機感をあらわにした出来事があった。4月上旬の日本選手権。五輪を占う意味でも注目される世界選手権(7月・韓国)の代表選考会を兼ねた大会で、全体的に物足りない結果に終わったのだ。やきもきしたファンも多いのではないか。ただここで、一つの考え方として、低調な成績がまだ五輪の1年以上前で良かったとも捉えることができる。どの時点で調子をピークに持っていくか。競泳ニッポンをあえて「ピーキング」という観点で見れば、今回の日本選手権は必ずしも悲観すべきものではないのかもしれない。
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ゴルフ
女子ツアーで日本人選手が絶好調の理由は黄金世代の台頭と東京五輪!?
2019年の女子ツアーは、開幕戦の「ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント」で地元沖縄出身の比嘉真美子が勝利を挙げたのを皮切りに、2戦目の「ヨコハマタイヤゴルフトーナメント PRGRレディスカップ」が鈴木愛、3戦目の「Tポイント×ENEOS ゴルフトーナメント」が上田桃子、4戦目の「アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI」が河本結、5戦目の「ヤマハレディースオープン葛城」が成田美寿々と、日本人選手が開幕5連勝を飾った。
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ゴルフ
タイガー・ウッズの復活による、「ZOZO CHAMPIONSHIP」そして東京五輪への期待
2019年の「マスターズ」は、タイガー・ウッズの劇的な復活優勝で世界中が熱狂した。ウッズは2018年9月の「ツアー選手権」で5年ぶりの勝利を挙げていたとはいえ、メジャー優勝は2008年6月の「全米オープン」以来、10年以上遠ざかっており、本命視されていたわけではなかった。
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水泳
萩野公介の孤独。他のスポーツにみる復活法
その人物の実績が秀でている場合ほど、弱気な面が見えると驚きが大きい。3月15日、突然発表されたコメントに衝撃が走った。競泳男子で2016年リオデジャネイロ五輪400㍍個人メドレー金メダリスト、萩野公介(ブリヂストン)がマネジメント会社を通じ、4月の日本選手権に出場しないことを発表したのだ。これにより、優勝すれば来年の東京五輪への代表内定となる7月の世界選手権への出場の可能性も事実上なくなった。五輪切符へのチャンスを自ら断つことを意味するだけに悩みの深さを感じさせた。
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東京オリンピック
私たちは東京オリンピックをどこまで知っているのか? 組織委員会に訊く大会の“成功”と“価値”とは
いよいよ来年に迫った、東京2020オリンピック・パラリンピック。この世紀の祭典に向け少しずつ盛り上がりを見せてきていることは、おそらく多くの人が感じていることだろう。2020年、世界中から集まったトップアスリートたちが、日本中を熱狂と感動に包んでくれるに違いない。だがホスト国の一員である私たちは、オリンピック・パラリンピックを“ただ楽しむ”だけでいいのだろうか? 私たちはこの大会の土台となる考え方をどれだけ知っているのだろうか? “一過性”の盛り上がりではなく、本当の意味で成功に導くために求められることとはいったい何だろうか? 東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会でスポークスパーソンを務める高谷正哲氏に話を聞いた。
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パラリンピック
「日本一、パラを語れる女子アナ」久下真以子さん 人生を変えられたアスリートとの出会いを語る
「日本一、パラを語れるアナウンサー」を目標に掲げ、精力的にパラスポーツの取材を続けている、フリーアナウンサーの久下真以子さん(セント・フォース所属)。1月から放送が開始する『PARA SPORTS NEWS アスリートプライド』(BSスカパー!)のキャスター・リポーターに抜擢されるなど、その活躍の場を広げています。なぜ彼女はパラスポーツに魅了されたのでしょうか? そこには彼女の人生を変えた恩人ともいえるアスリートとの出会いがありました――。(文=野口学)
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オールスポーツ
スポーツ界の改革のためには管理調整型ではなく パイオニア型のリーダーが必要だ
2018年は、パワハラ問題などの不祥事ばかりが目立った日本のスポーツ界。年末には、国際オリンピック委員会(IOC)委員も務める国際体操連盟(FIG)の渡辺守成会長が会見を行い、日本のスポーツ界の組織改革について、競技団体の役員を民間企業から多く登用することを提案。「OBだけで固めない。社会の常識が理事会や評議員会の中でしっかりと反映されるような態勢をつくっていけば少しずつ緩和される」とコメント。2020年東京五輪を前に、今年は“組織改革”がスポーツ界のキーワードになりそうだ。横浜DeNAベイスターズ初代球団社長であり、スポーツビジネス改革実践家の池田純氏は、現状をどのように考えているのだろうか?
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オリンピック
「中年の星」山本博が56歳で東京五輪を諦めない理由とは?夢を叶えるために大切なこと
2004年、アテネオリンピックのアーチェリー競技で、41歳にして自身にとって20年ぶりのメダルとなる銀メダルを獲得し、“中年の星”として一躍時の人になった山本博選手。その山本選手は、56歳になった今も東京2020オリンピックを目指し、第一線で戦っている。年齢を重ねても失われない競技へのモチベーションはどこから湧いてくるのか? 教育者でもある山本選手に、夢の源泉、あきらめない心の持ち方について聞いた。(取材・構成=大塚一樹)