#貴乃花
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大相撲
荒れなかった春場所―横綱大関不在の中で、改めて歴代最強を考える
大相撲春場所は15日間満員御礼だった一方、横綱照ノ富士が初日から休場し、綱とりに挑んだ大関貴景勝は膝を痛めて途中から休んだ。これにより昭和以降で初めて横綱、大関陣が不在で開催された。優勝力士は関脇の霧馬山。番付的には順当な結果となり、来場所が大関獲りの場所となる。横綱、大関は国技の看板として特別視される力士たち。本場所にいないのは寂しかった。改めて一体、過去にはどんな横綱、大関がいたのか。それぞれの地位で歴代最強と思われる力士を独断と偏見で振り返ってみる。
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相撲
大相撲裏金問題が終決 ~貴乃花びいきメディアの罪科
大相撲名古屋場所を前に、土俵の裏側で繰り広げられていた戦いに終止符が打たれた。日本相撲協会が元顧問の小林慶彦氏と、同氏が代表取締役を務めるコンサルティング会社を相手取った損害賠償訴訟で、東京地裁は6月8日、元顧問側に9800万円余りの支払いを命じる判決を下した。その後、双方とも控訴せずに終結。6月下旬に確定した相撲協会の勝訴により、〝裏金顧問〟との異名が実情と相違なかったことが証明された。元顧問は法廷の場で、一般社会では通用しなさそうな釈明に終始し、馬脚を現していた。元顧問を相撲協会に招き入れた北の湖前理事長(元横綱)の死後、約4年半に及ぶ法廷闘争を経て、角界の恥部が名実ともに排除された形。新しい時代への一区切りとなった。
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相撲
力士と観客の質の低下が招く大相撲の危機
江戸時代の娯楽性の高い相撲に戻してみたらどうでしょう。 取組と取組の間では寸劇を鑑賞し、笑ったり野次ったりしてまた取組を楽しむ、相撲とは元々そういうものでした。 土俵入りでは派手派手な装飾の着物を羽織り、鬼ヶ嶽なんてストIIのエドモンド本田ばりに歌舞伎のメイクしてたんですよ。 想像するだけで面白そうじゃないですか。 ヒーロー側力士、ヒール側力士みたいなのを作って庶民受けするパフォーマンスを盛り込んだ世俗的なエンターテイメントショーにすれば人気も出るし、多少のスキャンダルなら「だってお相撲さんだしね」で済まされるようにもなるでしょう。 変に品格を重んじて神事っぽい扱いにするから悪目立ちしてヒステリックに叩かれるようになるし、演出の自由度がないから若者の好みと齟齬が生じても新陳代謝できず発展がない、これでは若者の支持が得られないのは当然です。 まさに松本人志監督の「大日本人」そのままの道を歩んでいるのが今の相撲界だと思いますよ。 座布団投げにしたって観客のテンションが上がってる証拠なのに、ダメ言われたら「つまんな」って萎えますよね。 投げても危なくない会場構造を考えたり、安全なものを投げる代替案を考えたりなぜしないんですか? そういう努力をせずにただ禁止するだけだから自ら萎縮させてしまってるんですよね。 -
相撲
貴乃花の大きすぎる負の遺産
2019年9月25日。スポーツ庁の記者クラブに一通の文書が届けられた。差出人は十両力士・貴ノ富士の代理人弁護士。その概要は、相撲協会側と師匠である千賀ノ浦親方から”引退を勧告”を受けている。その処分は不当に重すぎるのでスポーツ庁に適切な処置を求める上申書を提出したというものだった。 このちょうど1年前、2018年の9月25日は忘れもしない日だ。貴ノ富士の本来の師匠、当時の貴乃花親方が突然「引退会見」なるものを開いた日だからだ。新聞、テレビ、雑誌、ネットと各メディアがてんやわんやの大騒ぎとなり、希代の横綱の相撲協会退職へとつながっていったまさにあの日から1年、弟子がとんでもないことを言い出したのだ。もちろん意図していたわけではないだろうが、奇妙な偶然が貴乃花の負の遺産という側面を際立たせることになる。
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大相撲
貴乃花とは何だったのか~翻弄される“平成の大横綱”の人生(後編)
日馬富士暴行事件に端を発する一連の貴乃花騒動の元を辿れば、2014年に引退した貴乃花部屋の元幕下力士の不可解な引退劇にある。この幕下力士は自己最高位の幕下3枚目まで番付をあげ、次の場所で勝ち越せば無給だったこれまでの生活から月給約100万円の十両に昇進する可能性がかなり高い環境にあった。にもかかわらず突然の引退。
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大相撲
貴乃花とは何だったのか~メディアがおもちゃにした大横綱の人生(前編)
世間の話題をさらった日馬富士暴行事件から始まった貴乃花騒動、そして日本相撲協会からの電撃退職。あれからまもなく1年になる。秋場所が開催されている今月、またもや元貴乃花部屋の力士たちが土俵外で話題を振りまいている。大関から陥落した関脇・貴景勝の反社タニマチ疑惑。十両・貴ノ富士(元貴公俊)の付け人への暴行。これに至っては去年春場所、当時の親方を窮地に追いやった事件からわずか1年半後の暴挙だった。この2つの問題は師匠・貴乃花からの影響を消し去る事ができない弟子たちが起こすべくして起こしたものだといえるだろう。
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大相撲
大物揃いの横綱審議委員会、ほんとに必要?
横綱・稀勢の里が土俵を去った角界。看板力士の不振という日本相撲協会にとって頭の痛い問題はひとつなくなったわけだが、まだまだ問題はある。それも同じ最高位、2人の先輩横綱だ。
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オールスポーツ
内田前監督無罪放免、山根前会長はタレント化 スポーツ不祥事の幕引きまだ遠く
2018年のスポーツ界は、平昌五輪の昂奮に始まり、卓球、フィギュア、バドミントンなど多くの種目で若い選手の台頭があり、明るい話題が絶えなかった。一方、各競技でパワハラなどの告発が続き、スポーツ界の悪しき体質が世間で議論された年でもあった。 スポーツ界にとって大きな転換期となった2018年をさまざまな問題の取材に取り組んできた作家・スポーツライターの小林信也氏が振り返る。(文・小林信也)
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相撲
世間のイメージにつぶされた平成の大横綱。貴乃花狂騒曲に踊らされた2018年を振り返る
今年もこの季節がやって来た。2018年を象徴する漢字は「災」に決まった。これだけ災害が続いた年もめずらしい。納得の選考だが、相撲ファンに限って聞けば、ほとんどの人が「貴」と答えたのではないだろうか。貴乃花親方の理事解任に始まり、貴ノ岩の引退に終わった今年の相撲界。相撲をこよなく愛する筆者からすれば貴景勝の初優勝がかすんで見えることは残念でならないが、ワイドショーや週刊誌を巻き込んで平成30年の話題の中心にあった「貴乃花狂騒曲」とは何だったのか、筆者が見た本当の裏側を紹介する。(文=羽月知則)
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相撲
貴ノ岩引退は個人の自覚の問題なのか? 悪しき伝統が加速させる大相撲の“終わり”
難しい問題だけど、相撲をスポーツと捉えるか伝統芸能と捉えるかで少し変わってくるような。何れにせよ暴力はダメ絶対。1 Comment
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相撲
貴乃花は“政治”に走らなかった 問われる相撲協会執行部と評議員会の資質
なるほど。わかりやすかったです。2 Comments
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相撲
大相撲は当日券で楽しめ! たった2,200円で相撲漬けの1日を
リアルな場内の過ごし方。僕も8割方同じコースをめぐっています。初場所は千秋楽に観戦に行きましたが、ついてから3時間は席につかず(出たり入ったり)場内をウロついています。場内の散策だけでもテーマパークのような面白さです。 ひとつだけ記事にないものでオススメしておきたいのが、2階にある寿司所雷電(※ちゃんこ雷電とは名前が同じだけで、料理は関係ないらしい)での立ち食い寿司です。地下大広間のちゃんこを食べると、あまりの美味しさにコメが欲しくなるのですが、それを受け止めてくれる美味さです。寿司をやりながら飲む獺祭の美味さ。毎場所の楽しみとなっています。 やっぱり最後はコメですね。5 Comments
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相撲
貴乃花親方は「何を」明らかにしたいのか? 降格処分への疑問、相撲協会の闇
スポーツライターの小林信也氏による“貴乃花問題”の分析記事。切り口の鋭い小林氏ならではの多彩な角度からの分析記事は、一読の価値あり。6 Comments
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