#日本選手権
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東京2020オリンピック・パラリンピック
北條巧、トライアスロン転向4年で日本一となったホープが目指す理想像
幼い頃から親しんできたのは競泳だったが、思うように結果が残せずもどかしい日々を送っていた。そんなもどかしい時期にひょんなことからトライアスロンと出会い、わずか4年で日本選手権を制するまでの急成長を遂げた北條巧選手(博慈会、NTT東日本・NTT西日本所属)。そんな男子トライアスロン界期待のホープに、転向の経緯や急成長の要因、東京五輪への思いを聞いた。(取材・構成=高木遊)(写真・撮影=竹中玲央奈)
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東京2020オリンピック・パラリンピック
「強くなりたいという気持ちで」松本弥生が東京五輪を目指せる理由
松本弥生選手は、2009年にイタリアのローマで開催されたFINA世界選手権に、はじめて日本代表として選ばれてから日本女子自由形短距離界のトップとして戦い続けてきた。2016年のリオデジャネイロ五輪後には“休養”という形で一度は競技を離れたが、2018年に復帰を決意。2020年の4月に行われる競泳の日本選手権で東京五輪の代表権を獲得するべく、今もトレーニングに励んでいる。一度は離れた水泳の世界に、なぜ復帰したのか――29歳にしてなお上を目指し続けるモチベーションの保ち方、そして松本選手が求め続ける競泳選手としてのゴールはどこにあるのか、じっくりと話を聞いた。(取材・構成=田坂友暁、写真=高橋学、取材協力=XFLAG)
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東京2020オリンピック・パラリンピック
伊藤力、見つめる先は「今の自分」新種目パラテコンドーで初代王者に
東京パラリンピックから正式種目になった競技の一つ、パラテコンドー。2分間・3ラウンドという時間で相手と対峙し点数を競い、次々に繰り広げられる蹴りはダイナミック。試合会場にいると、選手たちの息遣いがこだまする。このうち2020年初代王者として期待されているのが、国内トップの伊藤力選手(33歳)。北海道で会社員だった29歳の時に勤務中の事故で右腕をなくし、30歳でパラテコンドーを始める。その後、練習環境を求めて妻と娘と共に東京に移住してきた。ことし2月の全日本選手権で2連覇。さらなる高みを目指す伊藤選手に、これまでの人生の軌跡や競技に対する価値観、2020年への思いをインタビューした。(取材・構成=久下真以子)
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ラグビーW杯
受け継がれたハードワークの系譜 平尾誠二とラグビーW杯
アジア初開催となるラグビーワールドカップ(W杯)日本大会がいよいよ始まる。前回2015年大会では強豪南アフリカを破るなど歴史的な3勝を挙げた日本代表。自国開催でも期待が高い。ここまで成長した道のりを考察すると、強いチームに共通するキーワードが浮上し、さらには「ミスターラグビー」と呼ばれた故平尾誠二氏の存在抜きには語れない。世界三大スポーツイベントの一つと称されるラグビーW杯は、平尾氏の功績を振り返る絶好のタイミングでもある。
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競泳
世界水泳から占う五輪のメダル数
水泳の世界選手権は2001年福岡大会から、五輪の前後年に開催されるようになった。このため、特に五輪前年は、翌年を占う意味合いが色濃くなり注目度が高い。今年は7月に韓国の光州で開かれ、日本競泳陣は金、銀、銅を二つずつ獲得して合計6個のメダルに輝いた。中でも男子の個人メドレーで2種目制覇した瀬戸大也(ANA)の活躍が光った。2004年アテネ五輪の前年に実施された世界選手権バルセロナ大会以降のデータを比較しながら、20年東京五輪の動向を探ってみた。
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東京2020オリンピック・パラリンピック
高橋和樹の“教科書”は東京パラで結実する。「2人」でつくり上げたボッチャとは?
重度の脳性まひ、あるいは同程度の四肢機能障がいのある人がプレーするパラリンピック種目、ボッチャ。ジャックボール(目標球)と呼ばれる白いボールに、赤、青それぞれ6球ずつのボールを投球し、いかに近づけるかを競う競技だ。強い決意を持ち、ボッチャでの東京2020パラリンピックの出場を目指しているのが、高橋和樹選手だ。全国大会に出場するほどの腕前を誇った柔道の事故で、高校生の時に頚椎(けいつい)を損傷し、四肢にまひを負った高橋選手。ボッチャでは、4つのカテゴリー(BC1〜4)のうち、障がいの程度が最も重いBC3クラスに属する。同クラスの選手は自己投球ができないため、アシスタントが付き、ランプと呼ばれる投球台を用いて競技に臨む。現在は、アスリートとして企業に所属し、アシスタントの峠田(たおだ)佑志郎さんとトレーニングに打ち込む日々だ。そんな2人の関係性や、パラリンピックへの思い、そしてボッチャの醍醐味について伺った。(取材・構成=吉田直人)
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陸上
全日本で勝つことが求められるサニブラウン、そして打倒に燃える選手たち
陸上の日本選手権(福岡市)が27日に開幕する。好記録が続出している男子100メートルに大きな注目が集まっている。
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水泳
競泳日本代表の吉凶を占う。ピーキングからみる2020
2020年東京五輪で活躍が期待される日本の競泳にあって、首脳陣が危機感をあらわにした出来事があった。4月上旬の日本選手権。五輪を占う意味でも注目される世界選手権(7月・韓国)の代表選考会を兼ねた大会で、全体的に物足りない結果に終わったのだ。やきもきしたファンも多いのではないか。ただここで、一つの考え方として、低調な成績がまだ五輪の1年以上前で良かったとも捉えることができる。どの時点で調子をピークに持っていくか。競泳ニッポンをあえて「ピーキング」という観点で見れば、今回の日本選手権は必ずしも悲観すべきものではないのかもしれない。
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陸上
陸上日本選手権の形骸化?「桐生ルール」と揶揄される、選考要件の変更
オリンピック、世界陸上、アジア大会―。その国際舞台の切符を懸け、絶対に順位を外せない緊張感が充満するのが陸上の日本選手権の魅力でもあった。