横浜DeNAベイスターズ球団社長時代の5年間で、池田氏は国内外80もの球場・スタジアムを視察した。2016年に実現した横浜スタジアム運営会社の友好的TOB(株式公開買い付け)による球団と球場の一体経営を見越しての動きだったが、ある時訪れたのがメジャーリーグ、カージナルス傘下の3Aメンフィス・レッドバーズが本拠を置く米テネシー州メンフィス。マイナーリーグの球場ながらスイートルームを完備した3層のスタンドなどを備える豪華な球場、オートゾーン・パークを視察し、その際にスペアリブで有名なバーベキューレストラン「ランデブー」(Charlie Vergos Rendezvous)に立ち寄った。
「スペアリブが好きになったのは、この時でした。首相だった小泉純一郎さんが2006年にエルヴィス・プレスリーの故郷メンフィスをブッシュ大統領と訪問し、プレスリーっぽいサングラスをかけて喜んでいた場面が話題になったのを覚えている方もいるのではないでしょうか。その時にランチで訪れていたのが、この『ランデブー』という店。ここのスペアリブは、すごくスパイシーで好みが分かれる味でしたね。また、オートゾーン・パークも古き良きアメリカの街になじんだボールパークといった趣で、古くからあるホテルが目の前にあり、噴水のある室内から球場が見えるなど、いい雰囲気。地域の人たちが野球を楽しんでいる姿が印象的でした」
メンフィスは国際バーベキュー(BBQ)大会が開催されるほど、BBQが盛んな都市で、1948年創業の老舗「ランデブー」は、メンフィスを訪れた有名人が必ず行く名店として知られている。そんな思い出のあるスペアリブを池田氏は今年の5月10日、「母の日」に家族にふるまったのだという。
「朝から起きて準備しました。普段はキャンプでやっているのですが、肉を1キロほど仕入れ、まず骨の隙間に切れ込みを入れます。ジップロックに肉とたれを入れて、鳥肉も一緒に5時間ほど漬けて・・・。たれは自分でつくると大変なので、モランボンの既製品を使いましたが、これがおいしい。子供たちも、むしゃぶりついて食べていました。もちろん、母の日ですし、最後にお皿もしっかり洗いましたよ(笑)」
プレスリーの故郷で出会った味を自宅で堪能する。海外旅行にも行きにくいご時世、こんな思い出のメニューで“旅行気分”を味わうのも、またちょっとした贅沢といえるかもしれない。
【ランデブー(Charlie Vergos Rendevouz)】
■住所
52 S. 2nd St, Memphis, TN 38103
■TEL
+1 901-523-2746
取材協力:文化放送
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文化放送「池田純 スポーツコロシアム!」
月曜後6・45〜7・00、Podcastで拡大版配信中
パーソナリティ:池田純
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VICTORY スポーツ選手が喜ぶアスリート飯 第2回 神奈川・横浜市『横浜スタジアムの青星寮カレー』
食べること、それはスポーツ選手にとってトレーニングと同じくらい大切なこと。食事は栄養を補給するだけでなく、楽しみの一つでもあり、緊張をほぐす役割も持つ-。文化放送「池田純 スポーツコロシアム!」では、とっておきの食事を紹介する『スポーツ選手が喜ぶアスリート飯』のコーナーを放送中。
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食べること、それはスポーツ選手にとってトレーニングと同じくらい大切なこと。食事は栄養を補給するだけでなく、楽しみの一つでもあり、緊張をほぐす役割も持つ-。文化放送「池田純 スポーツコロシアム!」で、スポーツを愛する人たちのとっておきの食事を紹介する『スポーツ選手が喜ぶアスリート飯』がスタート。