【チャンピオンズリーグ】
冨安健洋(アーセナル)
鎌田大地(ラツィオ)
久保建英(レアル・ソシエダ)
上田綺世(フェイエノールト)
古橋亨梧、前田大然、旗手怜央、岩田智輝、小林友希(セルティック)
【ヨーロッパリーグ】
遠藤航(リヴァプール)
三笘薫(ブライトン)
堂安律(フライブルク)
守田英正(スポルティング)
町田浩樹(ユニオン・サン・ジロワーズ)
常本佳吾(セルヴェット)
【ヨーロッパカンファレンスリーグ】
長谷部誠(フランクフルト)
菅原由勢(AZアルクマール)
金子拓郎(ディナモ・ザグレブ)
田中亜土夢(HJKヘルシンキ)
渡辺剛(ヘント)
本間至恩(クラブ・ブルッヘ)
僕が特に注目したのは鎌田大地と久保建英です。鎌田はラツィオに移籍した要因の一つに「チャンピオンズリーグに出場すること」というのを挙げていました。リーグ戦にも出続けていますし、さらにチャンピオンズリーグという大舞台で経験を積むことで確実にレベルアップするでしょう。
久保はリーグ戦の調子のよさのままにチャンピオンズリーグにデビューしました。インテルからマークされていたけれども、しっかりチャンスを演出して見せたという上々の滑り出しだったと思います。
少し心配だったのは遠藤航でしょうか。ターンオーバーしたメンバーの一員としてLASKリンツ戦でプレーしましたが、精彩を欠いていました。また、鎌田にしても相手のシュートが足に当たってゴールになったことでメディアから批判されていますし、62分には交代しています。
ただ、鎌田にしても遠藤にしても、チームへの合流がとても遅かったということは考慮しなければいけないでしょう。キャンプなどを経験せず、やってきていきなり実戦に近いところから戦っています。相互理解もコンビネーションもこれからという段階です。
普段の練習では、まだ自分の立ち位置を見極めようとしているところだと思います。戦いながら調整するという作業を繰り返しているはずです。また鎌田は本来やりたかったボランチではなく、2列目で起用されることも本意ではないかもしれません。
ただ、フランクフルトでは他の選手とわかり合っていて、鎌田が上下にポジションを移動させると、スムーズに他の選手と役割を交代していました。ですが、まだ今はそういうこともできないはずです。
それでもポジションを取り、先発で起用されるなど信頼を勝ち取っているのを感じます。また、ヨーロッパのリーグ戦に出ることでチームの試合数が多くなるということは、それだけチャンスが回ってきやすいということ。そして結果を出すための機会も増えます。その意味でも、こうやって国際大会に出ているということはプラスに考えていいのではないでしょうか。
さて「チャンピオンズリーグ」と言えば、今年はこれまで以上に「アジア・チャンピオンズリーグ」も楽しみです。何と言っても注目は中東のチーム。特にサウジアラビアのクラブは豪華な名前が並んでいます。
ネイマール(ブラジル代表/パリ・サンジェルマン->アル・ヒラル)
サディオ・マネ(セネガル代表/バイエルン->アル・ナスル)
ファビーニョ(ブラジル代表/リヴァプール->アル・イテハド)
カリム・ベンゼマ(元フランス代表/レアル・マドリー->アル・イテハド)
ムサ・デンベレ(リヨン->アル・イテファク)
アジアで勝ち上がっていけば、日本のクラブもこういう世界のビッグネームとタイトルをかけて対戦できるという夢が広がりました。その意味でも日本勢にはがんばってほしいと思います。
【ACLグループリーグ第1戦】
9月19日
横浜F・マリノス 2-4 仁川ユナイテッド
ジョホール・ダルル・タクジム 0-1 川崎フロンターレ
9月20日
武漢三鎮 2-2 浦和レッズ
メルボルン・シティ 0-0 ヴァンフォーレ甲府
仁川はかつて僕が所属したチーム。どんな試合になるのだろうと思ってみたのですが……ターンオーバーした横浜F・マリノスはあまりいいところなく敗れてしまいました。今は大事なJリーグの終盤戦ということでメンバーを入れ替えて戦ったのでしょうが、難しい試合だったと思います。
ともあれJクラブにはがんばって東地区予選を勝ち上がり、西地区の強豪チームと対戦してほしいと思います。そしてその相手チームに世界で活躍したスター選手がいれば、よりJリーグの立ち位置がはっきりするはずです。
ヨーロッパでもアジアでも日本選手がきっと活躍してくれるはずです。本当にすごい時代になりました。
【前園真聖がサッカーを紐解く連載コラム】今年はちょっと違うチャンピオンズリーグの楽しみ
いよいよチャンピオンズリーグの本戦が始まり、さらには他のUEFAの大会も本格的にスタートしました。今年は日本人選手が続々とデビューしていますのでとても楽しみです。
欧州CL インテル・ミラノ戦に出場した久保建英(レアル・ソシエダ) (C)共同通信