#欧州サッカー
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サッカー
世界の人気とカネが集まるビッグクラブ カネがあるから強いのか、強いからカネが集まるのか―
国際会計事務所KPMGがまとめた「KPMG European Elite 2021」というデータがある。サッカーのビッグクラブを経済的観点から分析・比較したものだ。その中に「EV」という指標がある。これはEnterprise Valueの略で、クラブの企業価値を表している。ナンバーワンは欧州チャンピオンズリーグ(CL)で昨季まで史上最多14度の優勝を誇るレアル・マドリード(スペイン)の29億900万ユーロ(約4305億円、1ユーロ=148円で換算)。トップ10は上記の表1の通りだ。
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サッカー
ドイツ・ブンデスリーガに転換期 平等か格差か、リーグ成長の鍵を握る分配比率
2023年1月、冬の移籍市場でチェルシーが移籍金1億ユーロクラスの選手たちを次々に買い集めていた頃、DFL(ドイツサッカーリーグ機構)の総会の新年の挨拶の中で、ヨアヒム・ヴァツケ相談役会会長(ドルトムントのCEOでもある)は、「どぶネズミのレースに参加する必要はない。私たちはもっと自分達に自信を持つべきだ」と語りつつも、ブンデスリーガのさらなる国際化の必要性を唱えていた。
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サッカー
復権と呼ぶには気が早い? 欧州CLで、イタリア勢3チームが8強
復権と呼ぶには気が早いだろう。それでも、今季の欧州チャンピオンズリーグ(CL)は、近年になくイタリア勢が元気だ。8チーム中、実に3チームがイタリア1部リーグ(セリエA)のクラブ。その他はイングランド勢が2、スペイン勢が1、ドイツ勢が1、ポルトガル勢が1。イタリア勢が3クラブも準々決勝に勝ち進んだのは2005/06年シーズンのACミラン、ユベントス、インテル・ミラノ以来で、久々の躍進である。
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サッカー
ドイツの首都クラブ、ヘルタ・ベルリンの転換期。新たに株主となった777パートナーズの思惑とは
「ヘルタ・ベルリン」と「ウニオン・ベルリン」。欧州の大国ドイツの首都でありながら、ベルリンにはマドリードやロンドン、パリといった他の各国首都にあるような国際的に名声の高いビッククラブがない。それはなぜか。これには、ベルリンが30年前まで、東はドイツ民主共和国、西はドイツ連邦共和国に分断されていたこと、統一ドイツが連邦制をとるために、必ずしも首都に全ての機能や金が集中するわけではないことなど、いくつかの理由が考えらえる。
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サッカー
W杯を上回る最高峰の戦いは佳境へ サッカー欧州CL、8強懸けた第2戦
ワールドカップ(W杯)の余韻も覚め、欧州では日常の戦いが再開している。最高峰の選手がしのぎを削る欧州チャンピオンズリーグ(CL)はベスト16による決勝トーナメントが始まり、3月7日(日本時間8日)から各カードの第2戦が行われる。決勝は6月10日、イスタンブール。頂点への道のりはまだ長いが、W杯に続いてメッシの戴冠はあるのか、王者レアルの2連覇か、それともイングランド・プレミア勢が制するのか―。