「友達感覚で楽しんでほしい」初心者に向けたDリーグ観戦のすすめ

ーdip BATTLESのメンバーであるchiharu様、アドバイザーであるSuthoom様と、ディップ株式会社のマーケティング担当者の方に、今回はDリーグ初心者に向けて、Dリーグの楽しみ方という部分をおうかがいできればと思うのですが

Suthoom:まずは、感じるままにみてほしいなというか。勝敗をみて楽しむっていう方法もありますし、パフォーマンスをみて純粋に楽しむっていう方法もあると思います。僕らだってただ一つの正解っていうものを持っているわけではないので。

マーケティング担当者:自分の友達が出ている、ダンスの発表会だったり、文化祭だったりの延長で楽しんでもらうっていうのも一つの方法なのかなと思っています。

他のチームでいえば、YouTuberのようなインフルエンサーをチームに引き込んだり、地域を拠点に展開しているチームもいたりするんですが、我々のチームでいえば、オーディション形式でメンバーをとってきているという部分もあるので、メンバー個々人を応援してもらいたいなと思っています。

具体的には、TikTokに毎日ダンス動画をあげたりとか、インフルエンサーの方たちとコラボしたりとか。SNSを中心に皆さんにとってdip BATTLESのメンバーが、友達のような、身近に感じてもらえるような取り組みを行っています。そういった取り組みをきっかけに、まずは誰かメンバーひとりに興味を持ってもらって、そこからdip BATTLESのパフォーマンスだったり、Dリーグ自体に興味を持ってもらえれば良いなと。

chiharu:自分も、最初は友達に「私が出ているからみて!」とDリーグを勧めていたんですが、最近はその友達も「私の友達が出ているからみて!」と広げてくれているという話を聞いて。そうやって少しずつでも、自分たちに興味を持ってくれる人を増やしていければ良いなと思っています。

マーケティング担当者:もちろん、dip BATTLESに興味を持ってもらえればベストですけど、まずはDリーグ自体に興味を持ってもらえればすごく嬉しいなと思っていますね。Dリーグ自体の認知がまずは広がっていかないことには、dip BATTLESというチームを知ってもらうきっかけも限定されてしまうと思うので。

Dリーグが日常の一部になってほしい

ーDリーグには、様々魅力的なチームがあると思うのですが、そんな中でもdip BATTLESというチームの魅力を教えてください

chiharu:いろんなジャンルのダンサーがいるっていうのが一つの魅力かなと思っています。他のチームでは、特定のジャンルに特化して、すごく動きが揃っているようなパフォーマンスもあるんですけど、dip BATTLESは同じロックやハウスの作品を披露するにしても、いろんなジャンルのダンサーが、表現の微妙な細部のところで自分たちの個性を発揮しているっていう部分が、みなさんに楽しんでもらえる部分かなと思います。

Suthoom:Dリーグって、必ずその日に12チームがパフォーマンスをするので、そこでいろんなダンスのジャンルを知ってもらえれば嬉しいなと思いますね。うちのチームでいうと、前はロックをやって、その前はハウスをやって。次は何をやるんだと言われればまた違うジャンルをやりますし。いろんなジャンルがあるからこそ、深掘りしていける部分があると思いますし、そうやって楽しんでいくといろんなジャンルの音楽にふれる機会になりますし、いろんなメンバー、いろんな演出を楽しむ機会になるんじゃないかなと。

ーdip BATTLESでぜひファンの皆さんに注目していただきたい選手についても教えてください

chiharu:Bボーイ(ブレイクダンサー)SHOですかね。彼はBボーイの中で特殊というか。独特なムーブというか、ダンスをするんですよ。選曲だったりとかも、他のBボーイとは違う部分もあるので、そういう部分をぜひ注目してほしいですね。

Suthoom:みんな魅力的なダンサーなんですけど、強いてあげるならチーム最年少のNAKIですかね。この春まで高校生だったっていうこともあって、すごく若いダンサーなんですが、この若いチームにあっても一番これからの伸びしろがありそうというか。まだまだ彼のパフォーマンスの「真価」っていう部分をみなさんに見せられていないなと思うので、そういった部分では非常に期待しています。

ー最後にDリーグを今後どういう存在にしていきたいと考えているか、お聞かせください

Suthoom:日常の一部に、ほんの少しでもいいからなりたいなと思っていますね。例えば自分は全然サッカーの知識はないんですが、日本代表の試合があったとなれば、その結果は気になりますし。Dリーグもそういう存在になればいいなと思っています。まずは結果だけでも気になる、っていう形でもいいと思うので、みなさんの日常の一部に入り込んでいきたいなと思っています。

chiharu:まだまだDリーグはダンスが好きな人たちだけのためのものになっているなと思っています。でも、Dリーグを全然知らない人にとっても、すごく魅力的なパフォーマンスがあると思っていますし、そういう人たちに届けるための舞台だとも思っているので、少しずつでも良いので、いろんな人たちに知ってもらいたいなと思っています。


chiharu プロフィール
幼少期の頃からヒップホップを始める。小学生からはコンテストに挑戦し数々の成績を残し、中学生でスタジオを作り、インストラクターとして指導を始める。20歳から海外へダンス留学をして、幅広いダンスジャンルを学ぶ。最近ではさまざまな有名アーティストのバックアップや、MV出演、振り付けなど幅広く活動している。dip BATTLESでは2022-23シーズン加入当初からリーダーを務める



Suthoom プロフィール
ハウス、ヒップホップ&フリースタイルダンスデュオ 「SYMBOL-ISM」として、
「JAPAN DANCE DELIGHT 13」でハウスチーム初の優勝、ソロでもDANCE@LIVE2019 FINALにおいても準優勝に輝く。
現在は、2013年に「Zutto Dance Studio」を立ち上げ、プロデュースチーム「toremolo」は2018年ALL JAPAN SUPERKIDS CONTEST小学生部門日本一。2021年、2022年同コンテスト中学生部門日本一2連覇し、史上初の2階級制覇、2連覇に導くなど、KIDSダンスの育成にも力を入れている。



dip BATTLES
ディップ株式会社が運営し、2021-22シーズンからD.LEAGUEに参戦しているプロダンスチーム。「新時代をつくる」をシーズンスローガンに掲げ、2022-23シーズンにMVD2回、ベストスキル賞を受賞したKENSEIがDリーグ史上最年少ディレクターとしてチームを牽引する。


山田浩平

東京大学在学中にスポーツメディアを立ち上げ、株式会社VICTORY代表取締役に就任。 様々な事業会社で、スポーツを中心としたエンタメ領域の新規事業の立ち上げやサービスのリブランディングなどに従事。