Tリーグオールスターで1000万円も集まったのは想定外

―Tリーグのオールスターが先日開催されました。吉村選手も解説として参加されましたが、率直に感想を教えて下さい。

吉村:まず、Tリーグがドリームマッチを開催するにあたって、1000万円も集まるっていうところに驚きましたし、選手も高いモチベーションで戦ってくれたので、ファンの方に向けては良いコンテンツを提供できたと思います。あとは、コロナの影響で2020年はいいニュースがない中で、卓球界が新たなスタートを切れたところでは、意味のある一歩だったかなと。ファンの方からすると、こんな時期に選手たちは練習して、上手くなっているのかなっていう不安があったと思うんですけど、それを払拭するようないいプレーもありましたし、素晴らしい1日だったなと感じています。

―お話にもあったクラウドファンディングですが、実際どれくらい集まると思われていました?

吉村:正直集まるのかなっていうのはあって。300万に達した時点で結構驚いていたんですけど。そこで止まることなく1000万に達したので、僕は選手としては出ていなかったですけど、選手として出ていたらかなりプレッシャーがあると思います。自分はいいプレーしようとしたら、固まってしまうタイプなので。僕も実況をしつつも試合は観ていたので、その場に立つことを想像して緊張していました。出場していた選手も、久々の試合だったので、表情はいつもと違うなっていうのは感じました。試合勘がないと不安ですし、約半年くらいの間でやってきていたものを試合で出せるとは限らないので、不思議な緊張感のある大会でした。

「吉村真晴っていう人間そのものの魅力も知ってもらいたい」

―このコロナ禍でご自身や、メダリストの皆様とYouTubeなどの活動を始められましたが、その経緯を教えて下さい。

吉村:メダリストTVに関しては、違う競技のアスリートが5人集まったらどんなことができるのかなということで始まって。YouTubeを通してみなさんに僕たちの考えとかを届けたい思いがありました。僕たちアスリート同士でも、他の競技から学ぶことはありますし、互いに刺激を受けながら楽しく今はやっています。4月くらいにはやろうとしていたんですけど、コロナの影響もあって始まったのは7月くらいになりましたね。これからも僕ら5人でいろんなことに挑戦していく予定もありますし、メダリストTVを通して少しでもみなさんに楽しんでもらえたらなと思います。

―メダリストTVに出演されている陸上の藤光選手とともに、クラウドファンディングも始められましたよね。

吉村:始めたきっかけにある課題感としては、スポーツ選手とファンの方の距離は意外と遠い気がする、っていうところなんですよね。そこの距離をもっと縮めて、より応援しやすい環境作りをしていきたいと思っているのと、スポーツ選手が全力でスポーツに向き合うためのアスリートの街を作りたいと思っています。そのためにいろいろな人たちの力を貸してもらおうっていうことで「we’th」が新しくできて、その中でメダリストTVの収録にもきてもらっています。

―ファンからすると、アスリートに話しかけたりするのは畏れ多い部分もあるんですけどね(笑)。

吉村:自分はファンの方から話しかけて頂ければ返すんですけど、意外と話かけて頂けなかったりもするんですよね。「アスリート=めちゃすごい人」みたいな感じに思われていることに関して、距離を感じます。試合をしていない時は同じ人間ですし、スポーツしている時の魅力だけではなくて、吉村真晴っていう人間そのものの魅力も知ってもらいたいと思います。だからこそ、ファンの方とは自然と距離を縮めていきたいですね。

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PasYouでビデオメッセージをリクエストしよう!

憧れの選手から『あなただけ』に向けた完全オリジナルメッセージが届きます。ファンの方のリクエストをもとに、1つずつビデオレターを撮影いたします。(一本およそ60秒程度です。)特に、下記のようなリクエストが集まっております。

『毎日頑張る子どもにメッセージを贈りたい!』
『友人の誕生日にメッセージを贈ってあげたい!』
『大事な試合に向けて、自分のことを鼓舞してほしい!』

吉村真晴選手へのリクエストページはこちら

VictorySportsNews編集部