オンラインサロンは「とげのあること」も届けることが狙い

―Tリーグのオールスター、お疲れ様でした。実際プレーされてみていかがでしたか?

神:試合のルールが特別で、1ゲームマッチであったり、男女混戦であったりしたので、いつもと違う感じでしたね。本気の試合だったんですけど、イベント性が強いところもありましたし。

―コロナ禍で、様々な活動を積極的に取り組んでこられたと思うのですが、その中でも現役選手としては、スポーツ界ではあまり例をみない、オンラインサロンを始められましたよね。

神:コロナがなければ、卓球選手は全国各地のイベントであったり、講習会に呼んでもらえる機会が多いので、小さい子供からご年配の方までラリーをする機会があって。それは参加者の方々にとって、人生を変えるきっかけになるかもしれないと思っています。僕自身も小さい頃に、イベントで会うプロ選手に多くの刺激をもらっていて。印象に残っているのは、世界チャンピオンであった、スウェーデンのヤン=オベ・ワルドナー選手が田舎の街に来てくれたことですね。それから10年経って、ワルドナー選手はスウェーデンの国内リーグに所属されていたんですけど、僕は大学生になって同じチームに入ったんです。オリンピックチャンピオンであり、世界卓球チャンピオンと同じチームで戦えることは夢のような体験でした。そのきっかけをくれたイベントができないとなると、卓球界にとっても痛手だと思っていて、オンラインで僕と直接触れ合ったりすることで、なにかきっかけだったりを得てもらうことができればいいなと思って、オンラインサロンを始めました。

―オンラインサロンは今まで積極的にやってこられた、SNSやYouTubeと違って、クローズドなものだと思うのですが、今そういう形にフォーカスされて始められた理由を教えて下さい。

神:卓球は深いスポーツだと思っていて、表面的ではなく、より深いところに踏み込んで行きたいと思っています。SNSは年々発展していて、YouTubeをやる卓球選手も多いですけど、ありふれてしまっていて。無料で発信することで、いろんな方から要望を受けたりもするとは思うんですけど、個人的には、技術面のことはその人のプレーであったり、性格を見てみないとアプローチできないんですよね。「下半身を使って、体重移動して」とか言うことは簡単ですけど、それは表面的じゃないですか。そうなってくると、少人数で本気に強いくなりたい人に限定して、クローズドな形でやった方が、自分にとっても参加者にとってもより有意義なものになると思っています。SNSの発達によって、情報が誰でも発信しやすくなってきた分、自分の本音を発信しにくくなってきている雰囲気が感じられるので、だったらクローズドな環境で、時にはトゲのある言葉であっても届けていくことが狙いです。
―技術的な面だけにとどまらず、心技体全ての部分で同じことが言えそうですね。

神:そうですね。どのスポーツにおいても言えることだと思うんですけど、心技体知が必要になってくるし。僕は技術が優れているわけではなくて、気合とか根性でやってきたんですけど、そこに至るまでにもフィジカルの強化が必要で。そういった部分でも、練習方法であったり、モチベーションを維持する方法を伝えて行けたらいいなと思っています。

「一緒に成長していきたい」連載企画への意気込み

―オンラインサロンに限らず、他の選手よりも早い段階からSNSに取り組まれていたと思うんですが、それらを始められた経緯を教えて下さい。

神:誰もやっていないことをやるのが好きで、卓球界にいろんなスパイスを入れていくことも大事だと思ってやってきました。

―そんな中で、今回ビデオメッセージという形でファンの方々と交流するPasYouというサービスを始められたきっかけを教えて下さい。

神:今までもSNSを通じて、僕は動画発信であったり、ライブ配信をやってきた経緯はあるんですけど。今回のPasYouに関しては、直接個人に対してメッセージを届ける形になるので、より個人に向き合えるところに魅力を感じて始めようと思いました。

―オンラインサロンとの違いはどの辺りになってくるでしょうか?

神:オンラインサロンに関しては卓球の動画を送ってもらって、それに対するアドバイスをしているんですけど。PasYouでは頂いた要望に対して、個人向けのリプライという形で、そこでしか通じ合えない一対一の対話ができるので、また違った形で面白いんじゃないかなと思っています。

―PasYouではビデオメッセージに加えて、記事という形での連載企画を始められるそうですが、そこで伝えたい思いなどを教えて下さい。

神:今まで卓球を20年近くやってきて、挫折と栄光を味わってきたんですけど、「卓球とはなんぞや」とか、「神巧也っていう男はこうだ」とか言えるほどの選手では、まだないと思っていて。卓球選手として、上には上がいる状態で、今でももっと上を目指しているっていうことを共有して、皆さんと一緒に成長していければいいなと思っています。もし僕が世界チャンピオンだったり、オリンピックメダリストだったりすれば、世界チャンピオンからの助言みたいな感じにはなると思うんですけど、僕はまだ自分の現状に満足していなくて。こういう記事を見てくださるファンの方たちもきっと、一緒に成長していく形の方が楽しいと思うので、僕が成長する過程をみてもらって、皆さんに刺激を受けてもらえれば嬉しいなと思っています。

PasYouでビデオメッセージをリクエストしよう!

憧れの選手から『あなただけ』に向けた完全オリジナルメッセージが届きます。ファンの方のリクエストをもとに、1つずつビデオレターを撮影いたします。(一本およそ60秒程度です。)特に、下記のようなリクエストが集まっております。

『毎日頑張る子どもにメッセージを贈りたい!』
『友人の誕生日にメッセージを贈ってあげたい!』
『大事な試合に向けて、自分のことを鼓舞してほしい!』

神巧也選手へのリクエストページ
VictorySportsNews編集部

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