高強度運動で免疫力低下?
イメージ写真 一般的にスポーツ医学の研究によれば、激しい運動を続けると風邪などの感染症リスクが一時的に上昇するとされている。その一因として、運動直後には免疫細胞の数が減少することが挙げられる。運動時の体への負荷が大きくなると、免疫機能の指標である分泌型免疫グロブリンA(SlgA)の分泌が減り、血中のリンパ球やナチュラルキラー細胞が一時的に減少する。また、炎症を引き起こすサイトカインの分泌も促進し、免疫系が疲労しやすくなるのだ。さらに、高強度の運動を続けることで、呼吸器や消化器の粘膜免疫が低下することがあり、ウィルスや細菌の侵入に対する防御が弱まるとされている。
これらの影響は一時的なものであるが、この状態を防ぐには、運動後の十分な休息と栄養補給を行い、この回復期間には、ビタミンCやアミノ酸などの摂取が効果的だ。過度なトレーニングや回復期間戻らないままの状態では、慢性的な免疫低下を引き起こす可能性があるため、注意したい。
免疫力を保つ鍵は腸内環境にあり
免疫機能を保つために重要なのが、腸内環境だ。腸内環境のバランスが整うことで免疫力が向上する。腸内を整えるためには、毎日「生きたビフィズス菌や乳酸菌」を摂取し、善玉菌のエサとなる「水溶性食物繊維」や「オリゴ糖」も一緒に摂ることで、腸内環境が改善されるが、これは実践している人も多いだろう。
もう一つ重要なことは「悪玉菌を増やさないこと」があげられる。食生活の乱れ、特に動物性たんぱく質や脂質の多い食事に偏ると悪玉菌が増える原因となる。悪玉菌は有害物質を産生し、免疫機能の低下だけでなく腸の消化・吸収力の低下や肌荒れなどのトラブルも引き起こすため、特定の食材に偏らない食事が大切だ。
ポイントは、善玉菌と一緒にビタミンを摂取すること。悪玉菌増殖が抑制され、善玉菌が増えやすくなるからだ。ともあれ、腸内環境は日々変わりやすい。基本的なことだが毎日続けることが重要だ。日々のストレスも大敵。栄養を補うサプリメントと同様に“整腸剤”を活用すれば毎日続けやすくなるだろう。
プロテインの過剰摂取は腸内環境を乱す!?
運動する人にとって、筋肉を維持・増強するためのプロテインは欠かせないが、摂取しすぎると腸内環境を乱す原因になる。動物性や植物性プロテイン関係なく、過剰なプロテインの摂取は、腸内細菌のバランスを崩し、消化不良やガスの発生、腸内炎症を引き起こす可能性があるため注意が必要だ。一般的にプロテインを摂取量は1kgあたり2gまでであれば過剰摂取にならないと言われている。
一般的に過剰摂取による腸内環境に与える影響は以下のようなものがあげられる。
<腸内細菌のバランスの崩れ>
過剰なプロテイン摂取は、腸内の有益な細菌のバランスを崩し、悪玉菌の増殖を促進する可能性がある
<消化不良>
高タンパク質の食事は消化器系に負担をかけ、消化不良やガス、腹部膨満感を引き起こす
<腸内炎症>
腸壁の健康を損なう可能性がある
このような問題に対し、プロバイオティクスや食物繊維の摂取が効果的だと言われている。
プロバイオティクスは腸内の有益な細菌を増やし、腸内環境を改善する効果があり、食物繊維は、腸内の健康を維持するために不可欠なもので、腸内の有益な細菌のエサとなり、腸内フローラのバランスを保つのに役立つ。腸内環境を保つために食物繊維やプロバイオティクスを積極的に摂り入れるとよいだろう。
ビオフェルミンをプラスして、日々の腸内ケアを
提供写真腸内環境を整えるときはいつか。便秘や下痢などの症状が出てから対策をする人が多いが、調子が悪くならないように腸内環境を常によい状態にキープするのが大事だ。ではどのように整えたらよいのか。腸内環境を整えるための整腸剤として注目されているのが「ビオフェルミン®」。整腸剤として、軟便、便秘、腹部膨満感の効能がある。近年、腸活は女性誌を中心に取り上げたことにより広まったが、腸活を意識的に取り組むニーズが増え、ビオフェルミン®シリーズで新たな製品も開発された。それぞれ配合されている善玉菌の種類や数、プラスの成分が異なる。
腸によいとされ最近注目されている「短鎖脂肪酸 」を増やすためにはビフィズス菌が欠かせないという。ヨーグルトにはビフィズス菌が入っていて、毎日ヨーグルトを食べる習慣を続けている人もいますが、全てのヨーグルトにビフィズス菌が入っているわけではないので、ビフィズス菌が入っているものを選ぶ意識をしなくてはいけない。食べ物での摂取以外に、気軽に短鎖脂肪酸を増やすのに効果的なのが「新ビオフェルミン®Sプラス」だ。ビフィズス菌であり、酢酸の生成に優れているロンガム菌をプラスしているのが特徴だ。
また新ビオフェルミン®Sと新ビオフェルミン®Sプラスは善玉菌のみの配合で、粉薬(細粒)は3ヵ月から服用できるため、赤ちゃんから大人まで家族で服用できる。
目に見えない免疫。調子が悪くなってから取り組むのではもう遅い。常に腸内環境を良い状態を保つためには日常的に免疫力をアップする習慣が必要になる。
アスリートたちは、激しくストイックに身体を動かすため、自分のボディバランスは自分で把握し、いつも通りのパフォーマンスが発揮できるように日々整えている。運動や食事、サプリメント、整腸剤などを適切に取り入れることで、季節の変わり目の不調、また感染症対策にもなる。自分の体調に合わせて無理のない運動を行い、腸内環境を整える習慣をつけよう。