私から辞めるということはありません

「コンバンハ(日本語で)。昨日の試合の後の会見を申し訳なく思っています、皆さんの前で長い時間話せませんでした。皆さん聞きたいことがたくさんあったと思いますが、これまで誰も知らなかったことも、そのとき発言しました。素晴らしいゲームの後のお祝いに、水をさすことはしたくありませんでした。

非常に難しい状況で、ほぼパニックに近い状況が合った中で戦ったゲームです。協会関係者、選手、JFA職員の方々にそういった姿が感じられたほどの状況でした、私もそういう経験をしてきていますが、このゲームに向けた準備は全く簡単ではありませんでした。この合宿に向けた準備でどれほどの困難があったか、皆さんご存知だと思います。

オーストラリアにワールドカップ予選で勝ったことがない、初戦を落とした国がワールドカップに出場した前例がない。UAEに勝ったことがない。そのようなことが、たくさんあり、私には影響しませんでしたが、選手には影響したかもしれません。

私とともに働いている人たちも少し焦っている部分がありましたし、私を攻撃しているメディアがあることも耳に入っていました。

しかし私のプライベートな部分は、皆さんご存じないと思いますが、それはあくまでも個人的なことですので誰にも話しておりませんでした。私は仕事に集中しようとしています。選手たちの精神的な部分に影響を与えたくないというところで、そうしました。代表デビューする2、3人の若い選手もおりましたので、そういうふうにしましたが、私のやり方に全員が同意していたわけではありません。そのような状況で、この歴史的なゲームの準備を進めていました。

(昨日の試合で)初めてオーストラリアに勝ったという事実だけでなく、ワールドカップ出場を決めるゲームという意味でも歴史的でした。試合後、私はベストゲームだったと思いました。非常に高いレベルのゲームでした。戦術的にもフィジカル的にもクオリティが高く、観客を含めみんなが歓喜している姿を見ることができました。会長もホッとされたことでしょう。試合前は心配事がたくさんあったと思います。しかし、私は個人的な問題もありましたから、試合後はすぐロッカーに引き上げたいと思いました。しかし、この喜びをスタッフ、選手、もちろんサポーターの皆さんと分かち合いたいと思い、とどまりました。私にとって特別な時間となりました。

そういう状況でしたので、試合後に一度は「記者会見に出席しない」と伝えました。なぜなら私は発言する際に社交辞令ではなく、感じたままを伝えるからです。その状況は良くないと思いましたが、会見場で拍手で迎えられました。非常に感動しました。

皆さんにとってあまり快くない状況だったと思いますので、昨日に関しては説明しました。でも昨日の会見のあと、フランス含め世界中に報道されました。それを踏まえ、昨日の会見についてあらためて説明したいと思いました。私の昨日の発言は、私を批判し、プレッシャーをかけた方に向けたものです。そして選手たちにも何が起こっているか聞かれましたが、そういう理由です。私に敬意を払っていなかった方々、私の仕事を評価しない方々、もちろんそういう方々もいるでしょう。

そうしたことは、サッカーの世界で起きていますし、以前は日本よりも大きなプレッシャーの中で仕事をしていました。しかし今回はチームが首位の中で批判されました。勝ち点で1位、得失点差も最も良い状況下で、オーストラリア戦の結果によっては私が去らないといけないと書いた方々に関しては、私は攻撃だと受け止めました。ただ試合前、私は田嶋会長と話をし、「サポートする気持ちは全く変わっていない」と仰っていましたが、もちろん私は監督として結果で応えることをしなくてはいけないと思いました。

監督として結果を残せなければ批判の対象になりますが、私は日本に来てワールドカップ出場を目指して戦いました。私にプレッシャーをかける方々に対し、もちろんJFAに「辞めてください」と言われれば受け入れますが、私から辞めるということはありません。それには様々な理由があり、一つは私の個人的な問題によって辞めざるを得ない事が考えられたり、サッカーと関係ない理由があったりするでしょう。ただ、これも初めて言いますが、他のところからのオファーがあったり、金銭的にも競技面でもより良い条件を提示されたこともありました。

でも私は目的を持ってここにいます。忠誠心があります。2年間ともに過ごしているこのグループ、日本に愛着があります。私も家族も日本をよく訪れ、会長との関係も非常に明確です。その中での責任感が私のマックスを引き出しました。私が到着してから、どういう風に仕事をしてきたか、会長もご覧になっているでしょう。日本サッカーを向上させるためにすべてを注ぎ込んできました。もちろんミスもあるでしょうし、すべてがミスなく進むわけではありません。

でも、私はこのチームで良い結果を残すためにここにおり、日本サッカーを向上させるべく沢山の人にアドバイス、言葉をかけました。

私の仕事は、前任者と少し違うかもしれませんし、外交的なことはやっておりませんので、それが良いと思う方もいれば、そうでない方がいるかもしれません。いつかこの美しい国、協会を去ることがあれば、誇りを持って去ります。友人として去るでしょう。日本代表監督をもし辞めることがあれば、日本の美しいところを観る時間もあるかもしれません。

昨日の発言の中には、そういう意図もありました。私を批判してきた方々に向けたものもありました。それと同時に、皆さまに対する感謝もありました。そして、私が今後どれぐらい日本代表監督を続けられるかは結果次第ですし、はっきりとは申し上げられません。私に何かあれば、まず田嶋会長にお伝えします。私はロボットではありませんし感情を隠すことはできません。私は外交的な話し方に欠けた発言をしてしまうこともあります。この年齢で、もう変わることはないでしょう。

今まで様々な国で競技面で成功を収め、私は今後とある方々にとっては残念なことかもしれませんが、ここで仕事を続けます。いつまでかは申し上げられません。昨日の発言でチームが動揺するのを避けたかったため、このような場を設けました。長いプロローグとなりました」

「井手口が素晴らしいプレーをした裏側で…」

(以下、質疑応答)

――一夜明けて、選手にどう声をかけましたか?

「先ほど話したこととは違うことでした。このチームでの仕事のビジョンを伝え続けてきていますが、チームでの仕事の中で段階がいくつかあり、昨夜は第二段階が終わり、第三段階がいま始まりました。それは最も難しい段階、ワールドカップです。これからはワールドカップに向けての準備です。ワールドカップ本番3週間前に始めるものではなく、数ヵ月前に始めるものです。このチームの意欲をできるだけ大きくし、勇敢に戦えるものにします。
 
ツーリストとしてロシアに行くわけではありません、いろいろなことを進める必要があります。栄光をつかむにはまだまだ改善点があります。このチームで準備をしている中で、来日当初、選手のメンタルがよくないと感じました。ワールドカップそしてアジアカップでの敗退があったためでしょう。私はワールドカップで結果を残したいと考えていますし、日本国民はそれを期待しています。ただの試合ではありません、国家のプロモーションという意味でも非常に大きなものです。ワールドカップ期間中、狂気に近い大きな情熱を見せる国々を多く見てきました。そして、いつの日か日本でサッカーが圧倒的なナンバーワンスポーツになってほしいと思います。その主役が選手たちです。その準備をしましょうと選手に話をしました。

しっかりトレーニングし、チームにとって何が良いのか日々考えるよう伝えています。マネジメント、チームの作り方に関して批判はあると思いますが、私がこういった若手を使うといったときに卒倒しそうな人もいました。一度ではありません。でも私は責任をもって仕事を行なっています。毎回最高の結果が出たわけではありませんが、その時点でベストのチームを作っています。ベテラン、スター選手を尊重しながら若い選手を起用しようと思っています。

昨日の井手口のプレー、最終的に彼が素晴らしいプレーをした裏側でどういうことが起こっていたか皆さんは想像できないと思います。彼のような若い選手がなぜあれほどのパフォーマンスを見せたか、その準備についてだけで本が一冊書けると思います。でも私の近くにいる人たちでも、それに価値を見出せない人もいたと思います。

試合で結果を残せなければ、いま全く違った状況にいたことでしょう。そして、日本人選手、それは国内でも海外でプレーしていても、全員に代表でポジションを勝ち取る努力をしてほしいと思います。私はもしかしたらリスクを冒しているかもしれませんが、日本サッカー界にとって大きな一歩になったと感じています。以前34歳の今野選手を使いましたが、彼がトップフォームだったからです。UAE戦で彼はベストプレーヤーになりました。

そして、コーチングスタッフが常に試合を視察し分析していますが、井手口が良いプレーをした、ベストプレーヤーだという報告もありました。でもフランス代表をみれば18歳の選手もプレーしています。日本サッカー界にとって大きな一歩ですし、私はベストプレーヤーをプレーさせるだけです。選手たち全員に、準備をしなさいと言いたいです。ロシアワールドカップに向け、大きな意欲をもってトライをしてください。

アルゼンチン、ドイツ、フランスなどと今後は対戦することがあるでしょう。恐れてはいけません。そう選手たちに感じています。それを正直に話しました。このグループは27人の選手を含み、たくさんのけが人も出ています。フィジカル的に準備できていない選手もいました。私は初日から心配事もありながら、(選手たちは)非常にポジティブな姿を見せてくれました。2得点は、全員が喜んでくれています。浅野、井手口という若い選手が点を取り、久保や原口元気もいて、いつも新しいことが起こっています。
 
代表はみんなのもの、個人のものではありません。私は、良いコンディションで良いプレーをした選手にチャンスを与えたい。ですから、私の判断が大多数を納得させないこともあるかもしれません、しかし私はこのグループを前進させようとしています。素晴らしい性格を持った選手たちだと思います。これからは、次のチャレンジであるワールドカップに向け、良い準備をしたいと思います」

「日本にトップ10に入ってほしいし、それは可能だ」

――今後の改善点と、強化マッチについて。

「日本サッカーはこれから進化できます。何度も言っていることですが、私は選手たちにとある指示を渡しています。日本サッカーのアイデンティティを見つけるためです。バルセロナのように、ブラジルのように、フランスのようにと考えるのではなく日本らしくです。そのためには自分たちの特徴を捉えなければいけません。フィジカル的な戦い、戦術、プレースピードがより高いところから私は来ました。そして、そこに近づけるために前進しています。

例えばフィジカル面では、この2年間でたくさんのテストを行なってきました。そのテストも信頼性の高いものです。そして、国内でプレーする選手たちと海外でプレーする選手たちでは準備の面で違いが見られました。

国内の選手は、代表のトレーニングのリズム、フィジカル的な戦いに慣れるのに苦労します。そして現代サッカーは101%のフィジカルコンディションでないとプレーできません。戦術的にも分析すべきゲームかなと思います。例えばオーストラリアとのアウェーゲームと昨日の試合では、全く違ったチョイスをしました。これは、戦術好きには面白い分析ができるでしょう。アウェーゲームではすごく深いブロックを形成しましたが、昨日はほぼ90分間を通じて高い位置でプレーしました。1-0の状況でも、ペナルティエリアまで引いて守ると190センチ以上ある相手の選手が入ってきます。できるだけ高い位置でボールを奪い、フィジカル的に素晴らしい戦いを見せたと思います。

守備についてはディフェンダーだけの話ではありません。浅野、大迫、日本のマラドーナこと乾。彼らの守備での貢献がどれほど大きかったか。中盤やディフェンスラインはもちろん、こちらより体格が優れた選手相手に選手たちは速く走り、浅野は背後でボールをもらい、井手口はボールを受けた後のスピードアップ、山口蛍はセレッソとは全く違ったプレーを見せました。

トレーニングの時間はあまりありませんでしたが、ボールを使いながらたくさんの説明を行ないました。これから日本代表のどこが向上させられるかというと、フィジカル、戦術です。テクニックはある程度のレベルに達していますが、スピードが必要です。そしてメンタル面、そこについてはたくさんの話をしています。コンプレックスであるかもしれませんが、大国と言われる国へのコンプレックスをなくしたいと思います。

自分たちの可能性を信じ、自信を持つべきです。そのために私は違ったアプローチをして、前に進めたいと思います。ただ、トレーニングする時間をあまり取れないのが残念ですが、昨日のゲームで、全員がエネルギーを使い果たす姿を見ました。われわれは昨日の試合を金曜に開催できないか交渉しましたが、この姿を見れば、サポーターの皆さんも誇りに思ってくれるでしょう。

日本のFIFAランキング、私はトップ10に入ってほしいと思っています。愚かな発言なのか楽観的すぎるのかわかりませんが、私は55位から16位まで上げたことがありますし、それは可能であるということです。そういうことで、私のものの見方を伝えようとしていますし、周囲にも説得し納得させようとしています。常に勝者になりたい、という強い意識を持っています。常に穏やかではないと思いますが、選手にはそう伝えています。

大きな仕事をしながら、たくさんのことを弄る必要があります。選手たちとの話の中では、ダイレクトにどういうところに修正が必要かを伝えています。ダイレクトに言われて嬉しく思わない人もいるでしょうし、そういう習慣がないかもしれません。しかし私はこのチームに愛着を持っています。愛情でつながっています。全員で進化しながら成功を収めたいと思っています。

私のやり方は満場一致で納得されるものではないでしょう。何かを変えるには揺さぶる必要があります。過去にどうやってきたのか、それぞれのやり方があるでしょう。そこは批判しません。しかし私は、私のやり方で行います。成功につながるかはわかりません。ワールドカップ出場を決めたことは満足ですし、周囲も喜んでいると思いますが、満足しきってはいけません。さらに大きなものを目指し、ワールドカップが終わって初めて満足したかどうかを言えばいいと思います。

常にもっともっとを欲していくべきでしょう。それをみなさんがどう評価するかはわかりませんが、私は勝つことが大好きです。その意識をチームにも持ってほしいと思います。これからもまとまって大きな仕事を成し遂げたいです。もちろん、会長は私をいつでも解雇できますが、たとえそうなっても友情は変わらないでしょう。

今後、10月、11月に代表活動がありますが、予選後最初の2試合は日本で行われると思われます。世界各地で(W杯)予選が行なわれていますので、日本開催になると思いますが、11月になれば海外で試合が行えるかもしれません。高いレベルのチームと対戦できるかもしれません。それがどのチームになるかは決まっていません。アレンジできたら皆さんに報告します。ワールドカップに向けての準備の中では、非常に高いレベルのチームと対戦したいと思っています。どこまでできるのか、日本のレベルを確認するためです。

今現在のチームの状況では、ワールドカップでは結果を残せません。でも8カ月後、それは変わっているかもしれません。戦えないということではありません、そういう誤解をしないでください。9カ月後、このチームの姿が変わっているかもしれません。重要なのはケガ人を多く出さないことです。ベストプレーヤーがワールドカップで使えればと思います。

「細かい指示まで選手たちがすべて実行してくれた」

――昨日のメンバーで行こうと決断したタイミング

「この試合の前に、トレーニングセッションは火曜と水曜、その中で戦術トレーニングを行ないました。負荷をあまりかけない内容にしました。その中でいくつか試していました。

代表の活動がない期間にスタッフは現場に足を運んだり、映像を見たりして、すべての試合を見ています。そういったスタッフからの報告もあり、私も見ていますので、選手たちの状態が基本的にわかっています。チームの8割は私の頭のなかで出来上がっていました。しかし特に中盤と前は、決まりきっておらず、いろいろ考えていました。例えば20歳そこそこの選手が2人いたり、そういう若い選手を使うことに全員が納得していたわけではありません。

若い選手がこういったプレッシャーの中で、しっかり応えられるか、恐れてしまうのではないかとも思いました。しかし短いトレーニングのあとで決断しました。その後、個別でもグループでもポジション別にも説明を行いました。オーストラリアのメンバーを見たとき中盤の枚数を増やすだろうと予想しました。1トップもMFのような特徴をもった選手で、オフサイドぎりぎりで裏を取り、その後ろにポジションを入れ替えながらプレーできる選手でした。

メンバーを見た中でも、選手たちからいろいろ質問が出ました。どういうふうに前からプレスを掛けるのか? 相手選手が中盤にボールをつけた場合、逆サイドは?、ブロックの高さは?、などなど試合直前にもたくさんの確認を行いました。

我々が予測していた背の高い選手が入っていなかったので、マークの仕方も変えました。そのような細かいことも含め指示をたくさん出しましたが、その指示をすべて選手たちが実行してくれたことに驚いています。

グラウンダーで早いボールスピードでプレーし、井手口(陽介)や山口蛍らは普段クラブであまりやっていないプレーを見せてくれました。2人とも良いシュートを持っていますから、シュートも要求しましたし、井手口はゴールを取りました。

このような形で代表でプレーするのは井手口にとって初めてだと思いますが、良いプレーを見せてくれました。他にも長谷部がおり、(吉田)麻也がおり、前線の選手たちもチームのために懸命にプレーをしました。もっとトレーニングの時間があれば、さらに成長できるでしょう。

ぎりぎりまでわからない部分もありましたので、話し合って直前に決めたこともあります。特にセットプレーは直前まで決まらなかったものもあります。相手はCKから5点取っていましたので、特にそこに気を使いました。細かいことまで全てのことができたのは、スタッフが献身的に働いてくれたからです。

コーチングスタッフ、特に日本人のスタッフにお願いし、若い選手にたくさん話をしてもらいました。ドクターやトレーナーの方々にも、声をかけてほしいとお願いしました。試合に出ない経験を積んだ選手も勇気づけてほしいとお願いしました。そのように、全体で励まし合い、田嶋会長もホテルに足を運んでくれ応援の言葉を掛けてくださいました。

このようなやり方を行ない、うまくいかなかったとすれば、それは私のせいです。私はそれを受け入れます。全体で協力しあいこの結果を残せ、本当に良かったと思います。私はこのビジョンを変えたくありません。続けたいと思います」

結局、ハリルホジッチへの理解は深まらなかった。五百蔵容×結城康平対談

ロシアW杯本戦まで残すところわずか。しかし、ハリルホジッチへの理解は、結局どこまで進んだのでしょうか? 監督が変わるたび「リセット」を繰り返してきた日本サッカー界は、また同じ轍を踏むことになるのでしょうか。五百蔵容さん、結城康平さんに語っていただきました。

VICTORY ALL SPORTS NEWS

ハリルホジッチの解任を叫ぶ前に、最低でも考えてほしい3つの事柄

難敵オーストラリアを抑え、アジア最終予選を1位で通過しロシアW杯への出場権を得たハリルホジッチ。にも関わらず、メディアには厳しい声があふれている。アルジェリア代表時代も厳しい批判に晒されながら、ブラジルW杯ではドイツを追い詰めた。そんな指揮官を解任したいなら、最低でも以下の事柄を踏まえてほしい。(文:結城康平)

VICTORY ALL SPORTS NEWS

ハリル、ボスニア紙に明かす。心痛の理由は家族の健康問題

8月31日のオーストラリア戦に快勝し、W杯出場を決めた日本代表。しかしその記者会見の席でヴァイド・ハリルホジッチ監督は、退任を示唆するようなコメントを残し、質問すら受け付けずに会場を後にしました。その後ボスニアでの報道によると、ハリルホジッチが悩んでいたのは家族の健康問題だったようです。イビチャ・オシム元日本代表監督の通訳で、国際ジャーナリストの千田善さんに解説を依頼しました。(文:千田善)

VICTORY ALL SPORTS NEWS

ポジショナルプレー総論。現代サッカーを貫くプレー原則を読み解く

大きな反響を頂戴した「ポジショナルプレーとは何か」。概ね好意的な反響をいただいた一方で、「包括的に理解できる記事を読みたい」という反響も頂戴しました。そこで今回は、対談の当事者である結城康平さんに、この概念をまとめた記事を執筆いただきました。ご本人が「過去に経験したことないほど時間を要した」とする力作、ぜひお読みください。(文・図表:結城康平)

VICTORY ALL SPORTS NEWS

代表正GKは、川島永嗣でしかあり得ない。専門家がみる3つの理由

勝てばロシアW杯出場が決まる、運命のオーストラリア戦を31日に控えるサッカー日本代表。その正GKである川島永嗣には、常にファンからの毀誉褒貶がつきまとってきました。いわく「ミスが多い」「技術が低い」……しかしあるGKの専門家は、そうした視点を真っ向から否定。「正GKは川島以外あり得ない」とまで言い切ります。その根拠は何なのか? 元U-20ホンジュラス代表GKコーチ・山野陽嗣氏にお話を伺いました。(文:山野陽嗣)

VICTORY ALL SPORTS NEWS
日本は、いつまで“メッシの卵”を見落とし続けるのか?

VictorySportsNews編集部