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日本代表に足りない“ポジショナルプレー”とは何か? 五百蔵容×結城康平対談(1)

見事にロシアW杯への切符を勝ち取ったサッカー日本代表ですが、W杯本番で良い結果を残せるかはまだまだ未知数です。10月6日のニュージーランド戦後、ヴァイド・ハリルホジッチ監督は「ワールドカップを戦うレベルからは遠い」と厳しいコメント。日本にはまだまだ超えねばならない壁があり、W杯開幕までに間に合う保証もありません。来年6月まで、日本はどういう準備を重ねるべきなのか? 識者2人に対談していただきました。(語り手:五百蔵容・結城康平 編集:澤山大輔[VICTORY編集部])

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コメント(4)

  • 8
    カツオサイクロン🌪

    @GATE12JPN 2017/10/10 16:10

    アーティスティックな選手の出力を最大にしてチームの最大値を出すよりかは、各コース
    ・レーンに適切なタイミングで適切なプレー判断を要求できる選手を置いて全体を仕組み化し、エリアの前進やチャンス創出を促進。ただし要所で使う"異物"の重要性は今なお不変といったところでしょうか
    近年におけるアーセナルの苦戦とシティの台頭はわかりやすい例だと思います

    試合をデザインする監督やスタッフの側も、以前にも増して仮説検証のサイクル精度を高めないと追いつけない時代になっていますね

    選手の側も
    ①思考よりも先に"認知"の処理速度を高速にして
    ②ケース別で抽出される選択肢をストックし
    ③プレーに落とし込む
    という予習復習をこなしてようやくトップレベルの競争に参加できるといった印象です

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  • 8
    ぱこぱこ・へめす

    サッカーブロガー 2017/10/11 07:39

    攻撃的・守備的はわかりやすいフレーズで、実際にハリルホジッチは守備的という非難に使われた。ただ、確かオランダあたりだったと思うが、攻撃や守備は戦争由来の語彙であり、サッカーの用語を再定義するという流れがある。ポゼッション・非ポゼッション、そしてそれを結び付けるトランジションがあり、特に近年トランジションは攻守の切り替え以上であり1つの局面として研究されている。


    チェルシーのカンテとバカヨコ、ユナイテッドのマティッチやフェライニ、ポグバの話題が出ているが、守備力のある選手の起用とも言えるが、戦術理解度+アスリート化の流れとも言える。CalciAmici Giapponeで以下の記事があったが、中盤はテクニック重視というペップバルサによる一時の完成から、戦術の広まりによるアスリート化の新たな時代を迎えているということだ。テクニックに優れた選手がいわゆるデュエルを強化するか、守備力のある選手がポゼッション時のスキルを高めるのが、もちろん理想である。


    アスリート能力の向上によって、いずれ3バックが主流となる(https://note.mu/calciamici/n/nd82a0889bfa2)


    山口蛍と矢島慎也。J1昇格プレーオフで垣間見せた、日本代表の未来(http://dearfootball.net/article/4254/2)
    日本代表に欠けていたピース、井手口陽介の「異能」(http://dearfootball.net/article/675)


    中盤にはプレーメーカーはいらずリンクプレーで良いとあるが、ハリルホジッチに残された時間を考えればプレーメーキングは仕込めないだろう。ワールドカップで先に失点しビハインドの状態になれば打開できない。特に以下のリンクは僕が作ったパスマップ(パスネットワーク)であるが、中盤間のパスが疎である。相手の守備ブロックを崩す上で、ハーフスペースから逆ハーフスペース(特にダイアゴナル)のパスが非常に有効であるが、そのようなパスはほとんど見られなかった。また、これらの図からはわからないが、パス交換の距離感が非常に近いのが日本のパスワークの特徴である。しかし、ポジショナルプレーによる配置的な優位性とはいまいち合っていないという印象を受ける。川崎フロンターレでインサイドキックのトレーニングを一からやり直したように、配置的優位性を維持できる距離感で正確にパス交換ができることが重要(つまり育成年代からの話)であると思っている。


    https://drive.google.com/drive/folders/0B5RcT2Q4QKkxVGFkSWxqZFJUS1E?usp=sharing


    ブスケツではなくフェルナンジーニョとあるが、その分センターバックやインサイドバック(3バック時の両脇のCB)がハーフスペースから運ぶドリブルやパスでビルドアップを行っている。バイエルンでのボアテングもそうだが、プレーメーカーがどんどん低いポジションになっている。そして中盤のアスリート化という流れに繋がっている。昔のピルロやシャビ・アロンソのような一発のパスで状況を変えることから、CBとの分業でチームとしてビルドアップの形を仕込むことになっているのだ。


    ポジショナルプレーは戦術というよりももっと抽象的で、プレーモデルと考えるのが適当だろう。前述のように配置的な優位性に基づく。あくまで昔の話だが、グアルディオラはポジショナルプレーについて、「ワイドに開いた両ウイングが高い位置を取り、ライン間に多くの選手を送り込む」と言っている。ただ戦術は選手次第であり、今シーズンのマンチェスター・シティはSBが一新され若返ったため高い位置を取らせている。そしてアグエロとジェズスの2トップを組んだり、サネやスターリングをハーフスペースに入り込ませてプレーさせることも多い。また、バイエルン時代にドウグラス・コスタやコマンを獲得した際には「1対1の選手」の重要性を説いたり、シティに来てからは例え守備的MFやCBでも「ドリブルできる選手」を獲得するとコメントしたりしている。


    この議論の中のポジショナルプレーを考える前に、より育成年代に即した平易な言葉で考えてみよう。すなわち、この議論ではトランジションの概念を含めたポジショナルプレーが語られているが、まずは非ポゼッション時とポゼッション時について考えたい。非ポゼッション時のポジショナルプレーはいわゆるゾーンディフェンスである。しかし、RBザルツブルクのアシスタントコーチでありspielverlagerung.deのオーナーであるRene Maric(レネ・マリッチ)氏がツイートした通り、「マンマークとゾーンマークは実際に存在しない。コンセプトから成るメタファーだ。自分は1年前に使うのをやめた」ということである。じゃあ何だと言われれば今の自分にはわからないが、ポジショニングの基準点にはボール、味方選手、相手選手があり、自分の位置やスペース、パスコースがあり、これらから配置的な優位性を見出すということである。


    ではポゼッション時ではどうか。footballhackではバスケットボール用語のスペーシングやプリンストンオフェンスからポゼッション時の動きについて考察しているが、特に面白いのは渦の理論である。敵陣を6つのスペースに分割し、ボール保持者の移動に伴って周りが離れる動きをするというものだが、多くの選手はサポートというと近づく動きをしてしまう。これがパス交換の距離感の近さにも繋がるのかもしれない。5レーン理論(サイド、ハーフスペース、センター)とフットサルのエントレリネアスからきたライン間の動きを組み合わせて考えれば、縦のレーンと横のレイヤー(相手のライン毎の位置による相対的な位置)によってスペースを分割し、その中で近づくだけでないサポートの仕方をトレーニングできるはずだ。特に僕は、サイドとハーフスペースの2レーンでトライアングルを作り、4人目の動きを使うことで多くの場合打開できると思っており、ハーフスペーススクエア(ハーフスペースかつDF-MFライン間のスペース)の重要性は強調されると思う。


    プリンストンオフェンス3 ~サッカーにおけるスペーシング~(http://footballhack.jp/tactics/princeton-offence3/)


    グアルディオラによって普及したポジショナルプレーはやはりポゼッションだけではなくトランジションでも強さを見せたからだろう。ネガティブトランジションでボールを奪取するスピードを強烈に覚えている。ハリルホジッチの場合縦に速い攻撃を謳っているのでポジティブトランジションが重要になるのだろうが、良いポジショニングでボールを奪取できれば自ずと良い攻撃に繋げられるというのが近年の欧州サッカーの発展を見ていればわかる。もちろん起用する選手や相手によって最適解を探していくことになるのだが、その指針としてポジショナルプレーは最も相応しい概念だと思う。


    1つの記事と言っても過言ではないくらいコメント書いたからブログにまとめておこう。

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  • 3
    兎のようなもの

    6日前

    中盤3枚に特別なパサーは求めてないかもしれないが長谷部ぐらい正確なパスを通せる選手を揃えることは必要で現状の要求としてはかなり厳しいと思う。勿論、後ろ4枚にも。折角前が良い動きしても合わせらずに結局持たざる負えなくなって詰まる。特にロングボール。良いタイミングで出せないとやり直し&やり直しで横や後ろに繋ぐ。ポジションが緩くなったところをカウンターでやられる。

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