スポーツ観戦の楽しみの一つといえばスタジアムグルメ、通称“スタグル”。プロ野球の世界で『食』が充実している球場として知られるのが、横浜スタジアムだ。ベイスターズ球団社長時代の池田氏は2016年、不可能といわれた横浜スタジアム運営会社の友好的TOB(株式公開買い付け)に成功。球団と球場の一体経営を実現させた。これを機に“名物グルメ”の開発に着手。ビール、ホットドッグと並ぶ“三種の神器”として登場したのが、カレーだった。

「私はカレーが大好きで、横須賀のファームの施設に行くたびに選手寮で食べていました。そこのカレーがあまりに美味しくて、これをファンの人たちにもぜひ、食べさせてあげたいと思ったのがきっかけです」

神奈川・横須賀市のベイスターズの2軍施設(現在は追浜公園内に移転)には若手選手寮「青星寮」があり、夜間練習の後など小腹が減った選手のために特製のカレーが用意されていた。

「食事の時間は決まっているのですが、練習でお腹を空かせた若い選手がいつでも食べられるように、寮母さんが常備してくれているんです。大きい炊飯器が2つあり、1つにご飯、もう1つにビーフがゴロゴロ入ったカレーが入っている。その横の冷蔵庫には福神漬けと卵と牛乳も入っていて、いつでも食べられるようになっていました。これが本当に美味しいんです」

このレシピ、味を再現した「青星寮カレー」を開発し、横浜スタジアム内で販売。「BLUE STAR HOTEL」の名称で専門店を設けたところ、試合開催日に長蛇の列ができるほどの人気を博すヒットとなった。さらに缶詰版も開発してオフィシャルショップで展開。2017年からは横浜市内の学校給食のレシピとしても提供されるなど、地域密着の取り組みにもつながる“コンテンツ”として大きな話題を呼んだ。

新型コロナウイルスの影響でプロ野球は当面、無観客での開催となり、残念ながら「青星寮カレー」を横浜スタジアムのスタンドで楽しむことはしばらくできないが、「青星寮カレー」を生み出した池田氏は、“おうちカレー”をコロナの時代の家族のコミュニケーションツールとして提案する。

「コロナ離婚が増えているなんて話もあります。もちろん、各家庭には、いろいろと深い理由や事情もあるのだと思いますが、私がそれを打破する一つの方法として提案したいのが、週に2、3日、夫が夕飯をつくることです。私は先日、カレーをつくりました。すね肉を1キロくらい買ってきて、朝から2時間ほど煮込んで、そのスープにカレー粉、ワイン入れて・・・。ポイントは、しっかりと洗い物もすることですね(笑)」

さらに、池田氏は「ここのビーフカレー、チキンカレーも大好き」と東京・神保町の共栄堂も紹介した。こちらはオンラインでの購入も可能。自宅で気軽に本格的なカレーを楽しみたい方にお勧めだ。



【青星寮カレー】
■住所
〒231-0022 神奈川県横浜市中区横浜公園 横浜スタジアム

■アクセス
電車:JR京浜東北線 根岸線・関内駅から徒歩2分、横浜市営地下鉄・関内駅から徒歩3分
   みなとみらい線・日本大通り駅から徒歩3分




取材協力:文化放送

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文化放送「池田純 スポーツコロシアム!」
月曜後6・45〜7・00、Podcastで拡大版配信中
パーソナリティ:池田純
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VICTORY スポーツ選手が喜ぶアスリート飯 第1回 神奈川・横浜市など『ハングリータイガーのハンバーグ』

VICTORYでは、その特別版を掲載する。今回は、新型コロナウイルスの影響が収束した後への思いも込め、ベイスターズの選手たちも愛するハンバーグの名店、さらに自宅での“池田流ハンバーグ”の楽しみ方を紹介した。

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VictorySportsNews編集部